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2005年10月29日

センティアとそのデザイナー・田中俊治氏について

センティアとそのデザイナー・田中俊治氏について マツダの生んだ美しい名車のひとつに、センティアがある。今でもすれ違うたび、思わず振り返ってしまう、美しい後ろ姿。ノーズからリアバンパーまでの、流れるような曲線は「能面」をイメージして作られたそうだ。当初はジャガーの真似と酷評されたが、よく見ると全く違うディテールに気づくだろう。日本人にしか生み出せない繊細なライン。静と動、そして寂。

開発デザイン主査は田中俊治氏。J58G=NAロードスターの生みの親だ。J58Gとデザイン主査を兼任したため、センティアの登場が遅れる理由のひとつになったのは有名な話でもある。当時傾倒していた能面作りからヒントを得て、センティアは能面「べしみ」から、ロードスターは「若女」のイメージを具体化したそうだ。

田中氏は驚くべきことに、インテリアデザインの開発も同時に行っている。我々が毎日眺めているインパネの造形は、ごく初期のデザインスケッチと大差ない。厳しい予算制限の中でこれだけの仕事をやってのける氏の力量がなければ、ロードスターはこの世に日を見ることなく消えていったかも知れない。ここでもインテリアのアイデアを「茶室」に見いだしたと著書の中で語っている。狭く、質素な空間にもぐり込んだとたん、非日常の世界が開ける。五感を研ぎ澄ますLWSに、余計な飾りは必要ない。

ロードスターという車は、ボディの造形を含め、パーツのデザインひとつひとつにデザイナーのこだわりを強く感じる。だからこそ、こんなにも長い間、多くの人に愛され続けているのは間違いない。自分は愛車のモデファイにたぶん、大きな冒険はしないと思う。初代センティアと同じく、NAの美しいボディラインは生まれた時、すでに完成されているから。

(参考文献:マツダ/ユーノスロードスター 日本製ライトウェイトスポーツカーの開発物語)
ブログ一覧 | ロードスター・ヒストリー | クルマ
Posted at 2005/10/29 18:35:56

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