
ふとしたことで道路標識を見て感じたこと。それは歴史ある国道番号と道路の名前だ。いつしか、旧い街道は主要路線でなくなり、国道の番号さえ消えてゆく。
新しいバイパス建設、旧国道の県道格下げといったことは
ここだけの話ではないにしても、もしも知らない人に道案内をするとき、今や、国道の番号だけで説明するには混乱が起きそうだ。
(さいたま市 国道16号17号バイパスにて)
旧中仙道(旧国道17号)
中 仙 道(国道17号)
新大宮バイパス(国道17号バイパス) さらに、上尾周辺の慢性的交通渋滞緩和を目的に現在建設が進められ、最近部分開通した
上尾道路(国道17号上尾バイパス)が17号ファミリーに加わった。
あたらしい
上尾道路(17号) は、宮前インター (16号西大宮バイパス17号新大宮バイパスJCT) から数キロ先だけが開通したばかりだ。出来立てホヤホヤの部分開通国道とはいえ、すでに道路標識に「17号」として表示されている。 建設途上の為、バイパス機能としては未完成で、上尾市周辺の17号渋滞緩和には、まだ不十分だ。
上尾道路は、日産ディーゼル本社工場敷地を貫き圏央道インターに接続、将来的には
熊谷バイパスに直結する計画という。
16号
西大宮~東大宮バイパスの間には、17号
新大宮バイパスと共用 (16号17号共用) 区間があり県道に格下げになった
旧16号や
旧17号 (旧中仙道) もあるため、 16号17号が交差するさいたま市周辺では、これら国道の番号だけで道路を説明できない複雑さがあるように思う。
(閑話休題)
圏央道や上尾道路の全通は、まだまだ先の話になるのだろうが、このような社会インフラ整備を悪とみなすような
「コンクリートから人へ」の民主党鳩山政権スローガン。最近、違和感を感じるようになり公共投資に頼ってきた地方経済の疲弊や、恒久財源のないままバラマキ的政策の経済的社会的な実効性にも疑問を禁じ得ない。 日本経済全体の国際競争力や企業の活力を高め、 少子高齢化に歯止めをかけるような仕事と子育ても両立できる安心安定した社会のしくみがないかぎり(子供手当現金支給されるからといっても)
結婚して子供を産み育てたいという願望を抱かせるような制度には到底思えないからだ。 民主党が掲げてきたマニフェストの多くは、 むしろ、場当たり的に国民受けを狙った選挙対策としての戦略であって、
裏づけなき国家ビジョンはいずれ破綻してしまうのではないかと危機感さえ感じる・・・ 尚、事業仕分けの調査によりキャリア官僚らの贅沢三昧、 実態が表面化しにくいファミリー企業への天下り渡りなど、国民目線からすれば腹立たしいかぎりのことが明らかになることはいいことだが、無駄削減によるマニフェスト実現の為の予算確保という目的からの実効性が乏しく、鳩山政権支持率低迷の切り札的パフォーマンスと見られてしまっていることは残念。
無駄を減らせば増税せずとも政策は実現できるとした目論見は、 今や空論だったともいえる。 期待値を大きくすればするほど、実効性の乏しさが明らかになったとき、その失望もまた大きい。
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道路交通 | 日記
Posted at
2010/05/08 19:26:02