
6月今頃は、東北の亜高山帯に自生する
「ミネザクラ」(峰桜)が満開。 サクラといっても亜高山性の低樹木なので下界のサクラ大木とは一味違う雰囲気。
森林限界上の厳しい気象条件下で生育するためか、樹丈も御覧のとおり人の背丈ほどですが、特徴ある紅芽が芽吹くと同時に開花するそうで日本で一番最後に花開くサクラかも。
山形・新潟県境、日本有数の豪雪地帯でも知られる朝日連峰(磐梯朝日国立公園)の雄大な残雪の山なみが、稜線上に咲く
ミネザクラ越しに遠望され、本州最後の御花見ともいえましょうか。
今頃は、この
ミネザクラだけでなく、雪どけとともに地肌のいたるところに開花する可憐な
高山植物も短い山の初夏を謳い咲き競っています^^
日本アルプス中部山岳や多雪地帯山脈に咲く可憐な高山の花々は、
雷鳥 ハイマツ カール ( 圏谷 ) などとともに
氷河期を経た古い山脈に生き残った末裔たちです。貴重な山岳自然遺産の宝庫として後世まで残しておきたいもの。とはいえ、
地球温暖化の影響なのか、山岳動植物の生態系に異変が現れているところもあるそうで深刻化しなければいいんですがねぇ・・・
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自然遺産 | 旅行/地域
Posted at
2010/06/18 13:39:39