
早春の雪尾根に張ったツェルトで
一人明かすビバークの夜・・・静かだ。
ガスコンロの青い炎だけが心強い。
時刻は22時を回っている。
携帯ラジオの気象通報に聞き入りながら
ひとり天気図をとる。
『・・・富士山では北西の風、風速19m気温氷点下16度・・・続いて漁業気象です。
四国の南、北緯30度、東経132度には、1010ヘクトパスカルの発達中の低気圧があって、
東北東へ毎時30kmで進んでいます。中心から伸びる温暖前線が・・・を通り、寒冷前線が・・・
に延びています・・・中国東北部の・・・』
「あちゃ~天気悪くなるみたいだなぁ・・・」
明日このまま行くべきか否か・・・眠れぬ夜半の風の音。
夜半ふと、目が覚めた。サラサラ・・・サラサラ・・・
『ん?何の音だ?・・・雪か』
ヘッドランプで外の暗闇を照らす。ツェルトの布地に降りかかり
始めたのは、確かに雪だった・・・
ブログ一覧 |
山の道具 | 旅行/地域
Posted at
2005/07/15 17:07:23