• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

elyming♂のブログ一覧

2010年05月14日 イイね!

ある日の陽春 -越後の山-

ある日の陽春 -越後の山-火山、独立峰、岩山、アルプス、低山高山、脊梁山脈・・・etc数々ある日本の山の良さの中で、 目に眩しい新緑と残雪のコントラストが映える頃の、 それも陽春の日の、越後の山が大好きだ。 道があろうと無かろうとも、融雪半ばの倒木や藪が立ちはだかっていようとも、それこそ越後の春山らしさだ。深い雪に閉ざされ、厳しい冬を越えてきたからこその原生的な生命感と春山の至福をそこに感じるからかもしれない。


吊橋で雪どけ谷の瀬々らぎを渡ると、ほどなく山林尾根の残雪地帯に入る。見上げるミズナラやブナの大木たちは冬の豪雪を物語るように根元を極度に捻じ曲げられ、 山を渡る風が木々の新芽の殻をバラバラと舞い散らす。 いつもながらに若鶯やカッコウの囀りが遠く近く聞こえ、どこかで啄木鳥の仲間らしきドラミングも木霊する。

残雪斜面は傾斜を増し、山靴を蹴りだしながらのキックステップで登高だ。日頃の修行不足か、たちまちのうちに太モモや脹脛(ふくらはぎ)がパンパンに張る。そもそも、この重荷に耐えられるのか・・・

「こりゃ参った参った」

この登りだしの苦痛は毎度のこととはいえ、同じく息を上げ先行する山友も、早くも根を上げそうな声で笑い合う。 気がつけば、越後の山に春を告げる ニオイコブシ (タムシバ) の白い花が尾根のあちこちで咲いている。 その背後の空、 木立ちのすき間に仰がれるは、 残雪まばゆい頂上方向の輝きだがチラチラと思わせぶりだ。 何だか、それがとても高く遠い。 ボクも君も、いつになく出だし不調だから先が思いやられる。

ひなたの雪の照り返し、噴出す汗、たまらず小休止。サワサワと尾根越えの春風が山林を渡り、何とすがすがしい大気感だろう。 ズドドン!と地響くのは、きっと谷のブロック雪崩れだ。 雪がとけてきてバサっ!と灌木の枝が方々で立ち上がった。 アブだかブヨだか知らないが、人間という動物の気配を感じ取った虫たちも集まってきたようだ。透き通るような新緑のライトグリーンが空色に映え、一層鮮やかに萌える山の中腹。だが、まだ登り始めたばかりだ。

絶好調ならぬ絶不調の二人。森林限界を越えるまで、ちょっと苦労しそうだけど、さぁ、歩き出そう。一歩一歩の歩みは遅いかもしれないが、確実に頂上に辿りつくだろうことを確信して・・・

「ちょ、ちょっと待ってくれぃ! あ、足がつった!」(核爆)
Posted at 2010/05/14 13:22:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山の日記 | 旅行/地域
2010年05月05日 イイね!

春山での失敗 ~ルートを騙す地形のワナ(後編)~

春山での失敗 ~ルートを騙す地形のワナ(後編)~
       こちらの続きです

 山岳道路で遭遇する濃霧も怖いが、登山でしばしば体験
 する悪天候による濃霧(ガス)は、数メートル先すら見えず
 いわゆるホワイトアウト状態になる。


 (↑豪雪地帯の春山 越後山脈にて)

こうなると周囲の地形はおろか、 これから行くべき方向を勘だけで判断するのは容易でない。 特につぎの峰に向かうべく漫然と尾根を下っているとき、積雪地形の罠に陥ることがあるのである。GPS機器とて、局所的な地形判断には万能とはいえない。

山脈上の山々を次々に越えてゆく縦走ルート。足元もよく見えず、おぼつかないような悪天候のガスの中をさまよう。幾つかのピークを越えながら、濃霧で真っ白な視界の雪堤尾根を下っていたときのことである。尾根の横、足元の下に連続する雪堤の壁を恐る恐るのぞきこんで見ても底知れぬ深みを感じるだけだ。ガスの底に消える雪壁の斜面は下方の谷へ落ち込んでいる。だから、尾根の端はあまり歩く気がしないというものだ。

尾根の傾斜が急に落ち込み、ふと高度計を見ると、山脈の尾根上とは思えない有り得ない標高値
を示していた。そういえば、残雪の上には森林限界を思わせる樹木の枝々らしきもあらわれていた。磁北と真北とのズレを考慮しても、コンパス上で判断できる進行方向は間違ってはいないはずだが山脈上を辿るルートをまるで外しているかのように、何故こんなに標高値が下っているのだろうか。

地形図コンパス高度計などを照らし合わせ現在地を確認していたつもりだったが・・・ 視界の悪さと
距離感の欠如、そこからくる疲労感のせいだろう、注意力が落ちていたのかもしれない。パーティーの全員が『これは、何かおかしい・・・』と感じていた。 しかし、途中で枝尾根に下り入った覚えは全くなかった。しかし、この高度計の値は、山脈縦走の正規ルートから外れてしまっている。山の中腹に向けて下り続けていること以外は考えられないものだった。 しかも、ここから先の尾根斜面は、急激に落ち込んでいるようだ。



「こりゃ下りすぎだ、上へ引き返そう」ということになった。 尾根が分かれた気配も感じず、雪堤地形に沿って一本調子で下ってきただけに、全員、意気消沈ぎみだ。

もう一度地形図を確認しながら怪しいと思われる場所まで登り返した。間違ったとしたら高度計から逆算すると、この地点だろうと思われたからだ。しかし、雪堤地形は途絶えることなく続いていた。

足元の下に見える雪の壁を見下ろすが、ガスの底に消え見当もつかない。「ほんとにココか?」確信ないまま時間が過ぎる・・・ すると、谷底に吹き降ろす冷たい風が周囲のガスを飛ばし一瞬だけ視界が明るくなった。「真下に(稜線の)コル(※)が見えるぞ!」と雄叫び。やはり、そうだったのか・・・

真横に落ち込んでいる雪堤の壁を数十メートル急降下したところに、つぎなるピークへと連なる目的の主稜線(山脈の尾根)が並走して続いていたのだ。幸いなこと、あれほど深かったガスがどんどん晴れ上がり周囲の山肌さえ見えはじめていた。ルートファイディングの間違いをここで確信した瞬間だった。気が付かなければ、さらに枝尾根を下り、中腹の森林帯へと急降下しかけていただろう。

では、どのようなケースだったのか・・・
実際の山脈では、 山と山とを結ぶ尾根の接続の向きが局所的にはズレていることがあり、必ずしも雪堤の連続する尾根が、山脈が連続する尾根方向とは限らなかった。

視界不良時の雪堤尾根下りという条件下、 豪雪地帯の春山特有の積雪地形に、 悔しいけれどまた騙された。山々を見晴せる視界良好条件だったなら、難なく地形を把握して躊躇なく雪堤壁を下っていたはずだった。『失敗は成功のもと』だと気を取りなおし、つぎのピークを目指して私たちは雪堤壁を下ったのだった。(完)(^^ゞナンチャッテ昔話



(※)登山用語のコルとは、鞍部とも言う。ピークとピークを結ぶ尾根が凹んだところを指す。
   山脈の尾根をコルまで下り、コルから次のピークへ登り返す。という表現になる。
Posted at 2010/05/05 14:38:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 山の日記 | 旅行/地域
2010年04月30日 イイね!

春山での失敗 ~ルートを騙す残雪地形のワナ(前編)~

春山での失敗 ~ルートを騙す残雪地形のワナ(前編)~山岳地帯の道路で濃霧に遭遇して、方向音痴に近い感覚
を経験すれば、すこしは御理解して頂けるのではないかと
妄想するも、文章で表現するのは、むずかしい^^;

視界良好で見晴らしのいい上天気の春山なら、残雪地形
の罠に騙されることは滅多に起こらない。横着して地形図
を見なくとも、森林限界上の稜線上では、およその現在地
は見当がつくものです。 しかし・・・ (以下「~である」調)

(↑春山の尾根を下る 越後山脈にて)

問題なのは、悪天候による視界不良、しかも、途中のピークを越えて下っているときである。
登山者の方向感覚をダマす残雪地形のワナ・・・

ここで登場するキーワードは「視界不良」「尾根下り」「雪堤地形(雪庇の名残り)」
この三拍子が揃ったとき、豪雪の山岳地帯特有の積雪地形に騙されてしまうことがある。

豪雪山脈の南側や東側は、季節風と地形によって吹雪の吹き溜まりになりやすく
多量の雪が積もる傾向がある尾根の風下側には、大きな「雪庇」が張り出すことが多い。

この雪庇が崩れることで春さきの残雪に覆われた山脈の尾根は
片側が壁のように崩れた独特の地形を呈するが、これが「雪堤」地形である。

山脈の尾根が、綺麗に東西方向、もしくは南北方向に走っている場合を考えると
この雪堤地形の尾根を辿ってゆけば、多少視界が悪い状況であっても
ほぼ縦走(山脈上の山から山へと伝う)ルートを外すことはない。

ところが、実際の山岳では尾根の方向も一様ではなく、山脈の尾根を縦走する登山者を思いがけぬ方向へと導いてしまうことがある。多くの場合、山脈が走る方向と、雪堤地形が連続する方向が一致しているのだが、実は、ここにルートを間違ってしまうワナが仕掛けられているのだった。

                                                      (後編につづく)

Posted at 2010/04/30 14:51:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | 山の日記 | 旅行/地域
2010年01月30日 イイね!

御守り

御守り
   『どうやら、今度も無事だったな・・・』

 難所をクリアして、 ホッとしていた矢先、どこかの斜面で
 ドロドロと雪崩れる音がして、あまり気分のいものではなく
 ずっと一抹の不安がつきまとっていた。そのわけは知って
 いる。 いつもなら身につけているはずの「御守」をウッカリ
 忘れてきてしまったからだった。

危ない場面では、ポケットの中のそれをポンと叩くクセがあるのに、今日はそれがないのだからして
どうも調子が狂ってしまったのだ。どちらかというと非科学的なことは、あまり信じないことにしている
けど、こういうときだけ困ったときの神だのみ、っていうのも可笑しいか。でも、いいじゃないか。一つ
くらいはスガるものがあったって。

そんなことより、早く山から足を洗いなさい? だいじょうぶ、これで引退を決意しそうだからね・・・・・
Posted at 2010/01/30 15:56:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | 山の日記 | 旅行/地域
2010年01月23日 イイね!

トラバース

トラバース意を決して冬らしい画像を(滝汗)

トラバースとは、登山用語で斜面を横切るの意で トラばるなどともいう。
方言では、へつる へずる ともいう。 尾瀬ヶ原北方にある景鶴山という
変な山名も、もともとは、へつる へいずる が転化してケイヅルになったとも言われており、旧陸地測量部の誤字当字は、他にも沢山あるようだ。

なお、間違っても、せんずる せんずり などと言ってはいけない。(爆削)

なだらかな尾根の斜面を横切るのはいいとして、岩崩れしすい急斜面や
壁のような氷雪斜面のトラバースは、相当の覚悟が必要である。 (後悔)
Posted at 2010/01/23 15:44:05 | コメント(3) | トラックバック(0) | 山の日記 | 趣味

プロフィール

暑さ寒さ空腹に弱し   多忙のため最近みんカラさぼりぎみ(^^ゞ このブログはPC向け詳細表示用に編集しています。それ以外の環境で記事を御覧になると文字列...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

ホンダ エリシオン ホンダ エリシオン
     子供に言わせると白いイルカだそうですが、最近はサメに見えるんだそうで・・・(笑)

過去のブログ

2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2006年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2005年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation