
気まぐれなるプロフィール画像 ( 山岳 ) 更新です。
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越後駒ヶ岳からの大観でした。
豪雪地帯の春山らしい斜陽の山上。そして更新後
は
朝日岳(上越国境)です。 こちらも、薄暮残照的
斜陽の山上で、 静寂な大気感に包まれた残雪の
感傷的な山脈の連なり、 風光を残すべく、 夢中で
シャッターをきったことを思い出します。これも自己
満足の世界でありますが(^^ゞ
命題タイトルありきで撮るのか、撮ってから命題を探すのか、そんな気難しいことを山に持ち込むのは性に合わない。その場でハッと心が動いたから、カメラのシャッターを押したのは間違いないけど写真コンテストにありがちな後付け的にタイトルを付けて、いかにも目的意識を持って撮った体裁を整えるつもりもありません(汗)
芸術性を求めた写真ではなく自然との一期一会を通して見た、ありのままの山のすがたを憶い出として残しておきたいがために、 山にカメラという道具を持っていくのでしょう。 カメラ無しの旅行などあり得ないと考えれば御理解可能ですね^^;
真を写す写真ではなく心を写す写心でありたい。はて、誰の言葉だっただろう?それは一つの理想かもしれない。でも私にはハードルが高い。何かを狙っての写真演出より自然がなせる偶然の発見から得た悦びが、はるかに記憶に残るものだと思うから。
写真としての出来栄えの優劣は、機材の使いこなしや、画面構成フレーミングが重要ではあるけど
いかにも広角で撮りました、望遠で撮りました、絞りやシャッター速度が云々的な、奇をてらった機材演出は意識的に避けているのかもしれない。いや、そんなワザを使うほどの写真術を持ち合わせていないのが正直なホンネだろうか。
できるだけ肉眼で感じた景観に近い風光をカメラの中にも記憶しておきたい願望が強いように思う。 だからこそ粋な写真タイトルなど付けようがない訳で、不器用にも単なる場所説明に終わってしまうのがオチ(笑)
さて、それでも、
この山写真に無理やりタイトルつけるとしたら何としよう。残雪まだらに消え行く晩春初夏、しかし谷底には厚さ数メートルから数十メートルもの雪渓が残り溢れんばかりの膨大な雪解け水がほとばしる好日の山。 その、みずみずしい瀬々らぎも遠ざかり、遥かなる残雪山脈の静謐なる連なりである。
『薄暮残照の朝日岳』 『春山夕暮夢幻』 『春山ビバークの夕刻』
『上越国境の夕陰』 『残雪夕照-奥利根の山なみ-』 ・・・・・ う~ん、やはりイマイチ orz
それなりに雰囲気を出そうとするも心象風景として合致するような
「魅せる言葉」が見つからないのも感性の貧しさゆえか・・・そもそも命題ありきの写真(写心)でないところが正直言って苦しい。
たかがタイトル、されどタイトル。鑑賞対象として訴求する「写真タイトル」は品評向けには必須事項だろうけど、とって付けたような歯痒い命題なんて、やはり私の憶い出フォトには似合わない。
下界で同じ対象物をじっと見つめ続けていると 『変態、不審者』 と怪しまれるかもしれないけど(笑)山上ではそんな心配は要らない。登るにつれ変わる景色の良さは山麓からは想像もつかないもの。ようやく辿りついた山上の遠い山の連なりをジッと静観していたとしても誰も怪しまない。
労苦のあとの至福の時が、山屋の特権でもあるのでしょうから。
Posted at 2010/06/10 18:41:12 | |
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