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2006年04月17日 イイね!

山小屋で本当にあった話(2)

山小屋で本当にあった話(2)『ゴ~~~~~~~~』ヤミ鍋を温めるガスコンロ
の炎の音。その音に安堵感を覚えつつ、ランタンの
下に集い、大きな鍋を囲み、酒と肴をともにしながら
絶えることのない談笑が続いた。今日一日の失敗談、
昔話やら、次の山はどこがいいか?など、たわいも
ない話で盛り上がる。

笑いのたびに、仲間たちの影が小屋の壁に ゆらめく。
アルコールもほどよく回ってきた。


今日一日の疲れが出てくる頃。やがて、一人二人と倒れてシュラフ(寝袋)に収まってゆく。
私とK君が最後まで起きていたが、寝不足は明日以降の登山に響くので、よろしくない。
名残惜しい宴会の余韻・・・他のメンバーは、すでに高イビキを上げている。

「だいぶ冷えてきたね・・・さて、そろそろ、寝ますかい」
「だね、ひさびさに、たのしい夜だったな」

だいぶロレツが回らなくなってきたようだ(笑)
背筋に寒さを覚え、時計を見ると23時を回っている。

「じゃ、寝る前にトイレ・・・(笑)」「あ、そだね(笑)」

トイレは屋外に設置されているので、いったん靴を履いて小屋を出る必要がある。

と、そのときであった・・・

『・・・ドス・・・ドス・・・ズン、ズン・・・』

かすかに登山靴特有の重々しい足跡、しかも、一人ではなく何人かのパーティーの
ような感じである。

「・・・***・・・+++・・XXX・・・」

よく聞き取れないが、複数の人の会話らしきが聞こえた。

「何だよ、こんな時間に到着かよ・・・」
「まいったなぁ・・・スペース空けなきゃ」

板の間に所狭しと散らかった食料や装備品を、彼らのために どかす必要がある。
私たちだけの小屋ではないのだから、当然のこととはいえ、こんな時間に到着
するなんて、予想外のことである。

それから5分以上 過ぎただろうか・・・

いっこうに、誰も小屋の中に入ってこない。

「あれ? どうしたんだ?・・・」

二人は顔を見合わせた・・・いくらなんでも、こんな深夜に、小屋を素通りするとは
考えにくい。どうしたのだろうか?

「おい、確かに聞こえたよな?」
「ああ、聞こえたとも・・・」

急に背筋に悪寒が走った。もしや、この世のモノでは、ないのか?

「うおィ~ こりゃ、ヤバイぞ」
「どうすっか、トイレ・・・」

「我慢できねぇ・・・行くしかあんめぇよ」
「ちょ、ちょっと待てぃ、この山域はよぉ、遭難で死んだ人の魂がよぉ、いっぱい
 漂っているんだからよぉ・・・一人で行っちゃぁ、ヤバイぞ」

「じゃ、ここでヤルかい」「じょ、冗談よしこさんだよ」「じゃ、いっしょにな」
「い、行くのかよぉ・・・オレは我慢できる・・・」

なんだかんだと言いながら、ついに二人は勇気を出して小屋の外へ出ることにした。

「おい、おまえが先に行けよ」「じょ、じょうじゃんじゃない(口が回っていない)」

恐る恐る小屋の扉を開けようとした、その瞬間!『バタン!』(扉が開く)

「ぐぁわぁ~!」「うヒぇ~、に、にげれぇ~」

二人は思わず、後ずさり・・・しかし、それっきり、何事も起きなかった。
ただの通り風が吹いたのだ。

「脅かすな! こんにゃろめ」

外は足元すら見えないような濃霧が吹き付けているだけで、人の気配は全くない。
二人は無事に用を済ませ、一目散に小屋の中へ逃げ帰ったのは、言うまでもない。

すでに寝静まった仲間たちの寝息とイビキが、灯りの消された暗闇に響いているだけだ。

二人が聞いたあの靴音と会話らしき声の主は、いったい、なんだったのだろうか・・・?



        ~物語おしまい~   大変、お粗末さまですた(。。;

Posted at 2006/04/17 17:15:44 | コメント(8) | トラックバック(0) | コワイお話・・・ | 旅行/地域
2006年04月17日 イイね!

山小屋で本当にあった話(1)

山小屋で本当にあった話(1)初秋のある日のこと、私たち山仲間一行は
上越国境 谷川連峰を越えて、目的の小屋に
向かっていた。

山の稜線は時折ガスがかかり、肌寒い風が
吹いていたもの、正午前後には一時視界も
ひらけて、稜線の紅葉がはじまった秋山の
風景が展開していた。秋の山特有の優しい
斜光線を浴びながら、縦走路を辿ってゆく。


上越国境には、中部山岳のような立派な営業小屋がほとんど無いため
何日か山を渡り歩くには、寝具や食料などの生活品をすべて背負って
の登山になる。だが、この不便さを求めて入山する人たちもいるのだ。

私たちも、そんな大バカ軍団である(笑)

一行の中には、本格的な登山が始めてという初心者が含めれていた。
多少の遅れはあったが、彼らの頑張りで、何とか予定通りの行程を
こなし、ガスで視界のきかない山頂に未練を残しながら、目的の
小屋へ急いだ。

「お~い、見えたぞぉ~、もうすこしだぁ、頑張れよ~」

待ちに待った山小屋の屋根が、ガスの中にぼんやりと見えて、俄然
足取りも軽くなる。16時過ぎ、一行は全員無事に小屋に到着した。
山小屋といっても、電気、ガス、水など一切の高熱の恩恵も得ること
のない無人の避難小屋である。
しかし、私たちのような好き物大バカ連中には、黄金の御殿なのだ。
テントと違い、冬場の風雪に耐える頑丈な その造りは有難いほどの
非日常空間を提供してくれる。

扉を開けて、うす暗い内部に入る。ドッカと大きな荷物を降し、板の間に大の字になる。
起き上がると、何だか体重が半分になったような開放感・・・まずは至福の一服に酔う。

「ふィ~ やったな! お疲れぇ~」「あ~お疲れさん!」
「途中は、もうダメかと思いましたよ~」
「いや~初めてにしちゃ、たいしたもんだよ」
「さ、今夜は、愉しい宴会だぜ・・・準備、準備(笑)」
「その前に、そりあえず、乾杯しよっか・・・ビール運搬係りは誰だっけ?」

はずむ会話に、疲労感も吹き飛ぶというものだ。苦労も喜びも共にしてきた
仲間同士、山の中に入ると友情が近づくのか、ぼくらは、むき出しに談笑する。

幸い、私たち以外に小屋の利用者はなく、貸切状態での宿泊だ。これで心おきなく
宴会ができるというものだ。何とも言えないくすぐったい嬉しさがこみ上げてくる。

すっかり日が落ちた夕闇。あたりは一面にガスが立ち込めて、ヘッドランプなしでは
歩けないほど視界の悪い夜を迎えていた。しかし、風は収まりシンと静まりかえった
山中、幾つかのガスランタンの灯し火が煌々とつけられた山小屋の一夜を迎えていた。


                        (次のブログに続く)

Posted at 2006/04/17 17:03:16 | コメント(2) | トラックバック(0) | コワイお話・・・ | 旅行/地域
2006年03月30日 イイね!

オカマの恐怖(大型車vs大型車)

オカマの恐怖(大型車vs大型車)






ご感想が、あれば・・・



Posted at 2006/03/30 20:22:12 | コメント(3) | トラックバック(0) | コワイお話・・・ | クルマ
2006年02月27日 イイね!

こ、これは事故現場!なのか?

こ、これは事故現場!なのか?







ガクブル!
Posted at 2006/02/27 17:01:37 | コメント(2) | トラックバック(0) | コワイお話・・・ | クルマ
2005年11月17日 イイね!

深夜のできごと

深夜のできごと雨上がりの深夜、時刻は午前3時、
街灯も少ない県道を一人走らせて
いた。人通りの途絶えた黒々とした
道路を照らす青白いヘッドライト、
フロントフォグの明かりだけが
今は頼もしい。
ところどころ、モヤのような霧の
のカーテンが浮かんでは消えて
ゆく。時空を越えて、どこかに
ワープでもしているような錯覚。


珍しく対向車がきた。深夜のタクシーだった。前方の霧の闇に浮かぶ赤い信号機。
ほどなく停車。お互いのフッドランプ、フロントフォグに霧が流れている。

信号が青に変わる。ドライバーの顔、ナンバーをチラっとやり過ごしに見る。
いつものクセだ。    キコッ・・・・・キコッ・・・・・
『ん?・・・何の音だ?』キコッ・・・・・キコッ・・・・・ウシロに人がいるような気配
思わずルームミラーを確認してみたが、しかし誰かいるハズはない!

後部座席から聞こえてきた微かな音、異様な気配に、一瞬、悪寒が走った。
キコッ・・・・・キコッ・・・・・『いったい、何の音だ!』

『ありゃ、オレは何てバカなんだろう・・・』


Posted at 2005/11/17 18:40:07 | コメント(5) | トラックバック(0) | コワイお話・・・ | 日記

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暑さ寒さ空腹に弱し   多忙のため最近みんカラさぼりぎみ(^^ゞ このブログはPC向け詳細表示用に編集しています。それ以外の環境で記事を御覧になると文字列...
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     子供に言わせると白いイルカだそうですが、最近はサメに見えるんだそうで・・・(笑)

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