
一定の周期を持って、増減を繰り返してきた太陽活動。その多くは、およそ
11年の周期で変化してきたという。 太陽表面に現れる
「黒点」の数に連動した活発な時期と、 そうでない時期のサイクルだ。黒点数が多い時期は太陽磁場やフレアと呼ばれる爆発的に大きな炎を噴出する現象が活発になる一方、 黒点数が減ると活動も弱まる。 この周期性は太陽の S極 N極 の周期的な逆転現象によって説明できるというがくわしいメカニズムは、まだ未解明だそうだ。
過去には、西暦1700年前後にあったとされる太陽活動衰弱期
「マウンダー極小期」 が知られており気候が非常に寒冷化したプチ氷河期のような気候変動があったという。 「マウンダー極小期」 以外にも幾つかの太陽活動衰弱期があったことが最近の研究で明らかになっていて、11年周期とは違う百年前後の長い周期、二百年~三百年のもっと長い周期、 さらに二千四百年前後の大周期などが長樹齢の木の年輪や化石の年輪からも見つかっているそうだ。
「マウンダー極小期」には、 イギリスのテムズ川が全面凍結するほどの寒冷化が起きたという記録は有名だが・・・ここ数年来、百年~二百年ぶりの不活発さを記録したという太陽活動とまるで連動するかのような、今年の冬の
「北極振動」寒波は記憶に新しい。 アメリカ東海岸ワシントンを襲った百年ぶりの首都大雪や、日本列島での波状的な寒波による天候不順などを実感するに至り、太陽活動と気候変動との間に何らかの因果関係があるのか無いのか興味深い。
また、太陽活動が低下すると、 太陽磁気と密接に関係がある太陽系内の太陽風レベルも低下するという。 太陽風は地球磁気圏にも捉えられ、 オーロラの発生や磁気嵐などの電離層異常の原因となり、地球生命にも直接的には有害な放射線ではあるが、一方で、遥か宇宙の彼方からやってくる高エネルギーの宇宙線(銀河宇宙線)を防ぐ巧妙なバリア機能も持っているという。太陽の活動低下により、太陽風の宇宙線バリア機能も低下することは、地球で観測される放射線量(宇宙線量)観測でも裏づけられているそうで、つい最近までの太陽活動衰弱と連動するかのように、地球の宇宙線増大も100年ぶりのレベルだったそうだ。
太陽は過去数年間、非常に活動が弱まっていて、百年~二百年ぶりの静穏期を記録。今年は黒点やフレアが観測されはじめた。 従来の11年周期よりも活動再開までのサイクルが長くなっていたがようやく、静穏期から活動期へに入ってきた幾つかの兆候が、国立天文台や国際観測機関の観測データから明らかになったという。そして、観測結果から確定された活動再開までの周期は、およそ12年7ヶ月で、11年周期よりも1年半以上も長くなった。
この周期の変調は過去の太陽活動にも起きていて、周期が伸びると長いスパンでの活動が低下し周期が短くなると活動が活発になる傾向があったことから、
現在の太陽が休眠期(冬眠期)に入る前兆ではないか?といういうものだ。研究者によって気候に影響がある、いや、日射量が0.1%程度低下してもほとんど影響なし、というぐあいに意見が分かれているが、今後の太陽観測と気象変動の動向も注目される。
以上、 エセサイエンス的ウンチクに乾杯! いや完敗の疲労困憊(倒) 話変わって、 連休期間中おおむね陽春らしい気温に恵まれるとの予報で、お出かけ日和になりそうですね^^
Posted at 2010/04/26 17:48:17 | |
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