
曇天、吹雪、快晴・・・春さきの変わりやすい
山の天候に翻弄され、予定より1日遅れ、4日目
にして立った燧ケ岳の頂上だった。風が強い。
南会津や越後境、そして上越国境 奥利根に連なる
まばゆいばかりの真白き山脈が、午後の陽光を
受けて輝いていた。西の高空からは、密度を増した
「巻雲」や「巻層雲」が流れていた。
はやくも、天気は下り坂か・・・
晴れた日の登頂の喜びと、雪山スキー滑降の余韻に浸りながら
この時期、人跡未踏ともいえる山麓の雪谷に最終日のテントを
張ったのが夕刻。すでに、全天は、厚い高層雲に覆われていた。
深く雪に埋もれた谷にも、勢いを増した雪解けの流れる川音が
していた。まだ、人里遠く離れた場所だが、最後の一夜の夢を
結ぶ雪上のテント設営地。
雪山登頂の目的を達成したその夜は、歌と笑いが絶えなかった
のは言うまでもない。
ポツポツとテントの布地を打つ雨音を聞いたのは、夜半の
ことであった。
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写真にあるような高層の雲が、西から流れてきたら、天候の変わり目
かもしれない。特に、春や秋は、天気の周期変化が早い。男心、女心
と何とやら である。
「巻雲」「巻層雲」「巻積雲」などの高層の雲が、しだいに厚みを
増してきたら、天気が下り坂とみていいかもしれない。
山で、これらの高層の雲を見て、半日以内に雨や雪になったこともあり
ことに、山では天候の悪化が早いから、油断ならない雲かもしれません。
参照:
雲アラカルト
Posted at 2006/02/26 23:14:55 | |
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