
大空に見える色々な雲種を高度別に、大雑把に
大別すると?・・・高層、中層、低層雲の3種類に
なる、とは簡単に言えるものでもないようで (汗)
実際の雲を識別するとなると、 これがなかなか
種類が豊富でありまして小むずかしいのですが
雲を分類する上では、
こちらにある10種類の雲
基本型があるんですね。 しかし、亜種派生種も
あって意外と複雑。 ときには訳ワカメにもなる。
いざ高度別分類をするとなると、
高層の雲(巻雲、巻積雲、巻層雲) 中~高層の雲(高層雲、高積雲) 低~中層の雲(積雲、層積雲、乱層雲) 低~高層の雲(積乱雲) 低層の雲(層雲)という具合、とても簡易な分類とは言えませんねえ^^;
派生亜種となると、更に混乱に拍車。
霧、旗雲、滝雲、笠雲、乳房雲、つるし雲、クラゲ雲、レンズ雲
入道雲、かなとこ雲、飛行機雲、帯状の雲、放射状の雲、波状の雲、うろこ状の雲、すじ状の雲・・・番外編の
地震雲などなど、基本分類型の、どの雲に属する派生亜種なのか、出現する高度で判断できるものはあるにしても、なかなか多岐にわたる空の芸術であります。
飛行機雲は基本分類型10種から外れていますが、誰でもよく目にする高層の雲。これにまつわる昔からある天気俚諺で
「飛行機雲が消えずに長く残るときは天気下り坂のきざし」 っていうのがあり
その残雲は帯状となって大きく広がり、濃密な巻積雲や高積雲に変化することも多い。
見方を変えれば、飛行機雲が全く見えない、もしくは、空高くすぐに消失する晴天は明日も続くという意味。飛行機雲の様子で、西から天気が崩れてくる前兆をあらわした天気俚諺が100%当たるわけではないけれども
観天望気(空の様子を見て天候を判断すること)としては、それなりの理由があるともいえる。
「天気は西から変化する」ことに関係しているが、台風や寒冷前線の南下、雷雲など例外もあり(汗)
晴天をもたらした
移動性高気圧が通りすぎた西の後面から、
低気圧やそれに伴う
温暖前線前面が接近してくると高層のほうから湿度が増えて雲ができやすくなる。だから
飛行機雲も形成されやすくなるってわけです。やがて高層の雲(巻層雲、巻積雲、巻雲)の厚み密度が増してきて、中高層の雲
高積雲や高層雲も現われてくる。雲低高度がだんだん低くなり全天がすっかり雲におおわれて太陽も見えなくなる。ついには雨が降り出す。といったパターンのときに、飛行機雲の天気俚諺もまんざら嘘ではない話になる。
春や秋、西から高気圧低気圧が交互に通過して、晴天雨天が周期的にやってくるケースでは、この飛行機雲に関する天気俚諺は通用する確率高し。 しかし、高気圧や低気圧、 近づく前線の種類やコースに左右される(- -;)
飛行機雲が長々を尾を引いて消えないときは、さっそく天気図をチェック。東シナ海方面に等圧線の気圧の谷、低気圧前線のタマゴがあったら、クルマの洗車は控えたりして(笑) ジェット気流の流れにのっての天気変化が速いときなど、 朝方に高層の雲を見て、夕方には早くも雨が降り出すなんてこともある。そうかと思えば飛行機雲が青々とした高い空にスジを描き(上空に寒気が入ると青々とした空になることがある)寒冷前線の南面に高層の雲があらわれ、上層寒気の南下により短時間で積乱雲(雷雲)が発生したりすることもある(・・;) 暗雲急を告げ、落雷、突風、ヒョウも怖い( ̄◆ ̄;)
ということで、今日は日本海の低気圧からのびる寒冷前線の南下通過で、ところにより、にわか雨もあるとか。北日本や高い山では天気が変わりやすく雪も・・・
いやはや、
観天望気ほど、むずかしいものはない _/\●・・・ 尚、これらによる予報外れは自己責任ですので保障はできません (X_x☆\(^^; ウンチク ヤメレ
Posted at 2010/04/29 10:17:25 | |
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