
氷河期の生き残りと言われて
いる特別天然記念物、雷鳥。
残雪の立山連峰とライチョウ、
絵になりますね。
ちょうど、冬毛から春毛になる
頃でしょうか。
天敵から身を守る術を見につけて
いるらしく、夏は茶色、冬は雪色
の保護色になりますね。
夏場でも天気のいい日は、あまり、お目にかかれないようです。
その名のとおり、カミナリが鳴ると現れると言われていますが、
山にガスがかかるような視界の悪い天候だと、天敵から攻撃され
にくいのかな?高山のハイマツの茂みなんかに隠れているらしい。
氷河期の生き残りだけあって、気温の低い高山(しかも、それなり
の生態系がある場所)でしか生きていけないのだそうです。
気温20度ともなると雷鳥にとっては灼熱地獄だとか(ホント?
今では生息域も限られ、中部山岳の北アルプス、南アルプス等で
しか見られない絶滅危惧種。大切に守っていきたいものです。
ちなみに、富士山(現在の新富士火山体)は、山としては比較的
新しい年代に出来上がったらしく、氷河期は未経験だそうです。
あの均整のとれた美しい容姿のヒミツは、実は大きな侵食を経験
していないことの証だそうです。当然、氷河期の生き残りである
雷鳥やハイマツは存在せず、上部は高山植物に乏しい火山性荒地。
ハイマツのかわりに、高原などに見られるカラマツが高山適応して
いて、富士の強風で変形低木化した樹体をさらしています。
過去に行われた富士山への雷鳥移植も失敗。日本アルプスのような
古い山岳生態系がなかったのかも・・・
氷河期の生き残りとしては、他にも、北海道日高主脈に生息する
ナキウサギもその一つ。
高い山、多雪地帯の山に咲く可憐な高山植物も、その多くが氷河期
の末裔だそうです。長い時間をかけて育まれた自然の奥深さを感じて
しまいます・・・すっげぇマジレス、チカレタ~自爆(^^ゞ
Posted at 2005/08/27 16:17:47 | |
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