どうやら台風18号の強い風が、あらぬ珍事件を起こしてしまったようです。↓詳細は以下(^^;
「遭難機はどこ?」・・・。 台風18号が上陸した8日朝、 成田国際空港(千葉県成田市) の管制官
が航空機の遭難信号に気付いた。航空機事故の可能性もあると遭難機を捜したが、該当機はなし。
半日かけた調査の結果、5年前に退役して空港近くの航空科学博物館(芝山町)に展示されていた
軽飛行機の緊急位置通報装置(ELT)の誤作動と分かった。
総務省関東総合通信局などによると、8日午前4時半ごろ、国土交通省成田空港事務所で、管制官
が緊急用周波数で発信されている遭難信号を受信し、 国交省の救難調整本部(RCC)に通報した。
遭難機を捜したが、付近を飛ぶ機体はなかった。
同通信局も電波監視車を出動させ、 衛星やアンテナを駆使して、強度や角度から電波の発信源を
捜したが見つからない。空港内の格納庫で整備中の旅客機が信号を誤発信しているのではと調べ
ても、異常なし。捜索範囲を周辺に拡大したところ、午後3時ごろ、約5キロ離れた航空科学博物館
の屋外に展示された米国ムーニー社製の小型機「M20」のELTが発信源と分かった。
同館によると、M20は04年9月に個人所有者から寄贈され、他の18機とともに屋外展示中。尾部
胴体内に据え付けられたELTは、アルカリ電池(9ボルト)が電源で、 見学者のために毎月1回程度
エンジンを動かしていることから、充電されていた可能性があるという。
成田航空地方気象台によると、当時の風速は10~17メートル。関東総合通信局は台風の強風で
機体が激しく揺れ、センサーが働いてELTが作動したとみている。 屋外展示機のうち、ELTを搭載
していたもう1機とともに再発防止のため機体から外すよう指導した。 同館の種山雅夫・展示担当部長は「まさか作動するとは。外しておけば良かった」と恐縮している。【山田泰正、駒木智一】
◇ことば ELT
エマージェンシー・ロケーター・トランスミッターの略。 航空機が事故で衝撃を受けたり、水没すると
センサーが感知して作動。「ピューン、ピューン」という合成音を緊急通報用の専用周波数(121.5MHz
など)で自動発信して遭難地点を通報する。ハードランディングでも作動するケースがあり、総務省に
よると昨年、国内で約100件の誤発信があった。
2009年10月10日 10時40分(最終更新 10月10日 11時45分)毎日新聞より
Posted at 2009/10/12 17:39:22 | |
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