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長周期地震動予測地図2009年試作版
(東海、東南海、宮城県沖の3地震)
長周期地震動予測地図 データダウンロード
← 長周期地震動予測マップは、上記サイトより
★印は、東海地震の想定震央
(マス目は、そのときの震源域)
以下
YAHoo! ニュース より
大地震発生時に超高層ビルなどが、ゆっくり大きく揺れる 「 長周期地震 」 の強さや
分布を示した予測地図を政府の地震調査委員会が初めて公表した。予測の対象と
したのは、 近い将来に発生が懸念される東海地震 東南海地震 宮城県沖地震で
首都圏や名古屋、大阪など震源から離れた平野部で、従来の震度予測とは異なる
大きな揺れが予想されている。
長周期地震動は、周期が長い地震波によるゆっくりとした揺れ。規模の大きい地震
で発生し、あまり減衰せずに遠くまで伝わる性質がある。また、関東平野、大阪平野
など、 大都市圏が立地する平野部では、 軟弱な堆積層で地震波が増幅されるうえ
共振現象によって揺れが増幅しやすい超高層ビルや石油タンクなどの巨大構造物
も多い。
平成15年の十勝沖地震で、長周期地震動が原因で震源から離れた苫小牧で石油
タンク火災が発生。新潟県中越地震(16年)では東京都庁など首都圏の超高層ビル
が大きく揺れた。
建造物には、地震の揺れと共振しやすい固有周期があり、50階建ての超高層ビル
は5秒、直径30メートルと60メートルの石油タンクではそれぞれ7秒、10秒の揺れ
が増幅しやすいとされる。また、首都圏の主な長大道路橋では、揺れ方によって4秒
から9秒の固有周期を持っていると考えられている。
今回の予測地図では、 東海、東南海、宮城県沖の3地震について、 周期5秒、7秒、
10秒の揺れの強さや、揺れ幅の目安となる最大速度などの分布を地図上に示した。
長周期地震動の影響が最も顕著に表れたのは静岡県西部沖を震源とする東海地震
( マグニチュード8程度 ) で、 震源に近い静岡県中部のほか、 関東平野、 濃尾平野
大阪平野で長周期の強い揺れが予測された。周期別では、関東平野では7秒、10秒
の揺れが大きくなり、濃尾平野では5秒の揺れが強かった。関東平野や濃尾平野では
地表での揺れが5分以上続く場所もあり、 超高層ビルなどでは、さらに長く揺れが続く
場合もあるという。 ( 9月18日 9時9分配信 産経新聞 )
この試作版マップを見ると、 首都圏を含む関東平野では、 地盤構造によって特有の
長周期の揺れが長時間続く可能性の悪寒・・・・・多くの近代建築物が今まで経験した
ことのないキラーパルスに襲われる可能性があるとのこと。 免振未対策の高層建築
上部ほど移動振幅が激しいという最近の研究結果もありますし、東京湾一帯の石油
コンビナートも心配だなぁ ( ̄◆ ̄;) ・・・ 日本経済に大打撃を与えかねないことから
企業のBCP(事業継続計画)や私的公的減災対策が急がれますが、切迫感あれども
なかなか進まないのが現状でしょうか。(汗)
Posted at 2009/09/18 13:02:00 | |
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