滅多に書かないブログですが、ついに愛車を手放すことになりそうなので記録として残します。
社会に出て3年目を迎えている私ですが、今まで2台の車にお世話になりました。
初代の相棒は
レガシィ2.0GT(BL5)で、入社する直前の2011年3月に納車になり、それから8か月の間乗り回していました。実はこの愛車は11月に奥多摩で調子に乗ったせいで全損にしてしまいました。この車は短い期間ですが、車という道具の素晴らしさと楽しさ、そして何より走る凶器という認識を持たせてくれた相棒でした。
それから約8か月間、ギリギリまで生活費を削り、ようやく2012年の7月になって我が手元に来たのが二代目相棒の
シビックTypeR
でした。BL5と違って完全にレーシングカーとして作られた車で、「運転が楽しい」とはどういったことなのかを教えてくれました。
納車になって2年と半年の間、本当に色々な場所に行きました。
我が友人たちと一人一台体制で海に山にとツーリングに行き、訪れた先で何よりも勝る大切な思い出を作ってくれました。
ホンダの作った国宝ともいえる最後の超高回転エンジン「K20A」は、ひとたびアクセルを踏むと獰猛な唸りとともにレッドゾーンまでストレスなく、回転が上がるにつれて加速するように吹け上がりました。
今まで
「ハイパワーターボプラス4WDこの条件にあらずんばクルマにあらずだ」と思っていましたが、225psのNAエンジンはレガシィと同じ加速・・・いやむしろ、クロスしたギアのためか、レガシィよりも上だと思えるほどでした。
走行性能は言うまでもないと思いますが、高速道路インター入り口のループで「ヤバい!スピード乗りすぎたか!?」と思った時でも、ジェットコースターのように車体はほとんどロールせず、自分が思ったラインを忠実にトレースしてくれました。その時は本当に唖然としたのを覚えています。「車」というものの認識すら書き換えてくれた大切な大切な相棒でした。
しかし、社会というものは残酷でした。
今年の4月に部署移動となり、お客さんを乗せることもある仕事に就くことになりました。会社の上司ならまだいいのですが、乗せるのがお客さんだとネックになるのは「ウイング」と「乗り心地」、何より「Type R」という車自体でした・・・。
入社してまだそれほど経っていない私にとって、別の車との2台持ちは維持費的に無理でした。本当であればコンパクトカーでも購入して悠々自適なカーライフをエンジョイしたかったのですが、無理なものは無理です・・・。
シビックのほうも走行距離が8万キロ近くなり、消耗部品がいろいろと交換が必要になってきたため、だんだんと維持費がかさみ始めました。
そういうわけで、思い切って乗り換えを決心しました・・・といっても、乗り換えについては、現在の部署移動が決まってからうるさく言われ始めたので考えてはいました。
ここで候補に挙がっていたのは、「S2000」、「スカイラインクーペ370GT」、「シビックR最終型」、「シビックR Euro」、「エボX」、「GV(R)Bインプ」といった種類も駆動方式もバラバラな、唯一MT設定があるということについて共通点がある車たちでした。
S2000はオープンの2シーターだから無理(車中泊できないし)、CKV36は若造が乗るには早すぎるでしょうとのこと。シビックRシリーズはガチで考えていて、サスとウイング取り換えれば十分お客さんも乗れるのではないかとも思いましたが、それをしてしまうとTypeRに乗る意味ねーじゃんってことになってしまいます。結局残ったのはエボXかGV(R)Bインプでした。
この2台のうち、エボXは5MTかつそもそもタマが無い。ってことで、GRBかGVBのインプが候補になりました。
そこでGooとCarcensorで物色しまくった結果、新潟にGVBの低走行車が見つかりました。場所は新潟。お店はいろいろな意味で有名なNEXT○GEでした。
もうちょっと背伸びをすればVABの新車も購入可能でしたが、エンジンが同じということと、タコがメーターの中心にあるということ、何よりNBR Challengeに使用された車両のベースなったものということでGVBを選びました。
すぐに県内のお店に訪問し、交渉に交渉を重ねた結果、他店に掲載されていた車両の総額よりも大幅に安いお値段で取引きできました。我が愛車も下取り価格をお伺いしたところ、なんと相場よりも20万ほど高い値段で引き取っていただくことになりました。
正月を挟むせいで納車は1月中旬と先になりましたが、これはあと一ヶ月間シビックを乗り回せる期間をいただいたことにもなります。
車を選定しているときは夢中になっていて気付きませんでしたが、いざ乗り換えるとなると本当にさびしいものがあります。
今までたくさんの思い出を作ってくれたFD2です。別れが決まって寂しくないわけがありません。
できることならRとGVBの2台体制でいきたいですが、まだ給料の少ない自分には厳しいものがあります。
車で走ることに夢中になって、友人と馬鹿騒ぎをしていた楽しい思い出も、この車と別れることで遠く霞んでしまうような気持になります。
勝手な思いですが、次にこの車のオーナーになる人には、自分がこの車に注いだ以上の愛情を注いであげてほしいと思います。
10万キロと言わず、15万キロでも20万キロでも走り続けてほしいです。
もしまた会えるなら、そのオーナーの方にこの気持ちを伝えたい、とそう思います。
今まで本当にありがとう。心はいつまでもRファンです。
あと1か月、残された時間を悔いのないように楽しみたいと思います。
Posted at 2014/12/23 20:53:26 | |
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