前回、ようやく払い下げの手続きが完了し、保管場所も確保できました。
家族の了解(諦めともいう)も得られて、受け入れ準備は万端です。
ところで自動車というのは大事にしまっておくとか、専らサーキットなど公道以外の場所で走らせる専用とか、部品取りや解体用・輸出用でもない限り、ナンバープレートの交付を受けて、道路を走れるようにするのが一般的でしょう。
その
「一般的」でない使い方をする場合は、自動車としての登録はされていない車(一時登録抹消車)を引き取ってくるという今回のケースでは、所有権自体の移転は完了しているので、前回までで手続きは終わりですが、今回は新所有者(この場合は私です)で新たに登録をするので、まだまだ手続きは続きます。
むしろここからが本番といった方がいいかな?
前回の記事を読んで頂ければ分かりますが、今回は手続き完了から車両の引き渡しまで6日もありました。
ところが現実には6日間しかありませんでした。
車庫証明を受けるのに7日かかるのが最長で、不動産屋に車庫の契約に行ったり自賠責保険の手続きをしたりするのは手続き自体は1時間もあれば十分ですが、スムーズに処理してもらうために何度となく電話しました。
サラリーマンでもフットワークが軽ければ自分で全部出来ますが、早朝から勤務のある方だと、不動産屋・警察・保険屋を一度に回れるように調整して半休を取らざるを得ないでしょうね。
ところで、この車を登録するにあたって必要な手続きは「中古新規登録」となり、必要書類は次の物です。
1. 新規登録申請書
2. 手数料納付書
3. 検査に合格した書面
4. 自動車損害賠償責任保険証明書
5. 自動車重量税
6. 所有者を証する書面(次のいずれか)
※一時抹消登録証明書+譲渡証明書
※通関証明書+譲渡証明書
※完成検査終了証+譲渡証明書
7. 所有者の印鑑証明書(発行後3か月以内のもの)
8. 所有者の印鑑(実印)又は委任状(実印押印)
9. 使用者の印鑑又は委任状
10.使用者の住所を証する書面
11.使用者の車庫証明書(証明の日から40日以内のもの)
12.リサイクル料金の預託確認(新車新規に限る)
(大阪運輸支局HPより抜粋)
1.から3.と5.の書類は当日陸運局で入手します。
今回は申請者が所有者であり、使用者でもあるので8.の委任状と9.と10.は要りません。
12.のリサイクル料金は普通は車検証入れに「リサイクル預託済証」が入ってますし、無くても陸運局で再発行してもらえるようです。
6.の「一時抹消登録証明書」は「登録識別情報等通知書」のことですし、「譲渡証明書」は県庁の方で用意してもらっているので車と一緒にもらいに行くだけ。
ということは持って行くのは自賠責の証書と実印と印鑑証明書と車庫証明書、そして結構な額の現金ですね。
書類関係はこれだけですが、この車は「一時抹消登録」の名前の通り、一時的に自動車としての存在を抹消された何か、なので、実際にその車が公道を走れるシロモノなのかどうか、検査が行われます。
結論から言うとその検査をパスした証書が3.の書面です。
私は「車両検査→書類審査」で一連の流れかと思っていたのですが、微妙にそうではないみたいです。
どちらかというとちょうど車の運転免許のように「教習所で卒業検定→免許センターで学科試験」の流れに近いかな。
登録手続き自体は陸運局の営業時間内ならいつ行っても良いようですが、車両検査は時間が区切られていて、予約が必要なようです。
予約は自動車検査を行う独立行政法人「自動車検査独立行政法人(http://www.navi.go.jp/index.html)」のHPから行います。
指示通りにユーザーアカウントを作成し、必要事項を記入して、受付メールを受け取ったら、検査場の予約は完了。
当日受付番号を聞かれたので、そのメールをプリントアウトした方が良いと思います。
私は引渡日の午後で予約しました。
ここで私はふと、ある制度を思い出しました。
それが「
希望ナンバー」
折角なので、好きな番号を取ってみます。
希望ナンバーの制度に対しても私はちょっとした誤解をしていたようで、当日陸運局で「○○番ください」でもらえる物では無いようでした。
これも「希望番号申込サービス(https://www.kibou-number.jp/html/CA0101.html)」でネット上から手続きを行います。
無事に希望ナンバーの仮押さえが出来たことをメールで受けると、代金を支払います。
値段は陸運局によって違うらしいですが、「大阪」の場合、普通のプレスのナンバープレート2枚で4,100円。希望しなければ1,440円なので、結構な差があります。
払込もネットバンキングで行えばすぐに完了です。
ここもクレジットカードは使えないようです。
払込手続き完了の翌日くらいに振込の確認がされるとメールで受け付け番号が送られて来ます。この手続きの有効期限は受付後たっぷり1ヶ月あるので安心ですが、それを過ぎるとナンバーはなくなるわ代金は没収されるわという悲しいことになるそうです。
この番号も当日必要なので、このメールをプリントアウトして持って行きます。
車検場の予約も、希望番号の申し込みも、ネット通販をしたことがある人なら何の抵抗もなく出来ると思います。
いよいよ引渡の前日、引渡で最も大事な物を貰いに(正確には借り受けに)行きます。
それが「
仮ナンバー」
貸してくれるのは市役所です。
私の市では納税課が窓口となっていました。
これも簡単な手続きなのでお仕事前にちょこちょこっと行けばすぐ借りられます。
私の市では750円で最長5日間まで借りられます。
なので別にわざわざ前日に行く必要も無かったし、簡単な手続きなので極端な話、引渡日の朝でも良かったようです。
これで明日はいよいよクラウンセダンとの改めての対面です
※今回の費用
印鑑証明 300円
希望ナンバー 4,100円
仮ナンバー 750円
合計 5,150円
(累計43,400円)