
まだ、964ターボ3.3を、低中速でしか走らせていないのですが、今の時点で感じた、930ターボと964ターボ3.3の曲がり方の違いについて、気づいた事を書いてみたいと思います。
自分は911を低速域で走らせる時は、タックインを多用しています。あまり褒められたものではないと思いますし、速いわけでもありません。
ただ、低中速で、滑らかな曲線を描くように走るのもいいですが、コーナーの頂点で、「クイッ」と向きを変えるのが、自分の場合、面白く感じるんです。また、コーナーの曲率を読み誤った時など、対処しやすいような気がしています。もちろん、初めての峠道で、いきなりコーナーに、「えいや!」で、突っ込んだりはしていませんが。
高速域でのタックインは、危険が大きいので、使ってません。高速では、フロントの向きが、「キュッ」と変わるような、タックインではなく、単なるきっかけ作りや、じわりと、戻すようなアクセルの使い方です。
また、低速でも、タックインを使うのは、道幅の広い、片側1車線を走っている場合です。周りにクルマがいたら迷惑ですので。
すみません、また前置きが長くなってしまいました。さて、本題です。964ターボ3.3ですが、乗っていくにつれ、930ターボよりも、タックインの時に、「クイッ」とよく曲がるような気がしてきました。なぜだろう、ひょっとして、930ターボより、964ターボのほうが、重量バランスが、ミッドシップ寄りなのではないかと、考えました。そこで、車検証のコピーを見てみました。
9307 前前軸重 520kg 後後軸重 860kg 車両重量 1380kg (前:38% 後ろ:62%)
964T 前前軸重 540kg 後後軸重 930kg 車両重量 1470kg (前:37% 後ろ:63%)
これを見ると、却って964のほうが、リアヘビーなんですね。さらに言うと、ガソリンタンク容量が、930は85リットルなのに対して、964は77リットルです。ガソリンを満タンにしたら、却って、930のほうが、重心は前に近づきます。
それでは、先ほどの「クイッ」と曲がるいう感覚は、どこから来るのでしょう? よく思い出してみると、964のほうが、最初は若干、動きが鈍いのですが、曲がってからの動きに勢いがある、という事に気がつきました。
ようするに、964のほうが、クルマの両端も重くなっているので、回転の慣性モーメントが大きいのです。
ですので、964は、930よりも、きっかけを作っていかなければ、動きにくいが、いったん、曲がりだすと、止めにくいのです。さらに回転の中心がリア寄りになっていますので、930よりもドライバーの移動量が大きい。なので、「クイッ」と、速く曲がるように感じたわけです。
慣性モーメントが大きいのは、運転していて、930の時よりも曲がりすぎて、カウンター量が増えたことでも納得できます。
こうなると、964ターボでのタックインは、以前よりも、気をつけないといけないですね。迷惑にならない程度に、精進したいと思います。
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ポルシェ | 日記
Posted at
2012/04/30 11:08:48