
ご存知の方も多いと思いますが、警察庁が覆面パトカーとして16台のマークXを調達し、高速隊に配備済みだそうです。
「ふーん、クラウンじゃないんだ」と軽く考えていましたが、ちょっと調べてみると、このマークXの性能が少し気になりました。
(1)318馬力のエンジンとその特性
まずエンジンですが、初期のマークXは、トップグレードで3リットルエンジン(256馬力)でしたが、なんと、レクサスIS350の3.5リットルエンジンをぶち込んで318馬力を出しています。馬力はともかく、エンジン性能曲線がちょっと意外でした。
どっかで見たようなと思ったら964カレラRSのエンジン性能曲線に似てます( 左下です )。
マークXも、トルクが4000回転弱でグッと上がって、6700回転あたりのレブリミットまでパワーが衰えることなく伸びてます。
高回転域での瞬発力やMAXパワーを重視したような味付けに見えます。このマークXは超高速域までよく伸び、俊敏かもしれません。
(2)足回りと超高速走行試験
次に足回りですが、18インチで235mmのタイヤを履かせています。それで驚いた事に、マークXは、初代の256馬力の頃から、240km/hでの走行試験を行っていたそうです。実測240km/hならメーター読みで260km/h前後ぐらいでしょうか。トヨタらしからぬ行為です。↓
http://www.carview.co.jp/road_impression/markx/03.asp
しかも今回は318馬力で60馬力アップですから、個体のバラつきを入れても最低250km/hを保証するということかもしれません。メーター読みで270km/h前後ぐらいでしょうか。318馬力という中途半端な数字から、そんな事を想像してしまいます。
(3)剛性アップ
このマークXには、G’sという特別仕様車があって、補強材にスポット溶接増しと、これまたトヨタらしからぬ事を行っています。トヨタ車の剛性はもともとそんなに悪くはないと思ってましたが、これほどまでに走りに拘っているのが驚きです。覆面にもこのような補強を施した可能性があるかもしれません。
マークXは、ほとんど国内専用車で、ワンメイクレースもありません。マークXで峠を攻めたり、週末にサーキット走行をする人が多いとも思えません。
うがった見方をすると、初めから警察車両として採用される事を狙ったのではないか、そんな事まで考えてしまいます。あるいは法人狙いもあるのかもしれません。果たして覆面マークXは、欧州車キラーになれるのでしょうか。(^^;
Posted at 2013/05/17 13:53:34 | |
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