
下に紹介する動画は「カラヤン・イン・ザルツブルグ」というドキュメンタリーの一部分で、指揮者カラヤンが、納車されたばかりの赤いポルシェ959で、オーストリア、ザルツブルグの道を疾走しているシーンです。959の市販が始まった1987年ごろと思われます。
00:12 からが、そのシーンです。ワーグナーの曲(タンホイザー序曲)が、オーバーダブされてますが、エンジンサウンドが素敵です。フェラーリのサウンドとはまた違った良さがありますね。
00:19で、1速から2速にシフトアップしています( 959は、G-1-2-3-4-5 の6速 )
ちなみに、「別冊CG ポルシェ911 31年のすべて」という本に載っている、テストデータだと、1速の最高速度が101km/hで、2速は、146km/hだそうです。
01:08 からは、自宅に戻り、959を囲んで会話をしています。カラヤンは、「信じられない。クルマに過ぎないが、(まるで)飛行機だ。」みたいな、感想を述べてます。その後、元モデルの美人の奥さんを隣に乗せて、再びドライブです。
時間はさかのぼりますが、同じドキュメンタリーで、カラヤンと親友でもある、ソニーの大賀社長(当時)との、959についての会話も収録されてます。(下の動画の01:04から)
カラヤン:「新しいポルシェを注文したよ。」
大賀: 「もう手に入れたんですか?」
カラヤン:「いや、工場から出る6番目のポルシェだから未だだ。私は60歳なんでね(カラヤンは当時、80歳くらい)。」
大賀: 「ハハハ(笑)」 (一方の大賀社長は60歳近く。)
カラヤン:「最高速は312km/hで、100km/hまで3秒で到達するんだ。」
大賀: 「3秒!? 不可能ですよ。」
カラヤン:「いやいや。それに君も、頭を最新に保つ唯一の方法だと言ったじゃないか。君はとても速く頭を動かさないといけないからね。」(カラヤンも大賀社長もジェット機を操縦する)
みたいな事を喋っている感じです。
巨匠カラヤンが、子供のように無邪気になって、スペックを誇らしげに語っているのが印象的です。
ちなみに、先に挙げた本のテストデータだと、959の最高速は302.6km/hで、0-100km/h加速は、4.6秒でした。「ポルシェ・サラブレットの伝説」という本に載っている、クワトロルオーテのテストデータだと、317km/hと、3.7秒で、これはいい値が出てます。
それにしても、頭を若く保つためにスポーツカーを運転するというのも、楽しみのひとつなのかもしれませんね。
Posted at 2012/12/09 09:31:19 | |
トラックバック(0) |
ポルシェ | 日記