多くの日本人にとって、未踏。
刻み込まれた淡く薄い印象が、人々を躊躇させる。
我は思う。
いっそ、この魅惑の大地がその美しい姿を変えず、
「陰」 のままであって欲しいと。
北西より侵入。 思惑通り、クルマはいない。
これほどのワインディング、土曜日なのに クルマはいない。
良いぞ、山陰。
天体ロマンも味わえる。 やるな、島根。
了解。
控えよう。
了解。
くどいぞ。
さらば、島根!
古き好敵手と再会。
この空気・匂い… 記憶と現実がオーバーラップ、心安らぐ懐かしの光景。
お互い、生きてて良かった。
その時 既に、海の恵みに囲まれていた。
今回の同志。 女も子供も若者も拒絶するが如し修験の旅に賛同した4人の四十路。
ここ山陰の片隅で、決起の盃を交わす。
ヒトとクルマ、双方に厳しい 「酷使の旅」。 皆、覚悟は決めている。
明朝は早い。 シメの麺は胃に重過ぎる、遠慮させて頂こう…
宍道湖産の力を借りて、翌朝は爽快。 秘密の基地に集結。
ん、なんか出てきた。
む、これは !?
さっそく乗ってみる。
う~ん、良い。
1台 欲しいぞ。
出発 !!
米子から、修験の始まりだ。
雄大なる大山を右舷に観て、東進。
厳かな空間に我々は立っていた。
「あそこまで登る!」
「ま、まじっすか !?」
おののく ケンミン達。
ようやく、
今回の趣旨が理解できた様だな…
遺言を残すことも、忘れてはならない。
雨天時は入山禁止。 そして今日の予報は 「雨」。
がしかし、天も我々の気迫に怖じ気付いたか、青空まで見え隠れする始末…
では、参る!
まだ笑顔が すがすがしい。
むっ !?
はぁ~っ
ひぇ~~っ
も、もうダメっす !!
私 「 ならぬ!」
まだソコ?
登って来たら アメちゃんあげるよ~
「 アメ ちょうだ~い!」
苦労のあとには、もれなく
「 絶景 」 が付いてくるものだ。
腰ひけるにも、ほどがある。
マジ、
びびったっす!
私 「 ぬるい !! 気合いを入れ直すがヨイ!」
ゴォ~~~ン !!
登った甲斐は、必ずある。
未だ、道半ばだけど (笑)
さて 一休み終了、行くぞ~
お、おぉ~
この御堂を抜けると、もうあとわずか…
幼き頃から 「物は大事に扱いなさい」 と躾けられてきた。
さすれば ”モノ” にも いつしか「魂」が宿り、”守ってくれる” ようになると…
ましてや 「家」 を投げ入れたら、アカン!