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まる源のブログ一覧

2012年08月22日 イイね!

晩夏のレクイエム

晩夏のレクイエム
  夏が逝く。

季節の移ろいを語るが如き村雨が、街を濡らす。
その神戸の街の片隅で、去り逝く夏を惜しむ宴が静かに幕を開ける。
















 酒だ !!

 肉と魚も持って来い !!

 明日の山頂決戦に挑むには、まだまだ「血」が足りぬ。

 呑むがイイ!  謡うがイイ!   えーい、酒だ!   酒持って来ーい !!



遠方より参りし親愛なる友人達。 満足してくれただろうか…!?
北陸や中国地方からの客人に、「いかに心地良い空間を提供出来るか」が今回のテーマ。
だが、黄金の液体を口にした刹那、「関西モード」発動した無秩序な我々を、お許し下さい。

既に日付は変わり、備中の使者が ”夜の蝶” への幻想・未練を捨てきれぬまま、
”終電” という名の揺り籠に身を委ね、夢の世界へ…











 晴れ渡る青空より 「羽を持つ者」 降臨。



 群がる子羊たち。




 蜂蜜の甘い香りを たっぷり嗅いだら、脂肪酸遊離が促進され、摂食中枢を刺激。

 牧草を求め、さまよう子羊たち。




 お、牧草地帯発見。 がしかし、柵は未だ閉じられている。



  続々と群がる子羊たち。



 まだ~?



  まだ~~!?



   ねぇ、まだ~~~!




 む、心霊?  正面ガラスの映り込みに貞子!?




 オープン♪ やったー  でも、そもそもコレって、共喰いぢゃん…


  まーイイか。 た~んと召し上がれ~



 けろた御夫妻、しゃべくりまくってゴメンなさい。
 え、婚活? 心強い援軍二名、確保。



 あー喰った喰った ゴチソーさま。  肉喰って満腹。
















 天空のパーキングへ ようこそ。











 人見知り裕三。

 夜の街は逃げない。 心配無用、福原はいつもソコに在る。



 イタリア帰りの男、美女と共に去りぬ。 瞼に焼き付く、昨夜の勇姿。 感服…

 日本で一番、赤白水玉パンツが似合う漢、さらば。




 決して色褪せたのではない。 ぼや~っ としてるだけさ…



  疲労の色濃い指揮官が命令を下す。

 「 皆の者、夏の終わりはクラゲに注意!  海の家に避難せよ~ 」


   了解! 高機動小型車両、格納開始!






 おやつの国に到着~


 天使のドヤ顔 ♪



 人生初のサイゼリア。  スパゲッチー屋か!?

 

  夏の終りに、人は淡い想ひ出を創るもの。
  再会の悦びを分かち合い、出逢いの幸せに包まれ、名残りの太陽を全身で受けとめる。
  火照った身体に夏の残像をきざみ込み、涼やかな午後のお茶。 至福の時。




各テーブルそれぞれに友好の輪が拡がり、他愛のない会話にも幸福感が溢れる。


 むっ、ここは…  機密テーブル。

 
 うかつにも着座した隣には、団長…   勿論、丁重な挨拶は欠かせない。
 他地域の風習は存ぜぬが、ここ関西で「素通り」が許される事は、無い。

 その奥には 「羽を持つ者」、正面に 「指揮官」、斜向かいに 「黒幕」 …


 この席、三下の私には荷が重い…

極度に緊張する私のことなど眼中に無い重鎮達が、まさに「機密事項」を次々と議題に載せる。

そうなのか… そうだったのか。
この世界に、それほどまでに深い ”何か” が存在しようとは…
誰も知らない、知られちゃイケナイ。 
だから私も知っちゃいけない筈なのに…
分不相応な空気に押し潰されそうな、ちっぽけな今の私に必要なのは、平常心に戻る為の
 ”癒し” だ…





 あー 癒された。 復活~!!







誰もが時の流れを忘れる「至福の時」にも、必ず「終り」は訪れる。

新潟より遥々お越しの カエラー夫妻 はじめ スーパー指揮官様 及び 集結した全ての
皆様に対して、感謝のココロが止まらない。



 名残りの時間も、もうわずか…

 角度の付いた日差しに、数週間前の猛威は既に無く、柔らかい。

 「 さらば 」 と書いて、 ”必ず再会しよう” と詠む。

 そのコトバを胸にしまい、それぞれの家路へ…
 
 勿論、気持ちは切り替わる。 運転に集中。
 
 無事にカエル。 それが何よりの幸せだから。

















約1時間後、某高速サービスエリア。

葉巻の煙をくゆらせながら待つ、一人の首領。

そこに駆け寄るは、中国地区連合 「兵庫特派員」。


  「 BOSS! 報告いたします!」



やはりな…

もう一人の「黒幕」といい、確かに別働隊の気配はあった。
その他にも数名の幹部が、BOSS詣で。



またも分不相応なトコロに迷い混んでしまったようだ…

む、人生初のスタバ。 フタを取らずに飲むとは、これがオシャレってやつか!?

予感は的中、あまりに過激で機密な会話。

今頃、解散した子羊たちは安らかな気持ちでステアリングを握っていることだろう。
しかし、この西日本の片隅で「とてつもない計画」が静かに動き始めた事を、知らない…


   ゲッ!  もうこんな時間!  撤収・解散~~!!

 










 

   心に淡い温もりを与え、涼やかな風と共に、 夏が逝った… 

                                 








Posted at 2012/08/22 21:15:20 | コメント(27) | トラックバック(0) | 日記
2012年07月07日 イイね!

欲望の荒野に銃声は疾る

欲望の荒野に銃声は疾る私は ガンマン。

硝煙の匂いと、悲鳴にも似た排莢の音色に包まれ、生き延びてきた。
己以外、信じられるモノは無く、「安息の日々」を夢見るコトも 既に無い。


  ※ 一部、過激な内容・表現が含まれます。 女性及び 未成年の方の閲覧は御遠慮下さい。







「 COLT  PYTHON 」   若く、蒼く、猛り狂う青春時代の相棒。



その洗練された外観・ベンチレーテッドリブが若僧には不釣合いだった事は、認めざるを得ない。
装填される .357 Magnum弾にも、当初手を焼いたものだ。
来る日も来る日も、私は射撃の腕を磨く日々。
コレの6連射マスターを成してはじめて 「男」 として認められる、ガンマンの世界。


そしてその日はやって来る。 荒野の決闘、初めての実戦。
この日のために、生き抜く為に修練を積んだ。

心臓の鼓動が全身を支配する…  武者震いを止められない。
しかし、ガンマンの修羅の世界では、誰もが必ず通る道。

機は、熟した…

   刹那、カン高い銃声と共に早撃ち連射。
   弾は撃ち尽くしたというのに、私は銃爪を弾き続ける。
   相手は崩れ落ち…  しかし同時に私も傷を負う。  ココロに、深い傷を。 










 
「 STURM RUGER   BLACKHAWK 」  敢えて、の シングルアクション。

もちろん、速射・連射は精神と肉体を酷使する。 しかし望むトコロ。
心の傷を癒すのは、クスリではない。
ひたすら鍛錬を重ねる事でのみ、それは成し得る。

幾多の実戦・修業を経て、確かな技術と強靭な精神、驚異の回復力を身に付けつつあった私は、
更なるステージへ向かうべく、この「41口径」に別れを告げる。







S&W  M29  


云わずと知れた、.44 Magnum。  猛獣すら その照星の先に見据える、至高の大型銃。
ハリー ・ スコッチ ・ 中川巡査、御用達。

この銃を手にしてから、私の射撃哲学に変化が現れる。

「 中口径弾を複数撃ち込み、段階的に相手の戦力を削ぎ落とし、破壊する。」 という戦術から、
「 破壊力抜群の大口径、渾身の ”一撃” で急所を確実に撃ち抜く。」 への、自身の変革。

云うほど た易いコトでは無い。

相手の弾幕に晒されながら、致命の間合いまで引き付け放つ その一撃。  精神力がすべて。
習得したあかつきに、私は言うだろう。 

「 早撃ちなんざ、ガンマンの恥さ… 」







その後、十数年。
何人の尊い命をこの手に掛けてきたコトだろう。
「洗練」の域に達しつつあった 44口径、 私は静かに机に置いた。 




「 LUGER  P08 」


”懐古” と笑うがいい。  9mmパラベラム弾の威力は、.44Magnum弾と較べるべくも無い。
トグルアクション機構も ストライカー式の撃発も、時代遅れ。
連射など、至難の業。

しかし 「美学」 がある。

相手を撃ち抜く事のみが全ての筈のガンマンとして、芽生えつつあった「負の芸術」への渇望。
たとえ致命弾頭でなくとも、特殊な機構 ・ 唯一無二の排莢 ・ マニアック極まる動き・ アカデミックなシルエット ・ 悲しみを携えた歴史…
その全てを駆使して相手を幻惑し放たれる その一撃に、たぎる血潮を感じ取ることは、無い。
ただ、愚かしくも儚い 「美学」 がソコに在るのみ。

複雑な構造 ・動作ゆえ、故障も多い。 メンテナンスを欠く事は、自らの「敗北」を意味する。

疾風の如き早業でホルスターから抜くも、不発。
ガンマンとして最も恥ずべき事象。 ココロに残る傷。
だが、既に よくアルことだ…

再コッキング不可のため、トグルを曳いて不発弾を排莢する際に漂う、虚無感…
これを 「老い」 と呼ぶなら、受け入れるべきなのだろうか。
だが そんな私、ガンマンであり続けようとする自分が、何故か愛しい。



さらに時を重ね、やがて、禁断の、「究極」へ…









「 TAURUS   RAGING BULL 」  .500 S&W Magnum弾 5発を装填する ”最強”。


ハンドガンと呼ぶには余りに無秩序な その破壊力は、44口径の3倍!

常人が手懐けるコトは不可、手練れのガンマンでさえ射撃後の痺れは数時間に及ぶ。
連射に至っては、数日間の痛みを覚悟せねばならぬ。

何故、余生を過ごすべきガンマンが この「猛牛」を手に取らねばならなかったのか…




”きっかけ” は確かにあった。



ガンマン仲間の何気ない会話に私が反応したのも無理はない。
ガンマン人生を ”漢” として締め括るべく、夢とロマンに駆り立てられたからに他ならない。

「液体の流れをスムーズにする」 という謳い文句、真実か否かは 己のカラダで実証するのみ。
機械にも人体にも効果アリと云うなら、これ程うってつけの実験は他に無い。
「回復力アップ」 も見込めるのか !?



これは ドーピングに分類されるのか?
いや、元々 人間が持っている力を「引き出す」というのであれば、むしろ 北〇神拳に近い。
なるほど…

かつて ラオウは云った、「 我が生涯に一片の悔い無し!」 と。

RAGING BULLを連射するだけの パワー ・ タフネス ・ スタミナが甦るのであれば、
そこに 「後悔」 など微塵も存在しない!

果てに在るのは 「恍惚」 と 「達成感」。 そして最期に「残心」だけが漂うであろう…








天狗の褌(ふんどし)、私の正装だ。

その正面に貼り付ける。

おぉ、何やら 「血」 の流れを感じる! ( 気がする )
全身(特に下の方)に 「力」 がみなぎる! ( 気がする )

既に装填は完了、猛牛Magnumは臨戦態勢。
対峙するは異国の最強戦士、相手にとって不足無し!
5発全弾 撃ち尽くした果てに待つのが ”破滅” であったとしても、構わない。
一命を取り留めても ”デスラーの顔色” に変貌を遂げるのは必至、だが後悔はしない!

究極の人体実験。  さぁ、幕は上がった。 パーティタイムの始まりだ!















おおぉ…

 























おおおぉっ!
 
























おおおおおぉーーっ !!











 ………
























私はガンマン。




   今夜も、 欲望の荒野に 銃声は疾る。










Posted at 2012/07/07 17:58:49 | コメント(20) | トラックバック(0) | 日記
2012年06月24日 イイね!

神とヒトの道

神とヒトの道

 大自然が猛威を振るうとき、人はあまりに無力である。
 じっと、ただひたすら祈り続けるしか、術を持たない。
   
  天の咆哮が過ぎ去り、そこに残されたもの。
 「破壊」 ・ 「悲しみ」 ・ 「絶望」

 だが、それでも人は立ち上がる。






降りしきる雨の中、我々は天空に位置していた。

 





















眼下に拡がる、かつて美しき流れであったと想像出来る光景は、無残な爪痕を今なお晒している。
そして次第に水位を増す褐色の河が、あの日の前夜を彷彿とさせる。


 
















高さは、合格。  だが 「揺れ」が足りない。 「強度」 が充分過ぎる。 「呼ぶ声」 が聴こえない。
真の”名所” になるには、あと少しのエピソードが必要であろう…



 
















人里離れた山深い紀伊の懐、後戻りに残された時間は少ない。
最後の決断は やはり、洋食と共に下すべきである。

 
















電話の向う、宿の主人は云う。 
「 明日、村は孤立する可能性があります。 通行止になると復旧の見通しが… 」
窓の外の雨滴は勢いを増し、主人の言葉を裏付けるには充分な空と河の色。

我々は云った。
「 ありがとう。  だが我々は行かねばならない。  もう決めたコトだ。」
「 必ず活路はある。  それより御主人、食材の手配を急ぐがいい。  我々の走りは、熱いぞ…」




 





































 





宿へ向かう前にどうしても立ち寄らねばならぬ場所がある。
この辺りも今夜になれば、各所崩壊し未到の道へと変わるだろう。
今現在でさえ、アクロポリスのSSの如き岩が路上に散乱しており、楽しい。






















豪雨の中、法面は崩れ、水はいたる所から噴出し、「路肩」という概念は既に無い。
昨年の災害を色濃く残す、その道。

 

















だが、山頂にほど近い神聖な その場所に到着すると、雨は止んだ。

荘厳なる空間で我々を迎えてくれた、神々の息吹が聴こえてくる…






































何か、居る。

気配は感じる。


勿論、「姿」 は視えない…

















































































































 





















あの惨事のあと、地元の人達は険しい山道を歩いて登り、祈りを捧げたであろう。

パワースポットなる軽々しい単語では語れない、壮大な 「力」がここに在る。






















































































 
















その、異次元の感覚を保ったまま、ステアリングを握ってはならない。
そのまま荘厳な世界へ 「連れて逝かれる」 だろう。
心を切換え、集中。 目指すは休息の地。

 


































































































 





















 


















また再び強く雨が降り出した…

「 ようこそ、いらっしゃいませ。 よくぞご無事で…」  安堵の表情で主人は迎えてくれた。
そして、今しがた周辺道路が通行止になった、とも。

「 悲観は無用、想定していた。  我々は生きて帰還する為に、ここに来た。」
「 全ては明朝、活路を見い出してみせる。   まずは”湯”だ。 そして ”補給” だ… 」




 















                     押入れにティッシュの箱!?   … どけてみた。





   






  「神様」用 !?






主人よ、出来ればエライ人とは部屋を別にしてくれないか。  気を遣う…

もちろん、今夜の客は我々のみ。



 



































 




































 


















その時の我々に必要だったもの。  心からの休息。






































































 





















そして我々は、深く、安らかに眠りに落ちていく…

 
















           もちろん記憶は、無い。






































 
















翌朝 雨雲は去り、脱出に向け 天が味方してくれたかの様に、青空さえ顔を見せる。
だが依然、酷道・険道はじめ通行止は継続中。 東西南北、身動きとれず…

その時、宿の主人が息を切らせて我々の元へ。
「 なんとか南へは、行けるかも知れません!」

情報・地図を確認、熊野本宮から那智へと抜ける南南東ルート。 唯一の道。
北へ上るルートに較べ、200キロ近く遠回りになる。

だが奇しくも、古(いにしえ)の神達を巡る、先人達を辿るルート。
彼らが 「来るがいい」と云っている。

よかろう。
そうと決まれば長居は無用。 
昨夜までの雨量から推察するに、あがった後の土砂崩れが予想される。
唯一 残された南南東の道も、いつ封鎖されるか判らない。

「 ご主人、ありがとう。 また来年、必ず戻って来る!」

 






















ここからは時間との闘い。  いざ、南南東へ針路をとれ! 「出発!!」

あ、おみやげ屋さん寄ってかなきゃ!




十津川村には決定的な名産物が無いようだ。
お店の人も同意…  あ、いや、そう云わず何かありませんか?

その刹那 私の視界の隅、レジ脇に至高の逸品ハッケン。

このネット社会、地方のどんな物でもクリック一つで買えてしまう、味気ない現代。
そんな時代でも、ココでしか 現地でしか手に入らぬ感激の品。


 
















また、イイ買い物をしてしまった…
部下達の喜ぶ顔が目に浮かぶ。








極上のワインディングの果てに現れた、神の宿。































































































































































 














  神の懐に抱かれ、
 
      人は 「少年」 に還る…










































未だ南南東ルート封鎖の不安が残るなか、我々は先を急ぎ進行再開。

しかし河口に近づくにつれ、私は目を疑うばかりの光景の連続に言葉を失う。
昨年の災害からよく立ち直ったものだと、人のチカラに感動する。
その一方で全く手付かずの箇所も残り、信じられぬ大自然の恐怖を目の当たりにする。

ここ数年の日本だけを振り返っても、幾度となく大自然は我々ヒトに牙を剥いて来た。
成す術なく、無残に切り裂かれる大地を前に、人々は悲しみに暮れる。
だが、人はその度に立ち上がり、再び歩き出す。
昨年、この南紀を襲った災害に打ちのめされた現地の人たち。
彼らの口から出た 「東北の大災害に比べたら… 頑張ります!」

云えるコトバではない。
傷付いてなお、前に歩く為に必要な「原動力」。
それを自ら造り出さねばならぬ状態での 「人のチカラ」 に、私は涙を禁じ得ない。



























































 

















                                                   

                                      

 






















太平洋をこの眼で確認し、「脱出」成功をようやく実感した我々。
そして至る道での光景の記憶が、自然と「神」の元へと足を向かわせる。

今回の旅における最後の目的地、那智大社。
いにしえの息吹に触れる前に、栄養補給を済ませよう。

 
















この店の定食は、懸ける意気込みが違う。

「注文が入ってから」 打ち始める、蕎麦。
「注文が入ってから」 採りに行く、山菜。
「注文が入ってから」 漁港に仕入れに走る、マグロ。

これだけ魂のこもった逸品、注文して小一時間待つのも、むべなるかな。

 






















我々のアトで入った十数名の団体さん。
全員が食事を終える頃、朝日と向き逢えるコトだろう…







































































































































































































































 





















境内の茶店で一服。

店主から災害時の話を聴きながら、壮絶な写真に絶句。
駆けて来た道も、町も、この境内でさえも、手の付けられない惨状…

よくぞ、よくぞここまで復興された!  ヒトのチカラは素晴らしい。
ここ紀伊の地に住む人達のそばには、常に神々が居る。
その力添えもあっての復興。 正に、神とヒトの道、紀伊路。

災害写真をめくる度に、哀れみでは無く、感動の「ココロの涙」を流す私。
人は助け合い、励まし合い、手と手を取り合って進んで行かねばならないと力説したい。
しかしそれも、なかなか美味しい那智黒ソフト片手では説得力に欠けるので、遠慮しておいた。

 























そしていよいよ我々は、御神体の前へ。  神々しき 「滝」。

 





















今回様々な「何か」を感じ、体内に取り込んで来た旅。
ここでまた最大限に、圧倒的な 「何か」 が私に迫って来る。

 






















五感全てに訴えかける その力の前に、私は立ち尽くし、閉じられた一人の世界へ。

周囲には夥しい数の観光客が居るハズだが、それも もう感じない。
音の無い、研ぎ澄まされた集中の世界。
この巨大なオーラに包まれた今の私の「集中」を解けるモノなど、この世に存在するのだろうか?


「 すいませーん、 シャッター押して貰えますか~!」

む、かわいい。   むむっ、彼氏付き。
「 イイですよ~  ぢゃ、滝をバックに、はい チーズっ!」

「 ありがとうございました~♪ 」

む、かわいい。
「 いえいえ、どーいたしまして。」

勿論、男の顔はアングルから外しておいたのは、云うまでも無い。



 






































 
















ひたすら海岸のワインディングを駆け、クルマを操る悦びを純粋に満喫。
カルガモも楽しいが、分断・迷子の心配なく思う存分駆け抜ける快感!
他にクルマは殆ど無し、素晴らしき南紀。


 
















そして本州最南端の地、想えば遠くへ来たものだ…


 
















                                           棲んでみたいぞ、串本。



予定より数百キロも廻り道した。

その甲斐は、有り過ぎた。

昨日の土砂降りの雨や、不安な気持ち、通行止…

それらがまるで遠い日の出来事であったかの様に、眼前には眩い太陽と 穏やかな海。
友人ご夫婦と共に過ごした、2日間。
代え難い、貴重な濃密な旅。
この素晴らしい想い出とともに、南紀の地で我々は誓う。 また必ず還って来る、と。



さぁ、また走り出そう。 まだ先は長い。

そしてそのまま、それぞれの我が家へ帰ろう。

友よ、素晴らしき旅をありがとう。 また逢う日まで、さらば。

















彼らは数秒の空白の後、口々に云う。

「 いやぁ、嬉しいです。 なぁ、みんな… 」


 






















そうか、喜んでくれて私も嬉しいよ!

良い部下達を持った私は、幸せ者だ。





Posted at 2012/06/24 01:16:23 | コメント(19) | トラックバック(0) | 日記
2012年06月13日 イイね!

暗い森の奥深く

暗い森の奥深く
   私は 仔羊。

   いつか立派なオトナになりたいと願う、まだ小さな仔羊。






「 おいしい牧草を食べに行こーよ 」
と、いつもの仔羊仲間に誘われて、スキップで となり村。


「 やぁ やぁ、コンニチハ。」

「 ちょっと暑くなってきたねー 」

「 はやく 毛刈りしてくれないかなぁ 」

   四匹で いつもの仔羊トーク、楽しいな~
何やらイイにおいもしてきた、夏も近いし美味しい牧草まだかなー

あれ!?   何かいつもと違うかな?
あ、ほかの三匹は「飼い主さん」も一緒だ。 わ~い!

あれ!?  羊を連れてない人が一人、二人、三人…  ちょっと怖そう。

でも、おとなしく草食べてるぶんには、叱られないよね。
頭撫でられてシッポ振っとけば、いきなり枝肉にされて出荷されたりしないよね…



「 いただきまーす!! 」
ボクたち四匹は とびっきりの牧草と干草を目の前にし、無我夢中!


「 オイシーであります!」

「 ココ来て良かったネ~ 」 等々





暗い、森の奥深くに連れて来られたコトに気付かぬ、哀れな仔羊たち…









遠くで 赤ん坊の泣き声が聴こえる。

コウモリが飛び交い、カラスは息を潜める。

お月さまはニヤニヤ笑い、キノコ達がヒソヒソ話。

    焚き火の周りで 飼い主さん達が、おしゃべりしてる。

楽しそうだなぁ。 微かに口元が笑っているもの…
でも、眼が笑ってない。 どうしてだろう!?

 お話、子供のボクたちにはムツかしくて、解んない。

聴き慣れない。 オトナの単語なのかな?
まだ知っちゃイケないんだろうけど、なんかドキドキするな。
でも、いつか立派なオトナになりたいと願う、ボクたち仔羊…

勇気を出して 「 あのぉ、ちょっとお話を… 」

パッキャオの踏込み並に間髪入れず、「 おだまりっ!! 」

「 ひぇ~~ ゴメンなさい~  シュン… 」












いま、何時だろう?

もう何週間もココにいる様な気がする…

ごちそうさま、もう食べれません。 おなか一杯…

あんなにたくさん牧草食べたんだから、仕方無いよね。




でも、まだ羊飼い達は楽しそうにお話してる。
口元が笑ってるもの。 でも眼が…

甲高い楽器の音色の様に、軽やかに、永遠に続く時間が過ぎていく…




   私は 仔羊。
                暗い、森の奥深くに迷い込んだ、哀れな仔羊。

                いつか、立派なオトナになりたいと願う、まだ小さな 仔羊…



Posted at 2012/06/13 18:55:40 | コメント(14) | トラックバック(0) | 日記
2012年06月06日 イイね!

colors

colors


   for  friends

   結集した全ての方々に 捧ぐ…



















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































     






































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































 

















































 
  色鮮やかな宴は終わり、人は 「いつもの日常」 に還っていく。





















  「確かなもの」 を手に入れて。






















    時・場所を選ばず。
                   瞳を閉じれば、いつでもそこに…



















  鮮烈なる、色彩の記憶。
 


Posted at 2012/06/06 17:27:48 | コメント(24) | トラックバック(0) | 日記

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「なんもしてへんよ。」
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