遠く、高く、深く。。。
どこから来て、どこにむかうの?
…そんなこと 誰も教えてくれない
3年越しの憧れの地を風吹くまま、お天気に身を任せ、自由に駆け巡ってきました。
今年の夏山は天候に冴えませんでしたが、秋山は天候に恵まれ、最高にいい山旅ができました♪
他人が決めた100山、点の記ではなく、いうなれば線の記。
自分の足で、自分の目で見たものしか信じない、目的よりその過程にこだわる頑固者の私は、自分の感性を信じ、道を繋げ形にすべく、遠く長い山旅に出ました。
その中での偶然の出会いの一瞬をハイライトでご紹介します~
ノイローゼになるくらい心配した台風もキュッ!と避けてくれ…優しい雲の中を歩く
夜露に濡れるチングルマ 雫ちゃん…
重たかろうな?
うっすら明るくなり青空が…と思えば
素敵な虹!!

もうこの日は雨かガスの日と覚悟していたのに嬉しいサプライズ!
あまりに幻想的で、早々感動しちゃって涙がうっすら出ちゃいました。

虹の彼方には何が待ってるの? …私にはもう希望しか見えないっ!
沸き立つ雲。 一瞬だけ切れた雲!
神様ってなかなか粋なことする~
槍のてっぺんの人の歓喜の声がこちらまで聞こえてきそう。
さくさくピークを越え、湿原へ降りる。

草紅葉の池塘。
・池塘春草の夢 《朱熹「偶成詩」の一節》
(池の堤の春草の上で見た夢。夢の多い少年時代・青春時代の楽しさ、またそのはかなさのたとえ。)
あ、青春時代真っ只中!といいたいところですが、季節はとっくに春を通り過ぎ、秋でした…(ーー;)
イヤン…
湿地帯、見た目の良さのわりに、泥だらけ。靴がズボズボ後ろに沈んで歩きにくい…
登山道っていうか川の中を歩く。
ぜったいコケて尻餅ついてたまるか~(・□・;)
ありえない膝屈曲角度120度からの片足スクワット!
スゲー、自分で自分を褒めてあげたい(爆)
はいっ!今回の旅の目的地のひとつに到着。

どの登山口からもこの地まで、12~13時間。
渓流に湧く天然温泉。
秘湯中の秘湯 「高天原温泉」
温泉好きの間でも歩き続けなければ決してたどり着けない温泉として有名です。
日本人ですもの~女子ですもの~お風呂ダイスキ~露天風呂ダイスキ~♪
しかし遠い。遠すぎるわ。。ここまで誰もいないんですけど。
げ? しかも超ワイルドだぜぇ~( ̄▽ ̄;)!!
誰もいない…(。-∀-) 今でしょ!無理でしょ!

凍える夜。温かい灯。
急激な寒気の下降、ここ一番の冷え込み。-6度まで一気に下がる。
凍えつく大地

時も止まったの?
まるで砂糖菓子のよう
第2の経由地
その名も素敵な「雲の平」
たどりつくまで困難であること、溶岩で作られた台地に高山植物が自生する環境が特異であることから、「日本最後の秘境」と言われています。
山奥に広がる、約4キロ四方の高原の出現とその中にポツーンとあるカワイイ山小屋にはときめきポイントです。
今年のお盆は大人気で登山道が溢れかえったらしい…
今は静か。誰もいない。ほんと毎日毎日、誰もいないんです。
シーズンオフの平日の山って最高~♪天気もいいし、ひとり歩き天国。

空に憧れて、空を超えていく
分岐点。
ここも外せない経由地
黒部源流

関西電力、黒部ダムの建設プロジェクトの舞台、黒部川の源であります。
黒部ダムの爆水をご覧になったことありますか?
こんな小さな川が原点なんです!
敗戦から10年、関西の経済は産業の命、電力不足で復興の遅れに喘いでいた。。
電力不足は重工業化を目指す関西経済成長を妨げる深刻な足かせであった。
「火主水従」の考え方のもと、当時、関西電力が水利権を保有していた河川、黒部川。
八千八谷と言われる幾多の支流とあわさり激流となり、豊富な大量の雪解け水を集め3000mの高山から急渓な黒部峡谷をぬって短距離を急勾配で日本海に達するこの川にスポットが当たる。
この黒部峡谷の厳しい大自然を舞台に過酷な冬を耐え抜き、壮大な輸送作戦の結果、日本最大の黒四ダムが完成したのです。
名も無き男たちの戦った舞台の上流はこんな穏やかな川でした。
敬意をこめて、音痴が歌います。だって誰もいないもん。
風の中のスッバル~♪
うちのサンバー、スバル製♡ ←バカ丸出し
山と山が重なり、峡谷ができ、水は重力に従い低きに流れ、川となり海に流れる。
陽が沈み、月がのぼり、星が光り、また陽が昇る。
ごく当たり前の自然現象。その摩訶不思議な力に圧倒させられる。
もう地球、宇宙まで意識は飛んでいく。。

強い光。
温かい光。
今、ここにいるのは私だけ。だけど草、花、石、砂…動物、昆虫、鳥…
この大地に生きとし生けるもの達、みんな同じように陽があたる。
しかも荒野で強く強く生きている。
持って生まれた宿命を間違えることなく自然のままに生きている。
あぁ、そっか。こんな高所にいなくても
どこにいても、誰にでも、みんな平等に陽があたっていたんだね。
人と比べて自分が劣っているって蔑まなくてもいいのかもしれない。
自然界では登山者はただの自然破壊者。
ここに生きる住民たちには邪魔者だよね…。
ごめんね。自分の安全を守るために熊鈴で静寂を破って。土足で立ち入って。
欲深い私、あなた達ともう少し一緒にいさせて欲しい。私はもう少し一緒に生きたい。
生きたい?
私はまだまだ死ぬには未熟すぎる。
まだまだ知らないことが多すぎる。
形あるもの、光があれば影がある。
どうぞ心の闇も照らしておくれ。
ふと立ち止まると足がジンジン痛い。切り落としたいくらい痛い。
あぁ私には足があるんだった。
小さな一歩一歩だけど、前へ前へこんな遠いところまで歩いてこれたよ。
自分の弱さを受け止め、先へ上へ高みへと進み続ける強い心を持ち続けたい。

穏やかな一日に感謝します。
どうぞ明日への道も照らしておくれ。
今日の日が終わり明日がくる。
また新しい一日の始まり。

赤く
紅く
朱く
大地が燃える
思わず空が飛べそうな気がする。
いかん。いかん。
だからダメなんだ。自然の摂理は守らなきゃ。
なーーーんて、
自分が地球上でで生きてる実感、生かされてる実感、そして明日からの活力をもらって下界に無事帰ってきました。
シャワーからお湯が出る
水が出る、電気がつく…
ごく当たり前の生活がほんと過ごしやすくてたまりません(笑)
先人たちが築きあげてくれた技術や定型化された社会に感謝できる、最近です。
そして仕事がある。
年に一回、こんな自由を許してくれる、待っててくれる会社の仲間に、ありがとうを伝えたい。
あと…
只今遊んだ分のしわ寄せで大忙しでして…(ーー;)みん友さん徘徊できてなくてすいません…(。-_-。)
長くなってしまいましたがこれで <終>とします。
どうも お粗末でした(*´▽`*)