スピードメーターの修理

とうとうモトコンポのメーターがぶち壊れてしまいました。
走っていると「ガッ・・・ガッ・・・・・・・ガビューーーーー」という音が鳴るので、音のする方を見るとメーターが振り切っていました。
有名な故障ですね。
放置しているとメーターが壊れてしまうので早めの修理です。
5-56を吹き込むと直るらしいんですが、またすぐ壊れるそうなんで、今回は真面目に修理してみることにしました。

まず、プラスチックで溶着されているメーター本体を取り外します。

次にメーター本体を分解します。
ココも当然非分解ですが、構わずばらして行きます。
金属のカシメをペンチで潰し、コジって分解します。
分解する前にカップリングのストッパーの位置が何処に有ったかを覚えておきます。
この時、カップリングを軸受けから抜かないように気をつけます。
引っこ抜くとひげぜんまいが伸びてしまいます。

こんなんなりました。
ココまでばらさないとこの真ん中の軸受けに注油することができません。
カップリングの真ん中の軸には擦れた痕がありました。

カップリングの軸受けには粘性の有るグリスが詰められていて、針の動きは滑らかになるようになっているので、ここは洗浄しないように。

問題のローター？部です。
軸受けが油切れになっており、粘性のある引っかかり感（意味不）があります。
ローターを指で弾いても「ブッ」っと言って止まってしまいます。
古くなって劣化したグリースを、ローターを指で回しながらパーツクリーナーでよく洗い流します。
洗浄後は、指で弾くと「プーーン」と回るようになります。
これは磁石なので、鉄粉などが付かないように気をつけましょう。

次にグリスを詰め込みます。
二硫化モリブデンの入ったグリスが良いかと思います。
メーターケーブルが入る穴にグリスを詰め、穴を指でぐっと押しながら圧を掛け、ローターを回して中にグリスを流し込んでいきます。
数回同じ事をやって中にグリス詰め込みます。
回転が重くなって来ればOKです。
反対側にもグリスを塗っておきます。
ドライヤーで本体を十分に熱しておくと、グリスが入りやすいです。
カップリングの軸の先っちょにもグリスを塗っておきます。

後は元通りに組み立てて完成です。
潰したカシメ部はお得意の半田付けで直しました。
仮に駄目でも、半田を吸い取ればまた分解できます。

最後にメーターのレンズを磨いて完成です。
試走はまだですが、多分直ったんじゃないですかねｗ

腕に自身のある方、やってみては如何でしょう？