2012年10月01日
えーと、どこまで円高が進むかという話ですね。
命題上では、通貨の価値の限度はどこなのか。
こんな大まかな命題が大事だったりします。
ここ数ヵ月の流れから、大体の予想が出来るハズです。
通貨の価値の一番簡単な指標は、
マネーストック(及び財政政策)と経常収支、そして金利の3つになります。
市場の通貨の総量の変動と移動がこの3つで解るからです。
マネーストック(及び財政政策)で総量が
経常収支で移動が
金利で景気による総量の変動が(負の経常圏はある種の景気のデリバティブ)
解るという物。
過剰な円高の理由は言うまでもなく、欧米の量的緩和政策による通貨価値の下落予想からです。
この量的緩和から円や、スイスフラン、オーストラリアドルが高止まりするという、現象がおきました。
ここで注目したい所は、超々規模の量的緩和によるマネーストックが、円の価値に転嫁するとして、どこで均衡するかです。
相対的なリスクからひとつの通貨ではなく、他の国の通貨が値上がるという事が当然起きています。
ですから原理的には、ドル円の本質の価値が仮に50円/ドルだったとしても、ある水準からは、他国で均衡すると、
※ただし、スイス、オーストラリアは供に通貨高を容認していません
命題上の答えはここら辺になるのかなと思います、つまり、日本政府がアクションを起こさない、及び他で均衡する国がある限りは、円は今の水準で均衡する。
このような、仮定が今もっとも正しい見方なのかなと予想しています。
さて、肝心の値動きに注目してみましょう、この一年間、70円台後半を底値に推移しています。
※短期の変動無視
これが有力な根拠になるかと思います。
そして、日銀が動く度に長期で円高の要因になっていると、これは、量的緩和が超々規模だったということを忘れて、ドル円の本質的な価値と為替とのカイ離を想定していないからです。
という事で円の今後の予想は、やはり日銀がある程度の鍵を握っている(ただし、円高要因にしかならない)
今の70円台後半を、リスクの限界点として他国で均衡するのではないか。
※インフレが起こった場合は、相対的に値上がりするかもしれない
そして円安に対しては、リスクとして非対称であると、一時84円まで下がりました。
つまり、諸々の要素はあるにしろ、円は何をしても高止まりするというのが答えです。
※84円台の水準でも円安ではありませんけれど、底値の限界点がここら辺だろうという話
この欧米の量的緩和を棚にあげる限りは、巷でされる為替による景気論などは全て無駄な議論に終わる事になるでしょう。
円安にはならないからです。
まあ為替は難しすぎて解りませんね(笑)

Posted at 2012/10/01 18:09:34 | |
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