2012年10月27日
インセンティブ関連の記事を続けましょう。
人類普遍のインセンティブといえば、まあ、対立です。
対立構造にインセンティブを見出だす人が多いんですね、私もそうなんですが(笑)
ですから、出来るだけ逆バイアスをかけないと
まともな考えも出来ないと。
ですから、当ブログというのは、どちらかというと不戦による予測のみとさせていただいてます。
つまり、対立構造に対立する中道をインセンティブとしてとってます。
というのは、対立構造というのは、バイアスの反動がどこに行くかどこに出るか解らない。
これ私の経験則なんですが、反対の反対は必ずしも元に戻らないんです、バイアスが強すぎて。
少しずつ、我執で歪んでいくという感じ。
ですから対立構造自体への疑問を基礎におきましょう、不戦条約ですね。
そうは言っても、自然構造物なんて只の均衡淘汰であり、対立構造なんてのは人間の我執の中にしか無いものだと思うんですけどね。
インセンティブの取り方をどうするかって大切ですよと、今回、それだけの話なんですが、もったいないので、孫子によるインセンティブの扱いの紹介も含めてやっちゃいましょう。
・孫子の兵法ー九地編ー
えーと、孫子というのは非常に面白いツールです。
軍事戦略からも、歴史的に面白い再発見がなされていて、様々な事柄が書いてあるんですが、その中には兵士のインセンティブなんて物もあります。
まあ今だから、これはインセンティブだなんて言えるんですけれどね(笑)
九つの地での戦い方からインセンティブ、功利の利用が含まれているよねという話。
「散地」
自国の領内が戦場になる場合
ここでは戦いを避けなければならない
「軽地」
他国に攻め入るが、まだそれほど深く進行してない地域
駐屯してはならない
「争地」
敵味方いずれにとっても、奪取すれば有利になる地域
敵に先をこされたら、攻撃してはならない
「交地」
敵味方いずれにとっても、進攻可能な地域
部隊間の連携を密にする
「衝地」
諸外国と隣接し、先にそこを押さえた者が諸国の衆望を集めうる地域
外交交渉を重視する
「重地」
敵の領内深くに進攻し、敵の城邑に囲まれた地域
現地調達を心がける
「ヒ地」※ヒは土己
山林、要害、沼沢などの行軍困難な地域
速やかに通過する
「囲地」
進攻路が狭く、撤退するのに迂回を必要とし、敵は小部隊で味方の大軍を破ることのできる地域
奇策を用いる
「死地」
速やかに勇戦しなければ、生き残れない地域
勇戦あるのみ
カテゴリとして、純粋なインセンティブとして扱うには面倒な九地編ですが、特に有名なインセンティブに属するなと思える地域は、死地や散地です。
当時の背景もいれなければ解りづらい物なんですけれど、面倒ですから、自分で考えて下さい(笑)
戦うなら兵士の功利を考えなさい、二千五百年前の孫子のアイデアです。
何も皆が皆、競争や争いが好きな訳じゃないんだと、皆さんおっしゃられますが、そんなのは昔の中国から変わらなかったんですね。
アメリカ軍の殺しに関する兵士の倫理問題もインセンティブが絡んでくるんじゃないでしょうか。
じゃあ競争原理は正しいって何?
という話になりますね、これも我執の見え隠れするテーマなんです。
このヒントは高次捕食者である肉食動物の欠けてしまった日本の山の現状と、モアイのあるイースター島で見られます。
これ市場原理と何が変わるのって話なんです。
まあ、インセンティブなんて完全に寄り道なんですが、ついでですから次回の記事のテーマは競争原理の行く先はでやってみましょうか。

Posted at 2012/10/27 23:37:10 | |
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