2012年11月02日
さて、世界恐慌を再び調べていたりします。
世界恐慌の原因は諸説有りすぎて掴めませんね、グローバリズムは社会の横の繋がりの広がりなのに、認識が多軸にずれていくのは不思議な現象です。
このグローバリズムに特に影響を与えてるのがネットによる知識の伝達ですが、知識的に重要なハズの情報がポンと誰かに抜き盗られて結論が変わっきている、このボトルネックは誰の仕業なんでしょう、面白い現象です。
今日の日本を世界恐慌の国に例えると、それはフランスになります。
これだって当たり前の話なのに、皆さん初耳でしょう?
誰も今の日本を世界恐慌のフランスの二の舞とは言いませんね。
この世界恐慌当時のフランスはWW1戦費の債権の思惑と金本位制によって、財政政策のしばりがあったという条件以外は日本とそっくりです。
※というか我が国では日銀法というしばりがあるので、同条件
生産性の低い産業が恐慌時でも需要を守り、物価は他国より高かった。
金ブロックにより通貨安競争に参加しなかった。
財政政策(縛りはあるが)や労働条件だけでなんとかしようとした。
世界恐慌からの回復方法も諸説ありますが、今一番言われているのは
結局は、産業に為替の与える影響がとても大きいという問題です。
世界恐慌当初フランスは、他国から避難してきた資本によって、建設業界にバブルが起き恐慌の影響はほとんどありませんでした。
フランスが転落する契機となったのが、当時の基軸通貨であったイギリスのポンドの切り下げです。
以降、フランスは保護貿易の元、自国の通貨高による側面として他国と競合する産業は徐々に崩壊、工業生産は通貨安競争に参加した他国と比較して明らかに低下、貿易赤字の比率を拡大していきます。
この金本位制
つまり金ブロック諸国特有の輸出の落ち込みと経済の冷え込みを、今の経済で何故か知識として知らない層がとにかく多い。
これ本来、新聞で書かなくてはならないような内容じゃないんですかね。
日本のどこが世界恐慌時のフランスなのか、思い当たる節が多々どころか丸々全部あります。
その前に、世界恐慌時の債権構造の問題です。
WW1の戦費問題は書きました、欧州諸国は借金まみれで少しすれば、首の回らなくなる状態でツケを取り合えずドイツに押し付けつつ復興、そのまま世界恐慌に突入します。
金本位制をとっていたので、各国は財政政策の制限とマネタリーストックにも制限があった、その上で資本引き上げ、これが米国発の金融恐慌が世界へ波及した原因。
この債権構造と金融恐慌の波及は、実は今回のEUの財政問題にそのまま当てはまります。
WW1の欧州への出資者である米国は、欧州での世界恐慌の支援策としてフーバーモラトリアム、1年戦費の借金は返さなくて良いよとしました、
それでも結局この債権はショートします。
これも最近似たような話を聞きませんでしたか?
日本はミャンマーの債権を3千億円帳消しにしましたね。
EUの債権問題もミャンマーも前例そのままなの。
ミャンマー向け債権の帳消しの理由は債権のGDP比残高が、ジンバブエと同等で、ミャンマーを外資が敬遠してたという話ですが
この話題でマスコミからフーバーモラトリアムって言葉は出てきましたっけ?
要するに、不況もあいまってショートしてただけなんじゃないの?
デフォルトでしょ?
れきしじょう、はじめてのことを、ぼくらが、みつけだして、かくんだ、だから、みんなが、ちゅうもくするんだ。
の姿勢じゃなくてさあ、
同じ失敗を繰り返さないという情報紙本来のバイアスは働かないのかな。
仮にすべての事が初めてなら情報なんて意味が無いんだよ。
同じ事が二度と起こらないという事なんだから。
『知識的に重要なハズの情報がポンと誰かに抜き盗られて結論が変わっきている』
全部がマスコミのせいではありません。
でも本当に知識のコアの部分はどこにあるんでしょうか。
まあ、普通に今のままなら、世界恐慌のフランスの二の舞以外に日本の道はありませんよね。
プロセスそのまんまなんだから(笑)
賃金が途上国とバランスしてないのに一次産業保護で経済復活とか言う人も、一回死ねば良いのにね(笑)
これらの通貨高値放置の問題を軽減する物が『実は公務員の給料の削減です。』
まったく不本意ですが
要は需要を減らそうが、貿易赤字の拡大を節約で少しでも解消しようね、というもの。
だって貿易収支の収入は減り続けるんだからね。
債務残高がGDP比で高まれば、外資も逃げていくから、節約以外に道は無いんだよ。
至極簡単な話ですね。
というフランスで昔あったお話からの、まともな予想の話でした。

Posted at 2012/11/02 19:50:08 | |
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