2012年11月06日
グローバル化についての本を読んでまして、社会の横の繋がりの強化という側面が強いと。
20世紀末から21世紀にかけまして、その傾向は大きくなったハズでした。
ご存知インターネットですね、情報の直結。
これで情報の質は随分進歩するだろうな、と誰もが思った事でしょう。
所が、そうではありませんでした。
何らかのボトルネックにより情報には階層が出来あがり、情報はあらぬ方向へと多軸化し嘘もまことも増殖し始めたのです。
このボトルネックが何なのか。
気になる話題ではありますよね。
今回はそんな話。
・ポアンカレ予想とペレルマン
皆さんご存知ペレルマンはロシアの数学者で、ポアンカレ予想を証明しました。
ペレルマンの講義の時、それまでポアンカレ予想で最先端を走っていたトートロジーの数学者達が、ペレルマンのポアンカレ予想の証明を理解出来なかった話は有名ですね。
まず、多軸化の理由としてあげられるのが、情報には深度があるという事です。
頭の良さだけでは、情報の深度というボトルネックは中々越えられないというのが、ペレルマンのポアンカレ予想の証明でした。
同証明では、ペレルマン本人が証明を検証するのに2年、ペレルマン以外が証明を検証するのには専門のチームがさらに3年以上の月日を要しています。
要は仮に情報を直結しようとも、理解出来ない。
このボトルネックは、グローバル化による情報化社会の大きな問題点になります。
・使っている言語が違うのか?
同じ日本人同士でも、話が通じない事は多々あります、根拠側をすっ飛ばす、結論ありきの人を時おり見かけますが、ツールとして論理を利用してないので、明確に言えば、異なる頭の言語を利用している事になります。
実例なんて書きませんよ(笑)
ただペレルマンの話も、言語(専門性の話になりますが)の違いが大きいようです。
そして、言語というのは完全ではありません、コンピューター言語では方法論から様々な言語が作られていますが、これも人の言語と変わりません、哲学関係から日本語の危うさ、曖昧さに触れた事があるでしょうか、本来欠陥を含む物が言語なのです。
例えば、英語のリップ、日本語の唇、この部位は違いますね、これが言語の異なり。
英語圏で有名な読み書きの障害なんかも言語の違いからかもしれません。
リンゴの腐っている所、言葉に出来ていても正確にどこからどこまでか解らない混ざってる、簡単に言えばこれが言語の曖昧さです。
数学が完全な言語になるかは楽しみな所ではありますが。
・難しい本が理解出来ない
言語には、置き換えの技術というのがありまして、私なんかは論理構造と読んでいます。
言葉はそれ一つでは意味をなさない物がありますから、複合命題からまず構造体に変換して、頭にスポッと入れる事ですね。
その技術も実は相当なボトルネックになります。
難解な本は訓練しないと、読み進む事が出来ない、または時間がかかるという話を拝見しますがボトルネックの克服として、置き換えの訓練が必要です。
さらには、訓練が終わってしまうと、置き換えが適当でもきちんと整合性を持って読むことが可能です。
理解したフリですね。
そして、私たちは往々にして、一度理解すると間違いに気づかない。
置き換えなんてのは適当でいいものですから。
さらには全体の整合性から間違いをポンと抜き出す、これも論理という言語の訓練が必要なのです。
そう言えば、言語学というと数学語。
日本の英語では女性の方が成績が良いと記憶していますが、数学ではどうでしたっけね。
暗記関連だと、強いのは男性。
今の日本の数学が、言語学、暗記どちらに属するのかで相関性が出そうな話題ですね。
・訓練の方法
まず簡単な本から読みなさいというのは、よく言われる事。
他には、科学哲学(論理哲学)から根拠の絶対性を理解すると良いですねとは、よく思います。
論理学は根拠の積み重ね方法と、真偽のみの科学で無二として使われてる簡単なツールですから、訓練ついでに頭に入れておくと良いですね。
・多軸化現象による情報のパチンコ化
要はグローバル化のボトルネック、言語では、本来の社会の横の繋がりという情報の直結に対して多軸のボトルネックが存在します。
流れたパチンコ玉、情報は、ボトルネック、釘に当たって変質し、情報の加工、ヘソに入ったりして増えたり減ったりするという側面がグローバル化にあるという事ですね。
これからの時代は、この言語のボトルネックの解消にこそ注力すると良いかもしれません。
コミュニケーションツールの幅広さが社会を豊かにする。
ファッション、言語、音楽は、全てカテゴリとしてのコミュニケーションツールですよ。
今回はそんな耳障りの良い記事でした。

Posted at 2012/11/06 21:02:05 | |
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