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ゆーりっく2のブログ一覧

2012年11月20日 イイね!

何故、円高なのか⑤

さて通貨価値のお復習をしています、円高水準について。

実は円相場のWikipediaを見ると、あ、これ凄く良くできていると思いまして。

購買力平価に為替が収束するのは、その国のキャッシュフローに従って通貨価値が決まるという事なんですが、出口的には、貿易収支及び対外貸付との相対的な増減としてますね。

これ今まで説明要らなかったんじゃないの?と思うほど良くできていまして、
経常収支+資本収支+外貨準備増減=0
と書いてありますね。

プロセスの説明を抜くと(というかプロセスが入った式なんですが)これで全面的に説明出来てるんですよね。

さて、この外付け部分にあるのが先物です。


キャッシュフロー(購買力平価)の増減に従って、通貨の流動量(購買力平価に従って当然貿易収支の量も増減しますよね)も増減、即ちキャッシュフローが増えれば通貨の価値は増えるんですが、これキャッシュフローの予測から先に通貨を買っておくと増えた流動量分の儲けが出ますよね、この先物相場が加味されているのが現実の為替相場です。

つまり二つの通貨の
経常収支+資本収支+外貨準備増減=0
の均衡点

+先物相場が今の相場となっています。

それで、ちょっと為替の本(FXも含めてね)を読み漁ったんですが、

通貨価値をまとめて整理しきれている本が無くて、Wikipediaの方が知識としてマシだという面白い現象に出会いました。

なぜ通貨価値が、購買力平価に収束するのかのプロセス部分を説明する本が、見当たらないんですよね(笑)

そしてネットで調べると逆に購買力平価説の否定を見つけるという(笑)

まあこれ本当に飯の種だからだと思うんですが、

FXの重要指標ってキャッシュフローの増減予想のための指標でしょ、その直接の根拠である購買力平価説の説明からすっとばすとか、普通ならあり得ません。

キャッシュフローの吹っ飛ぶバブルでは何故その国の通貨安が進むのか?
単純に通貨の流動量が減ると先物による利食いが減る(予測が出る)から撤退するって話でしょう。

為替相場の基礎をすっとばして応用だけを説明してるような本が多い事多い事(笑)

さらにはネットでは、一物一価という概念を何にでも持ち込めば良いと勘違いしてる、頭の出来の悪い層が棲息しています。

購買力平価を持ち出して、これ要はキャッシュフローに従って通貨の価値が増えるのねと解釈出来ない層は、普段頭を全く使えてません。

一物一価という言葉には気をつけましょう、これを関係無いところで部分否定のために出す奴等は、頭がほにゃららか詐欺師ですから。

で、キャリートレードです。
要はこれが儲かるのは日本がデフレでバブルを潰しているから、他国とは中期的な非対称性が出来るという話、さらに購買力平価で言えば、途上国の通貨価値ってのは増えるんです。

金利差がどう収束するか予想しきれませんが、多分通貨価値の増大を加味してもプラスが大きいんでしょうと、多分ね…。

で、円高です。

購買力平価に従ってるとして、何故対ドルで円高になっているのか、

一つはアメリカの長期のドル安トレンドがやっぱり大きいという事です。

ブレトンウッズ、プラザ合意と来て、軍事大国アメリカの経常赤字はとまりませんでした、これは、もうやめてドルは限界よという話。

二つの通貨はそれぞれの
経常収支+資本収支+外貨準備増減=0

の均衡点に収束するで円高に繋がりますね。

要はアメリカが阿呆みたいに赤字出してるから基軸通貨に対して、必然的に円高にならざるを得ない。

ところが日本では円高に付随して出てくる問題が噴出してしまいます。

これが世界恐慌フランス参照の通貨高による輸出部門のダメージ、即ち円高不況(wikiでも参照)による産業の空洞化です。

合わせて、中国がプラザ合意前の日本のように元を安い水準に押し留めて経済発展したことも覚えましょう。
アメリカは元安政策について非難しています。

産業の空洞化によって、日本の経済成長は止まってしまいます、キャッシュフローの低下は先物による通貨高を押し留めますね、なのに、日本は経常黒字は相変わらず続けるという特異な経済体質でした。

この円高による産業の空洞化は為替理論である、金利平価説からした0金利政策でも、埋められるものではありませんでした。

このような背景によって、通貨円は金利0(付近)でも通貨価値が容易に変わらないで安定するという奇跡のバランスを見せます(笑)

これに目を付けたのがヘッジファンドによるキャリートレードでした。

金利0の安定通貨は、キャリートレードで只でさえ人気を博しますが、規模が巨大になる事により、さらに利益の出る円安まで産み出したのです。

リーマンショック後の極端な円高は、ドル安に従った円高に対するこのキャリートレードのポジションの解消で、相乗的な円高スパイラルがその正体です。

でですね、相対して考えるとデフレの正体も解りそうなもんですが、まあ置いておきましょう。

結論として今の円の水準が円高であるか、という話はナンセンスです。

産業の空洞化が進む限りは確かに円高として見て良いと思いますが、
市場というのは、使える金の範囲で、為替相場のベースと予測に従って、為替を均衡させるだけの物だからです。

今の円の水準に対して私は単にキャリートレードのポジションは解消されていて、薄商いなのかなと思いますから、ベースの
経常収支+資本収支+外貨準備増減=0
に近い水準であると予測します。

購買力平価の推移が(探せば笑)ありますから、参考にすると、解りやすいかと思います。

通貨価値はこれで良いでしょう、以上。
Posted at 2012/11/20 18:35:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | モブログ

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