2013年03月10日
さて、組織論の話になります。
コンサルの金儲けネタなのであんまり突っ込むと、クレームを受けるかな。
まず、ダイヤモンド社ドラッカー抜粋が面白い。
ドラッカーは組織論について6つの問題を提示しています。
・情報理論から、中継点が一つ増加するごとに、情報は半減し雑音は倍増する、組織において階層とはこの中継点である
・明確な効率化を目的としない時に、組織図(の変更)は機能しない
・戦略ではなく組織図を目的とした時に組織図は機能しない
・理想的な組織とは、会議なしで動く組織である。
人は、会議に出るか、仕事をするかである。会議に出ていれば、その間仕事はできない。
会議が必要だと言うことは、仕事に責任を持っていないからである
・目的を明確としない無駄な調整役の増加は問題である
・組織改革のほとんどは無駄かマイナスである。
大体こんなことを書いてあります、面白いのでお奨め。
ボトムアップをトップが直接受けるですね、いわゆる徳川家康の目安箱
これなんて組織のフラット化に見えるんですが、情報伝達面からの問題として見ると面白いのかな、ただ目的が明確でない時に無駄であると。
その上で組織図を見てみましょう。
先に組織図のルールから書きます。
・組織図は、組織の目的に対する戦略に準ずる、もしくは目的は組織図に従って融通の効く範囲の戦略で、達成される事になる
・それ故(戦略の構造は大抵が目的に沿った形をとるので)、組織図は決まった組織図を持たない
・結果的に、組織図は基本の形を組み合わせた、メタ(高次)な構造を特徴とする
・組織図をつくれない組織は無い
組織図の運用関連で、検索をかけると、まあ驚くくらい引っ掛からないんですが(笑)
これ、使い方も解らないのに、つくって意味あるのかなと、非常に思ってしまいます。
戦略と工程の確率論から論ずる話題のハズなんですけど、何故か見つかりませんね。
話題のグーグルなんてマトリクス組織も、組織図に出来ます。
基本的には、組織図なんてものはメタになるハズですよと、と言ってしまいますが
幅広く戦略を取れる形にするか、戦略に従う組織図にするというのが、最近の組織の主流。
戦略の構造解析なんてのも、次の記事でやりますか。
まあ、基本の組織図がこちら
・ピラミッド型
俗に言う官僚制ですね、トップから下にいくに従って広がる形。
通常戦略は目的をベクトルとしますから、目的の総括を頂点とした、戦略の基本の形であるピラミッドは、単純な目的に対する人海戦術として、もっとも機能する形かと思います。
まあ、人海戦術を使う、こんな小規模の会社の組織図はだいたいこんな形。
・ライン組織
ピラミッド型組織図の縦に権限のラインを引くと、そのまま、この組織図になります。
直属の上司ごとを、中継点とした組織図です。
・ファンクショナル組織
目的戦略に従い、専門性のある複数の上司が命令を同時に行う組織。
ライン組織の中継点のラインを少し複雑化させただけですね。
・ライン・スタッフ組織
ファンクショナル組織の複雑の指示権限を、助言に変えて、直属の上司をおいた形。
後はこの組み合わせで、
普通の会社の形である事業部制組織
権限の軸を2つに分けた変わりだね、マトリクス組織があります。
まあ、通常の組織図は、本のように幾つかの基本の組織図がページのように折り重なり、多次元で関係してくる、メタな形になるとは思います。
平面を結論として語る所がバカっぽい話であって、それは戦略の構造とも関係するんですが。
このページが完全に縦割りになり、互いに関係してこない組織図が、今の日本の官僚制と言えます。
まあ、構造として古い形ではあるんですよね。
では、戦略の構造とお話について、次の記事で。

Posted at 2013/03/10 08:14:23 | |
トラックバック(0) | モブログ