2013年10月18日
今回は、少し変わった話題で、組織におけるモラルハザードのお話です。
戦略のお話は何処かで書いたかな?
階層毎の戦術を起点とした樹系図の絡まりあったメタな構造が戦略ですよとしました。
組織では、この戦略の実行が組織図によって行われてます。
日本の企業の多くの場合は、縦割りの官僚組織によるトップダウン方式で戦略を実行しています。
これに対して近年注目されていたのが、ボトムアップ、戦略に対して下の意見から組織を最適化させる方式ですね。
さらに言えば、グーグルの組織図なんかも注目されてます。
組織図上の弱い部分というか、モラルハザードの温床になりやすい部分がありまして、そこが相互監視の行き届かない組織図上の連結部となります。
自分の組織の組織図、書いてみた事はありますでしょうか?
縦割りだと、ボトムアップ方式が難しいのは、この連結部において情報量が損失を受けるからです。
いわゆる、伝言ゲーム、分野で言えば、トラフィック理論の話になります。
情報は中継点を通る度に損失を受けるですね。
モラルハザードの場合には解決案がありまして、構造上の欠点である連結部を飛び越えて、上層と下層を直接結んでしまう回線を設ければ情報は損失を受けません、これ心当たりがありますよね、そう、パワハラ対策でのホットラインです。
新たな組織を設ける場合に、このホットラインは忘れがちになります。
おこりえる問題に対処したがる仕切りたがり屋が居る場合に、下部の情報は一手に握りつぶされ、特に大きな損失やモラルハザードに上層が気づくことが出来なくなります。
このような失敗はままある事、よく聞く話なんですが、気を付ければ簡単に防げる事でもあります。
全てを面倒臭がっていたら、損失の可能性は防げません。
無能な中間職の典型例というのは、情報を処理出来ないからこそ、リスクを天秤に乗せず内容を吟味せずに減らしたがる人材です。
こう書くと適材適所の失敗例なんですが、組織図からの確認で簡単に防げる事なのでホットラインの構築ですね、やってみると良いと思います。
以上

Posted at 2013/10/18 21:48:55 | |
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