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ゆーりっく2のブログ一覧

2013年11月01日 イイね!

イノベーション理論の縦軸と横軸。そして投資バブルはどこまで続くのか。

毎回の記事を読み直し色々反省しまして(笑)今回、少し噛み砕いた記事を書こうと思います。
市場経済の拡大原理で提唱されている仮説と言えば、イノベーション理論です。
イノベーション理論の内容は、革新的技術だとか、それに伴うコンテンツの発掘だとか、新しい物が代謝のように古いものから置き換えられていく。

この代謝を、創造的破壊というんですが、代謝の繰り返しで世の中は便利になり、必要な雇用は増減するんだ。(今まではむしろ増えてきた)
例えば、莫大なコンテンツの鉱脈が技術的革新によって生まれると、そこに雇用が発生します。
鉱脈を掘り出す『開拓者』達が産まれ、対価の変わりに、コンテンツを産み出していきます。
そして開拓が終わると開拓者は仕事を失い、長い不況が来る。

我々は常にイノベーション(を産み出すイノベーダー)を必要としてるんだと。

これが、イノベーション理論のおおよその説明です。
細かく言えば、イノベーション理論は、自然利子率の係数部分、正体の一つになります。

・今回は、このイノベーション理論の縦軸と横軸の話。
そして投資バブルの終末について予想しましょう。

イノベーション理論で産まれる雇用を、今回開拓者と表現しましたが、この技術革新系のイノベーションは、イノベーション理論における縦軸、経済発展の深度になります。
より、新しい技術革新が、世の中を便利にし、新たな雇用を一時的にだけでも産み出していく。
雇用はともかく、技術は蓄積していきますので、選択肢が増えていきます。
ですから、技術革新系のイノベーションは経済、文化の深度もしくは高さになります。
古くは活版印刷なんてのもそうですよね。

・イノベーション理論の横軸

開拓者の発生は、横軸でも機能するという話です。
普通は、開拓者という言葉、これは新大陸や新しい鉱脈を開拓する人達の事を差しますね。
新大陸や鉱脈の開拓、これもイノベーション理論の一部で、技術革新に比してこちらの方は言ってみれば横軸です。
グローバリズムによる市場の拡大、入植時代、大航海時代、ゴールドラッシュなどは、こちらの横軸。
グローバリズムなんてのは段階に繰り返してきましたよ、なんて聞く話ですが、イノベーション理論の複合延長分野と考えると解りやすいかもしれません。
新たな領土や、鉱脈の開拓に対価が発生する。
深度に対して、資源や領土、経済の広さに対する開拓ですから、横軸が解りやすいかと思います。

このように、イノベーション理論の核部分は
『鉱脈を掘り出す『開拓者』達が産まれ、対価の変わりに、コンテンツを産み出していきます。
そして開拓が終わると開拓者は仕事を失い、長い不況が来る。』
新たに開拓する分野が発生する事、開拓者という雇用が発生する事、そして必然的に対価が産まれる事。
さらには、雇用は開拓から、生産に必要な最低部分の供給に収束しますから、長い不況が来ますよと。
そして、我々の生活からすれば、雇用及び、縦軸、つまり深度が重用ですよと
イノベーション理論の重要な核の理論はこうなりますね。
横軸は、人口や経済域の拡大となります。

・貨幣膨張(金融緩和)という新たなイノベーション理論の機軸

さらには、ケインズ経済学で新たな機軸が発見されました。
時期的な発見で言えば、イノベーション理論と前後関係がおかしいのですが、組み込むとこうなるという話です。
対価となる貨幣を、先に産み出してしまえば、開拓者が産まれやすいだろうと。
これがバブル依存と財政支出依存のアメリカ経済の正体です。
こちらの貨幣膨張は、奥行きで良いでしょう。
欠点は財政収支で均衡を取るのが難しいというところ。

以上、資本主義で市場は、3つの機軸に投資して経済を拡大、もしくは維持していきます。

・打ち破られたグローバリズム幻想

古来からフロンティアに対する市場拡大は投資者のインセンティブを得て来ました。
その限界に対しては、著しい期待の喪失があります。
開拓余地が無いものに投資する人は居ませんね。
本来在りもしないフロンティアへの幻想ですね、これもバブルになりえます。
つまり奥行きと横軸の2機軸がフロンティア幻想というバブルになります。
グローバリズムもフロンティア幻想というバブルである。
そこに、開拓される市場と投資される資本があればですね、グローバリズムもまたイノベーション理論の範囲内であるということが言えます。

そう考えれば、サブプライム危機は複合的な資本収縮だったと考えられます。
先進国は途上国に対して強制的な、通貨高
これ物価のせいなんですが、通貨高の水準を強いられました。
それによって起こる事は書きましたね、投資階級への所得移転なんですが、新たな所得を得た投資階級は国外への投資を強化しました。

この所得移転こそが、グローバリズムバブルの原資、根元となります。
先進国の投資階級の一部は、ほぼ確実にのびしろのある途上国の成長余地に投資したので、先進国は必然的に経常黒字を伸ばしました。
一方で、先進国側の労働階級は、新しい開拓分野への移転か、所得の減少を強いられる事になりました。
さらに言えば、所得移転による労働階級の所得減は赤字となる財政支出、つまりは負債によって埋められたのです。
先進国は、この財政支出と経常黒字を原資としたバブルに見回れました。
バブル崩壊で、残ったのは大量の赤字財政と、金融危機、そして失業問題です。
物事の本質は清算した時に現れるものです。
グローバリズムの原資となっていた、先進国及び途上国の財政と、先進国から途上国への労働階級の所得移転、先進国内の労働階級から投資階級への所得移転、それを原資にした経常黒字の構造。
これらのインフレ機能は、途上国の成長余地を投資階級が開拓し尽くす前に、先進国の雇用の代替となっていた金融業が崩壊して、根本から崩れてしまいました。
これが、グローバリズムバブルというフロンティア幻想の崩壊です。

・そして、インフレで負債を解消するために、先進国は札を直接すりだした、溢れた札はバブルへ向かう

イノベーション理論は、第4軸となる負債と、その返済の景気循環で完結します。
思い返せば、金融工学はこの第4軸の開拓でした。
第2軸+第3軸のグローバリズムバブルの崩壊、及び第4軸のサイクルによる通貨収縮局面を、先進国及び、新興国は第3軸の金融政策及び財政支出で迎え撃とうとしているのです。

今、市場は、新たな開拓先を探し資本を膨張集中させている。
これが、欧米の株高になりますね。
そして我々は、株高をイノベーダーと誤認してもいる。
通常イノベーション理論の着地点には、投資先となる縦軸か横軸が望まれます。
次の投資先が見つからなければ、今の投資は負債となって次の世代で帰ってきます。
もしくは、第3軸である金融緩和が無制限に行われる時代になるのか。

今、アメリカの量的緩和が注目される理由はここにあります。

・中央銀行はインフレ機能を代替するようになるのか

資本主義の維持という目的に対して、金融緩和という手段が正当化されるのか。
もしくは、どこかの国に不都合な事実を押し付け、誤魔化して、資本主義を維持するのか。
これを決めるのは、最終的には人の意思ですね、どちらにでも転ぶと思います。
原理なんて関係なくて、予想も無意味になってきます。
となると、経済主体は人の意思になるのか。
負債を解消して第2軸と第3軸が見つからない限り、今のバブルはこの意志の極致に向かいますよと。
あまり内容の無い予想でしたが、大体はこんなもんでしょうと思います。


以上
Posted at 2013/11/01 11:06:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | モブログ

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