2013年11月18日
今回は、消費のお話です。
えーと、EUでですね、最近で良いですか、マイナス金利の話が出ています。
何故、今マイナス金利が欧州で騒がれるのか、消費の定義を見直すと解りやすいかと思います。
今回の記事は、消費の問題について、やってみましょう。
Wikiから引っ張って来ますよ。
『概要
消費財を使用することで用益を得ることは消費と呼ばれる。これに対し、貨幣を支出することで消費財を購入することは消費支出と呼ばれ、両者は区別される。ただし経済学においては、両者は同一視されることがしばしばである。
なお、消費財は主として家計によって購入される。また消費財は耐久消費財と非耐久消費財に分かれる。さらに、その用途によって消費財と投資財(財を生み出すための財)とが区別される。』
上記は消費ですね。
さらに商品の定義なんですけど、減価ですね、あらゆる商品は、中期以上のサイクルで、食べられたり、使われて消耗したり、忘れられたりして価値が損耗するので、商品として減価のサイクルが成り立ち、生産されます。
永遠の輝きであるダイヤモンドも、人口増というインフレで価値が減価している商品なのです。
つまり減価しないと、中期的に商品とは呼べません。
そしてマクロ経済学に消費の罠があります。
『マクロ経済学と消費
マクロ経済学では経済全体の消費を合算して総消費と呼ぶ。総消費は、将来の生産のための支出である投資を除いた一般的な支出を指すと考えると分かりやすい。』
マクロ経済学では、需要(お金を使う事)を消費と混同してしまっていますね、例えば、減価する商品が減ってしまった時に、マクロ経済学では、需要が減ったと認識しますが、使用されるお金が減ったのか、商品の減価率が改善されたのか、そういう違いが議論されずに、とにかく需要が減ったと議論されるのです。
・競争原理と減価の壁
さらに、競争原理です。
当ブログでは、商品は減価の範囲内でのみ競争原理が成立すると指摘しています。
これ都市集積の根拠でもあるんですが。
減価率の改善は、より広域での競争を意味するのです。
これグローバリズムですよね、減価が改善するので、広い地域での競争原理が成立し物が安く供給されます。
このように、消費と減価には密接な関わりがあり、減価率の改善、即ちグローバリズムは、マクロ経済学に置き換える時に、需要減となるケースがあるので、必ずしも経済に有益な結果をもたらすとは限りません。
・欧州統合という小グローバリズムがもたらした需要減の正体とは何なのか?
ここまで書くと、私の主張も、何となく察する事が出来ますよね(笑)
グローバリズムという経済域拡大のための投資は、減価率の改善により、需要減となって返って来たのです。
マクロ経済的な解決は、需要増ですから、当局としては使えるお金を増やすしかありません。
ここで欧州では、マイナス金利が議論され始めました。
・では、日本で交わされてる議論はどうなってるのか
近年日本で言われるのは、若者の消費不足=需要減=人口減です。
減価が改善された、もしくはグローバリズムで日本に需要が減った分、とにかく若者が無駄な消費をして経済を支えろと、新聞には書かれています。
このように、欧州と日本では、非常に両極端かつ、とんちんかんな議論がなされています。
減価率の改善にメリットがあるにはあるにしろ、ここまで行き過ぎるとどうなのかなと思ってしまいますね。
このように、消費や商品の正体を見直すと、当たり前の問題点が出てくるのですが、欧州では、マイナス金利、日本では消費不足と、知識の繋がっていない識者の横暴が出て来ているように思います。
今回の記事は、問われる消費の本質問題で良いですかね。
以上

Posted at 2013/11/18 17:23:23 | |
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