2013年06月04日
ミクロ視点では、恐慌を全く説明できない事がわかりました、
ですので、都市集積の延長にあるサービス業の一種、マネジメント業の性質をですね、
経済のガワの部分として、マネジメントの問題が恐慌なんだと説明しなくてはなりません。
というか、説明が出来そうに無い以上、『マネジメント業がなければ、恐慌は無いんじゃないの』という疑問が浮いて来てしまいますが。
世界恐慌で明らかになった事は、供給と需要の性質の明らかな非対称性です。
供給は、需要を満たそうとするが、
需要は、供給を満たそうとしない。
ワルラス均衡の性質になるかと思いますが
この性質から、サプライサイドでは、足らない需要の改善ができませんでした。
何故、恐慌では、需要が急に足らなくなったのか、都市集積のイノベーション理論からすれば、都市部の需要密度の急激な低下は、他の需要を巻き込み、累乗するで良いんですが(累乗分は開拓された需要に限りですね)
その恐慌の起爆剤(急な需要の低下)の多くを説明するのがサービス業の内の『マネジメント業』となるのかなと思います。
マネジメント業つまり資産運用業。
他の生産品では、テコが利かせづらい筈ですから。
これが恐慌の原因なんじゃないかと。
マネジメント業は特殊な生産品である、貨幣の運用部門となります。
何かしらを証券化させて、利益を作り出す業界、都市集積による潜在需要の累乗は、マネジメント業を掘り起こしました。
ここら辺は、細かくやるよりは、バブルの仕組みを拝借した方が良いんじゃないかなと思います。
単に信用創造の分野としてね。
貨幣は生産品の中で均衡を取りづらい、通貨なんじゃないかと思います。
■地域的な不均衡にも目をあてよう
減価率ベースの構造は実体経済の話までにしかなりません。
これ労働者の話ですね。
証券化の一つである、企業化株式化により、減価率は地域を飛び越えます
通貨によってですね。
ここに不均衡があれば、長期的には、消費に影響するんじゃないのという話もあります。
民間消費の話ですよ。
■結局、経済はダイナミズムとして評価するしかないのか
マネジメント業が、高々、ガワなのか、それとも身なのかという話。
マネジメント業は、高単価を叩きだし、都市の需要密度に大きく貢献します、この部分は実ですよね。
供給側は融通が利かないので、最低限自然に減る分の需要は新たに需要を創造しなくてはなりません。
そして、銀行の役割も大きい。
ここまでは、実の話。
業務内容による、信用創造は完全にガワの話。
そして、実がなければガワは価値を持ちません。
(貿易均衡を持たない需要密度はマイナス)
両方で、評価出来るとしたほうが正しいんじゃないのかなと思いますね。
そういえば、こうこう、こうだから、何々は上手く行かないばかりの経済論が、世に横行してますが、考えてみると、それ自体が、凄いバイアスですよね。
目が曇るというか。
一応違った視点で見れてるんじゃないかなと思います。
次辺りでまとめられるかな?
以上

Posted at 2013/06/04 21:26:38 | |
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2013年06月02日
さて、核心的な内容になるかと思います。
マルクスによると、現代社会は、資本家と労働者で構成される社会(資本主義)ですが、
シュンペーターは、その資本主義による経済成長の大きな要素をイノベーションとしました。
そして、ジェイン・ジェイコブズは、イノベーションを都市集積(需要密度と多様性)に求めたのです。
ケインズは、金融を敵視し投資家は別としましたが。
今までのまとめから、価格の均衡理論を整理しようと考えると、
減価率から導き出される貨幣経済は、需要密度と伝言ゲーム(価格の均衡)の世界になります。
因みに農業なんてのは、生産量を土地の大きさに依存するものなので、需要密度に反しますよね。
ですから、地方の産業形態は、むしろこのままで需要密度を財政支出に求めた方が良いかもしれない、そして、都市部のスプロール化に対抗した農業の区画整理は、経済成長の必須事項になりそうな気もします。
ちなみに、都市の集積は、需要密度が開拓によって累乗するというマクロに繋がる話になってますよ。
そして開拓された、イノベーションは、需要密度と減価率に従って均一化される。
グローバリゼーションにも繋がる話になるかと思います。
さて、減価率から多種の生産品は、ある地域内に平衡してしまうと書きました。
この地域内は生産地を中心とした、生産品の減価率による限界点ですが、サービス業の多くの形態では、トラフィック理論の形を取るんですね、減価率のように機会効率からエネルギーをどんどんロスしてしまいます。
経済と情報分野は親和性が高いなと感じる一面です。
ここで、注目すべきは減価率に従った生産品の地域外との、財の交換に際した、不均衡の発生です。
赤字側は、不均衡の拡大をデフレによって是正するしか、解決方法がありません。
黒字側は、自然と消費が多くなりますから恐らくインフレになりますね。
まあ、減価率を飛び越える他の産業が緩和するんですが。
結果として、物価差が生まれるハズです、生産地を中心として、減価率(及び輸送費)で平衡する。
これは価格の均衡では、考慮しなければなりません。
というか、基礎理論はこんなところで良いんじゃないかな。
恐らくという所は、価格の決定権の話。
株式や企業化がもたらす影響が大きいのかな。
書いてみたら、価格は核心部分の気がしませんね(笑)
恐慌の理由が説明できないという。
マネー業の性質が影響するような気がしてならない。
以上

Posted at 2013/06/02 22:33:32 | |
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2013年06月01日
さてさて、都市集積による、イノベーション理論の記事を、挟みました。
2回目の記事です。
このあと物価について、やろうかなと思いますが、前回の記事でやりました、都市集積によるイノベーションとは即ち『需要密度』の増大によるプロダクト・イノベーションなんですよとしましたね。
ここで指すプロダクト・イノベーションとは、イノベーションによる潜在需要の開拓です。
特に、サービス業は需要密度の増大が成立要因となる産業で、需要密度の増大無くしてはそもそも成立しないという代物です。
この潜在需要の開拓によって、需要密度はさらに増大しますよとしました。
需要密度の増大のきっかけになる物が『労働集約型』の産業となります。
都市発展の起爆剤は、需要密度の増大なんですね。
では、1回目の質問を思い出して見ましょう。
■『減価率の低い世界共通(特に貿易均衡を取る)通貨(生産品)ってなんでしょう?』
これ資源や、減価率の低い加工品ですよね。簡単。
■『何故、製造業が国民にとっての、健全な通貨になるのか?』
さて、先進国の特徴であるサービス業を、生産品として通貨世界で見たときに、このサービス業の減価率の限界点はどこにあるでしょう?
どこで平衡を取ろうとするか。
まあ、職種によるんですが、特に労働集約型の多くのサービス業は、減価率が激しく地域内で平衡をとってしまいます。
これ都市の潜在需要を開拓したサービス業(の生産品)の多くは、貿易均衡を取るほどの減価率をもちえないという話なんですね。
需要が増大した分、資源(世界通貨)はより消費しますし、一方で需要密度が低下したら、サービス業のいつかは逆に消滅するでしょ、当然。
この貿易不均衡を埋めつつ未だに労働集約型を残す産業が、製造業です。
仮に製造業がなくなったら、現状のサービス業だけでは、需要密度が維持できる訳がないでしょう?
じゃあ、需要密度が仮に低下したら、幾つかの産業は成立しなくなって、さらに、需要密度は低下してしまいます。
需要密度の低下は、まず賃金の低下をもたらし、都市のスプロール化(密度分散)と空洞化による非効率化によって貿易不均衡はさらに拡大し、需要密度低下が止められなくなり都市自体が衰退してしまいます。
世界通貨を持つ資源国の庶民はですね、例えば産油国、労働量に依存しない、資本集約型の産業かと思いますが、裕福ですか?
ほとんどの国は貴族階級だけが、恩恵を受けて、庶民は裕福じゃないでしょう?
金融業も変わりませんよね。
よって、世界的に貿易均衡をとる分業資源であり、需要密度を高く維持できる労働集約型を残す製造業が、現状、国民にとっての、健全な世界通貨なんですよとなりますね。
経済なんて、昔ながらの、通商の考えで良いのになと言う話ですね。
以上。

Posted at 2013/06/01 22:54:01 | |
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2013年05月31日
さてさて、次の記事にいくまえに、イノベーション理論のお復習。
人口(需要)集中による、需要増大による新たな需要(供給)の開拓、いわゆる産業革命の要因である、サービス業の開拓ですね。
これは、即ち需要の連鎖的なジャンプアップとなります。
産業革命では、労働集約型の産業の必要性により、都市への人口集中がありましたね、人口集中は新たな需要を産み出しますよという話。
性産業の駆逐でもやりました、性産業は、需要緩和で成り立たなくなります、逆に言えば、性産業は、需要の増大が成立要因となります。
多種のサービス業も変わりません。
これらの需要の増大のことを需要密度の増大と表現します。
つまり、産業(需要)と結び付いた人口の集中です。
産業と結び付いた人口の集中により、新たな需要が開拓されますよという話、需要密度とサービス業の売り上げは当然の事ながら相関しています。
いわゆるすき間産業も、需要密度が成立要因。
この需要密度の増大による需要の開拓は、イノベーション理論では、何処を指すんでしょうか。
■ジェイン・ジェイコブズによる都市集積
ジェイコブズさんは、この需要密度の増大による、都市集積の形態が、プロダクト・イノベーション(イノベーションの中核をなすプロセスですね)の役割を果たすとしています。
産業革命という都市需要密度のジャンプアップ。
これに、生産品の減価率を踏まえて、前回の記事の疑問に向かって見ましょう。
インターネットでは、細谷祐二さんという方が、ジェインさんの記事を書いてます、必見。
以上

Posted at 2013/05/31 23:28:18 | |
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2013年05月31日
面白い題材で、取り組む今回の記事のテーマは、『通貨』と『均衡』です。
個人的には、レッテルの貼られた共産主義のやり返し、なんてのを、共産主義をテーマとした試みは、再びなんですが、やりたいなという気運なんですが、こちらも面白いテーマかと思います。
■通貨の仕組み
今回の記事を書こうと思い付く経緯が色々ありましてですね、兼ねてから物々交換による通貨の仕組み云々の構造解析は、アイデアにありました。
我々の貨幣経済は、所詮、物々交換の延長にあります、物々交換と大きく違いませんよという話。
朝鮮半島の貨幣導入の失敗でも書きました、物品貨幣での経済的損失は、精々財政支出の裏付けくらいですよと、物品だと持ち運びは面倒ですけれどね、信用取引で代用も可能です。
この物品貨幣は、減価率を優先とした共有性を持つ価値のある物を使うとなります。
実は生産品それぞれの、減価率を中心とした通貨の世界がある。
これは、現代でも変わりません。
たとえば日本の野菜は安価では、減価率を越える外の世界に持ち運べません。
国外からも一緒、これで生野菜の地産地消が成り立ってます。
減価率を中心とした、生産品単位の通貨世界が成立するんですね。
この生産品中心の、世界観は、独特な考えなのでは無いでしょうか。
■例外の通貨
この通貨の世界で、他とは違う通貨があります。
それが私たちの使っているお金です、特殊な通貨です。
この生産品を作り出すのは、政府です、財政支出の裏付けと、経済の流動のために他通貨と中立を取る通貨がお金です。
■今、それぞれの生産品の通貨世界で、均衡を取り続ける世界共通の通貨は何なのかという話
政府の生産品であるお金の均衡は、兌換紙幣を抜け出した時に、失われてしまいました。
再びケインズ政策が戻ってきている現在、お金の価値が健全であるかには、疑問符がつきますね。(財政不均衡問題)
対して、他の通貨(生産品)は、商売として成立させる不文律があります。
即ち均衡をとるという事です。
補助金漬けの産業はともかくですね。
では、減価率の低い世界共通(特に貿易均衡を取る)通貨(生産品)ってなんでしょう?色々ありますね。
そして、何故、製造業が国民にとっての、健全な通貨になるのか?
ちょっと、考えてみて下さいね。
今回の記事は、こんな所で。

Posted at 2013/05/31 21:32:02 | |
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