レザーステアリングカバーの装着（手縫い）

9年間前に装着したイタリアンレザーのステアリングカバー。Lupo専用設計なのでフィッティング良好で、グリーンステッチがお気に入りでしたが、経年劣化で表面がザラついてきたので交換します。

接写するとクタビレ感がありますねー。

外しました。純正ウレタンステアリングと久々のご対面。

新旧比較。
デザインは、ステッチがグリーンからブルーへ、グリップ部がパンチングレザーに変わります。
サイズは、帯幅が約1cmほど広くなります。外径は比べていませんが、適合範囲が36.5-37.9cmΦなので、若干大きいと思います（Lupoのステアリング外径：36cmΦ）。

ステアリングに被せ、上下左右と奥行を位置決めします。ステッチの数を数え、できるだけ正確に整えます。
スポーク（３ヶ所）は縫い合わせできない部位なので、ステアリングに密着するよう内側に両面テープを貼って固定します。

いきなり完成写真です。

手縫いの方法は、大きく分けて、①レザーの縫い目に糸を通す方法、②ステッチに糸を通す方法（かがり縫い）がありますが、僕は②を選択し、前回は一目とびかがりでしたが、今回は連続かがりで縫いました。

縫い始めと縫い終わりの始末は、知っておくと確実、綺麗に行えるので、Youtubeで勉強しておくのが良いです。元々あるステッチの裏側に縫い糸を結び、返し縫いと併用するのがオススメです。
https://www.youtube.com/watch?v=gBNiNN6P3JY
https://www.youtube.com/watch?v=QO2l58TbxXc

レザーのプレーン部分とパンチング部分の接合部が4ヶ所（丸印）あり、手前と奥の縫い目が一致するよう縫い合わせるのが難しいのですが、これを確り合わせないと綺麗に仕上がりません。

帯が幅広のため若干ダブつくので、レザーを重ねて縫い合わせます。重ね合わせの上下は全周で一貫させます。

縫い合わせる部分を下にすると作業性が圧倒的に良いので、随時、エンジンを始動してハンドル操作を行います。ハンドルを外して作業した方が良いと言う人がいるけど必要ありません。ハンドルが固定されていない状態だと厄介な面もあるはずです。

レザーのプレーン部分とパンチング部分の接合部です。写真〇印は上側２ヶ所の接合部を示していますが、手前1ヶ所の縫い目を合わせ切れませんでした。

装着直後はシワが寄っていましたが、指でナデナデしていると馴染んでフットしてきました。