骨髄移植の案内が来た。適合する患者が現れたのだそうだ。今は初期の段階で、問診票に記入して、採血してから次の段階に移るようである。移植すれば治るのか、素人なのでサッパリわからないけど、患者としては藁にもすがる思いでいるはずだ。登録したきっかけは、たぶん父が亡くなってからだと思う。父は白血病で亡くなったわけではないが、生きたいと思っている人の力になれれば。という思いで登録した。やっぱり、こういうのって他人事ではないと思う。もしかしたら自分が、家族が、知人が白血病になるかもしれない。その時のことを考えると、やはり思うことはひとつではないだろうか。うちの施設に、筋ジストロフィーという難病に侵されている利用者がいる。段々と筋肉が落ちて、最後には心臓を動かす筋肉もなくなるという病気だ。現在、有効な治療方法はない。その中でも、進行性のものと、そうでないものがあるらしい。利用者さんは進行性だった。私が働きだした頃は、週に何回か登所されていたが、徐々に通う事が困難になってきて、現在は自宅で療養している。私は、その人の目を見ることが出来ない。自分は、はたして毎日を真剣に生きているのだろうか?ただ惰性で一日が終わる。そんな毎日の繰り返しだ。そんな自分だからこそ、その方の目を見ることが出来ない。こんなどうしようもない、人生消化試合的な自分にも、誰かを救うことが出来るというのが凄いと感じる。少しでも多くの人が助かるように願う。そのために、これを読んだ人の骨髄バンク登録のきっかけになればという思いも込めて、動きがあれば掲載したいと思います。お付き合いください。