年が明けて、早くも新しい一年がスタートしましたね。
みなさんはお正月休みをいかがお過ごしでしたか? 藤島知子です。
新しい年の始まりということで、今年もクルマの楽しさを一人でも多くの方に気がついてもらえるような活動に力を入れていきたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。
というワケで、新年最初の『スイフトスポーツ伝説blog』は、スポーツコンパクトの快適性のお話です。
『スポーツモデル』、『コンパクトカー』というキーワードを聞いたとき、みなさんはどんなクルマを想像しますか?『ダイナミックに走れるスポーツ性能』とか、『コンパクトで軽量なボディでスイスイ走って行けそう』とか、思わず胸がワクワクしてしまうポジティブな要素がいろいろありますよね。
でも、同乗者の立場や日常使いを意識してみたらどうでしょうか?キビキビと走らせる方向性を追求したことによって、スポーティな足回りがゴツゴツした動きをみせてしまったり、身体が大きく揺さぶられて快適性を損なってしまうなど、ネガディブな要素も否定しきれません。
そんな風に、スポーツモデルはある種の諦めや割り切りが要求されるものだと思っていましたが、私がスイフトスポーツに乗って嬉しかったことは、コンパクトなスポーツモデルでありながら、走りの質感がクラスを上回るしっかりしたものに仕立てられていると実感できたことだったのです。
前後左右のタイヤの距離が短いクルマとなれば、小回り性には優れていても、高速道路を走ったときの安定性が薄れてしまって、ロングドライブが疲れやすかったり、手が届きやすい価格帯やその国の特殊な事情に適応させるために優先順位が変わってしまって、走りよりも乗り心地の良さとか日常域での扱いやすさに着目されがち。しかし、欧州コンパクトカーの走りと比較してみると、悲しくも国産モデルの中には『それなりの質感』でまとめられているクルマが多いのも現実です。もちろん、誰もがスポーツ性を追求するものではないと思いますが、厳しい状況で鍛え抜かれたクルマの走りは、乗り心地も、走りの質も一歩上の領域にあるものです。
とくに、スイフトスポーツが目指しているのは、操縦安定性に優れた上質な走りを見せるクルマ。『ダウンサイジング層が上級車種から降りてくることも考慮しました』ということもあり、デザイン的な見栄え、走りの質、快適性レベルなど、コンパクトカーだから何かを犠牲にしたという、ネガティブな要素が見当たりません。
スイフトスポーツの乗り心地を助手席側から探ってみると、荒れた路面ではコトコトと路面の状況を伝えてくるスポーティな一面が見受けられる反面、路面のつなぎ目のタイヤの当たりは角が取れている印象で、乗り心地をマイルドに感じさせる工夫も見受けられました。もちろん、ボディが粗っぽくブルッと震えるようなこともありませんでした。
また、助手席の乗員は、ハンドルを握って次の動作を予測しながら走るドライバーと違って、クルマの揺れに身を委ねるしかありません。しかし、身体の収まりが良いシートに座ってみると、クルマの揺れと身体の揺られ方が一致している感覚で、車内のハンドグリップにしがみつく必要はありませんでした。
こうして、日常走行域で不快さを感じにくかった理由をみても、新型スイフトスポーツは運動性能の高さと快適性を高次元で両立させているという証拠ですよね。スポーツモデルを操る楽しさはしっかりと凝縮しながらも、同乗者も快適に移動できる。走り好きの方だけでなく、是非ともファミリーに選んでいただきたいクルマです。
■こちらの写真は先日、テレビ神奈川『岡崎五郎のクルマでいこう!』の新型スイフトスペシャルの特別番組の撮影で テストコースを訪れた際のもの。

テストコースでのスポーツモデルらしいアグレッシヴな走りと、日常ユースの走りの気持ちよさなどを岡崎五郎さん&藤島知子のペアでお届けいたします! 放送予定は1月下旬ごろ。全国ネットですので、お楽しみに!詳しくはtvkホームページをご覧ください。
http://www3.tvk-yokohama.com/kuruma/
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2012/01/10 20:48:49