
韓国で運転したのは今回が初めてだったこともあり、驚くようなこともいろいろとありました。
まず、道路状況です。幹線道路(道路番号の付いた道)は、基本的に片側3車線で、2車線区間でも多くの箇所で拡幅工事中でした。制限速度は、なんと80km/h。高速道路ではありませんが、ストレス無く走れます。ただし、なぜかトラックから荷物がよく落ちるので、落下物には注意して運転しなければいけません。
街中では、スクールゾーンが多いのですが、日本だと30km/h制限のような道でも50km/hまでOK。全体的に制限速度が高めです(日本の制限速度が低過ぎなのでしょう)。なお、スピードバンプが所々に設けられているので、これにも注意が必要です。
繁華街では渋滞がありますが、島全体では交通量が少なく、スムーズに走れるので移動時間の計算が楽です。交差点は、欧米と同様に赤信号でも右折ができるので、直進する場合は中央よりの車線を走ると右折車に迷惑をかけずに済みます。
観光スポットには必ず駐車場があって、車で観光するには好都合なのですが、なぜか駐車スペースがとても狭いのです。枠線どおりに駐車すると、隣の車と20cmくらいしか間隔がない場合が多く、乗り降りに大変苦労します。そのせいか、多くの車(レンタカーのみかも知れません)が青いスポンジをドアエッジに貼り付けて、ドアパンチを防止しています (上の写真)。
警察官やパトカーはあまり見かけませんでした。カーナビ編で紹介したように主要道路にはオービスが設置してあり、ほとんどの車が制限速度以下までしっかり速度を落として通過していきます。違反検知速度にマージンがほとんど無いのかも知れませんね。
運転マナーはどうかというと、はっきり言って譲り合いの精神はありません。車線が減少する部分での合流時も、日本のように1台ずつ交互に進むという暗黙のルールはなく、車間にどんどん割り込んでいきます。お礼のハザード(これは日本独特の習慣のようです)を点灯させることもなく、また割り込まれた方もクラクションを鳴らすわけでもないので、こういう慣習なのでしょう。
また、燃料費の安いLPG車は結構な台数が走っていますが、エコドライブという概念はないようです。青信号に変わるとダッシュし、交差点の赤信号直前までフルスピードで走ります。そして急ブレーキ・・・ではありません、赤信号でも止まらない信号無視の車がかなりいます。特に、貨物トラックのほとんどはそのまま走っていきます(これはTNPになるかも知れませんが・・・)。初めのうちは、私が現地ルールを知らないのか、あるいは信号を見間違えているのかと不安になってしまいました。
スピードを出す車は多いのですが、ゆっくり走っていても後ろから煽られることはなく、遅い車だと判断するとどんどん追い越していくだけです。私は制限速度厳守で走っていたので頻繁に追い越されましたが、パッシングされたり、クラクションを鳴らされたりすることもありませんでした。
街中を除けば、道を歩いている人はほとんどいません。そのため、ドライバーは歩行者がいないことを前提に運転しているので、歩行者信号が青で横断歩道を渡っている人がいても交差点に突っ込んで来て、急ブレーキで停車するという光景をよく目にしました(私自身も歩いて道路を横断するときはヒヤヒヤしながらでした)。一方、歩行者も無謀な横断をする人がいて驚きます。ビュンビュン通り過ぎる車をまったく気にすることなく、悠々と6車線の幹線道路を渡っていくハルモニ(おばあさん)を見たときは、心配する気持ち以上に思わず敬服してしまいました。
こんな風にカルチャーショックのあるチェジュ島の車社会ですが、機会があればまたドライブを楽しみたいと思っています。
Posted at 2012/05/05 09:43:32 | |
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