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ひとつのアウトプットを持つと、解られ易いしそれが強烈であれば強く焼き付く。


しかし、鮮烈であった1の次の2や3はまだしも、10や20は退屈に遷ろう。


M・Jのダンスとそれを求めるビデオクリップは少なくとも私にはそうだった。
主人公を中心に置いての同じ振り付けの群舞。斬新さを失ったそれらはまさに
退屈でBGMにすらならなかった。



ジャクソン氏の中ではしかし、その切れを継続することが命題でありさらに
求められ方いかんに関わらず己の昇華に繋がっていたに違いない。


それこそが私なのだと知っていた彼は美しい。



ビリー・ジーンがグラミーをとった頃、マイケルのステージアクトに関してかの
ミック・ジャガーによる「あの動きでは何万という観客を相手には出来ない」と
いう趣旨のコメントを読んだことがある。


確かに Bold As A Rock ではないかもしれないが、そのダンスの細密さは
クローズ・アップ現象を起こす。




2週間限定の公開はまだ空席を残す、以上だ。　レイトショウでじっくりと彼の
生の残像に浸ってみたいと思っている。