
4日に発生した小松基地での事故の原因が、空自から
発表されました。
原因はパイロットの操縦ミス。
元飛行教導隊のベテランパイロッでも人間は人間、ミスは犯します。
問題は、どんな人間もミスを犯すということを前提に、いかにそれをカバーする体制が構築されているか?では無いでしょうか。
今回の事故で疑問に感じることがいくつか...
1.
ギアを出さないまま一定の高度以下になった時、警告灯や警告音でパイロットに知らせる装置があったと思いますが、それが作動しなかったのか?
それとも、そもそも15には、はなからそんな装置がついていないのか?
2.
当該機は編隊長機なので、当然1番最初に着陸態勢に入ります。
ダウンウインド・レグでは、後続の2番機の位置から先行する1番機がギアを下ろしていないことが見えそうですが、後続機からの注意は無かったのか?
3.
空自の管制塔では、着陸機の視認は行っていないのか?
民間空港での管制塔では、離着陸する機体を双眼鏡で監視しているシーンを見かけますが、空自が管制業務を行っている小松ではどうしているのか?
私がエンドで見ていても着陸に向けダウンウインドを飛行する15は、ギアを下ろしているのが肉眼でもはっきり確認することができます。
事故当日の視程は良好だったので、ちょうどRWYの中程あたりにある管制塔から見えなかったということは無いと思います。
4.
タワーからは必ず着陸の許可と同時に「チェック・ギアダウン」と、降着装置の確認を促していますが、事故機のパイロットはそれを「いつものフレーズ」と、差して気にも留めなかったのでは無いか?
なお、事故機は近代化改修機。
高いお金を払って戦力が強化された機体なので、このまま用廃ってことは無いでしょうね?
それより、高いコストをかけて育て上げ、わが国防衛の中核を担っている優秀なベテランパイロットを、1回のミスでリタイアさせないで欲しいものです。
この発表を受け、空自では明日からF-15による訓練を再開するとの事。
でも、小松での飛行再開はもうチョッと時間がかかるみたい。
Posted at 2009/12/07 21:53:50 | |
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飛行機 | 日記