
小松で着陸事故を起こした306SQの#930です。(撮影は11月9日)
先月から立て続けに発生した空自F-15のトラブル。
人的損失が出なかったのは何よりでしたが....
11/25 千歳基地、日本海上空での訓練中、エンジンノズル部分の脱落。
11/29 築城基地、航空祭展示飛行中、尾翼部品の落下。
12/04 小松基地、着陸時における主輪部障害のためかく座。
と、短期間に出まくり状態。
さて、自他共に認める空自ファンの私ですが、今回は辛口です。
まず、障害が発生した時は、場当たり的な点検を行ってすぐに飛行再開ってのはマズイね。
千歳の事故を受けての築城でのトラブルの際には、エンジンノズルの点検だけ...
今回の小松でも、「先月の一斉点検では、空自築城基地のF15から落下した尾翼部分しか調べなかった。」とのこと。
千歳での事故発生の時点で、全ての機体を細部に渡って入念に点検していたら、もしかして築城以降の事故は防げたかも?という、左系の方々からの指摘を受けても言い訳できないね。
その間はアラート任務機を除いて、全機を徹底的に点検整備するため、1ヶ月以上の時間をかけてもよかったのではないでしょうか?
千歳、築城では直接的な被害は出ていませんが、今回の小松に関して空港閉鎖により、空港利用者である一般国民に対して多大な迷惑をかける結果となりました。
今回の一斉点検が、名ばかりにならぬことを期待しています。
それと、もう一つ気になったことは、築城基地航空祭で、来場している観客に部品落下による展示飛行中止のアナウンスがなされなかったこと。
ここ数年に発生したの企業不祥事において一番問題視されたのは、問題を起こした企業の隠蔽体質。
基地の外に落下したからいいようなものの、万が一観客の上に航空機の部品が落ちてきたことを想像すると、ゾッとする状況です。

航空祭を続行するか否かは主催者である基地が行う事ですが、「また部品が落下してくるかも?」と考え退場するかどうかの判断を下すのは、来場している観客です。
部品落下の事実を観客に知らせないということは、「多分、大丈夫だろうから基地内に留まろう」もしくは「また落ちてくると危険だから、退場しよう」という判断を下す機会を、観客から奪ったことになるのではないでしょうか?
一般社会から隠蔽体質を厳しく指摘され、会社の存続が出来なくなった事例は枚挙にいといません。
倒産ってことは無い空自ですが、広報活動の一環として実施している航空祭で、隠蔽体質が露呈するようでは、国民からの支持を得ることは難しいですね。

Posted at 2009/12/06 00:40:57 | |
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