日光方面の天気予報が朝から晴れに変わったのだけがモチベーションだった。
思い立ったのが急だったので、今までぼんやりとあたためてきたプランを実行することにした。
金曜日の夜、背中にかみさんの不機嫌と思われる視線を受けながら慌てて日帰りサイクリングの準備をした。
布団にもぐりこんでも外からは雨音が聞こえていた。
東武日光駅に着いたのは、8:00過ぎ。空にはほとんど雲がなく路面も乾いていた。
冷え込みもそうきついものではなく、1日楽しめる条件がそろっていた。
ぼんやりとあたためてきたプランというのは、東武日光を起点として、長い長い峠道として知られる細尾峠(旧道)を越え足尾へ下り、上り返して粕尾峠を経て横根高原から新鹿沼まで走るプランである。
詳しくは、関連URLで。
朝の東武日光駅。同じ電車で輪行袋を持って降り立ったのは私を含め3人だったが直後の電車で増えて10人ほどが駅前で自転車を組み立てた。
駅から北西方面の山、女峰山だろう。綺麗に見えている。
神橋。撮影ポイントなので自転車を正面に置くのはちょっと遠慮した。
憾満ヶ淵(かんまんがふち)。
以前から気になっていたが寄ることができなかった観光名所である。
不動明王の真言の最後の部分の「カンマン」を取って名づけられたとのこと。
不動明王の真言といえば、正月に成田山新勝寺の本堂に上がると唱和するあれか?!
「ノーマクサンマンダーバーダラザンセンダーマーカロシャーダーソワタヤウンタラターカンマン」
確かに最後に「カンマン」がついている。
雨上がりのしっとりとした空気の中に、70体あるとも言われるお地蔵さんが静かに並んでおられた。
田母沢御用邸を回り込んで国道へ戻った。清滝ICを過ぎ、細尾大谷橋を左折したところでY字路を右へ行くところついクルマの流れに乗って左へ行ってしまった。
このため、皆さんのブログなどのランレポートでおなじみの「長い長い峠道」の日光側の標識を見逃してしまった。残念。
しかし、国道の日足トンネルの手前で旧道に戻ることができる。
旧道に戻った。ここから貸し切り状態の九十九折をじっくり登っていくことになる。
ここでハンドルに小さな鈴をつけてクマを警戒していく。
旧道に入ってすぐは、まだこんな感じで夏の景色だった。
いくつもいくつもある九十九折のおかげで徐々に高度を上げていくので、フロントアウターで快調に進んで行くと
右前方の草むらから、ガサガサっという音がした。ウワっ出た!!
と思ったら、草むらを走り去っていくケモノの後ろ姿があった。
チラッと見えたケモノのお尻は、真っ赤だった。
ニホンザルは群れでいることが多いのでサイクリング中に出会うと注意しなければならないのだが、1匹で助かった。
おどかすなよ~~。心臓がバクバクしていた。
おっかなびっくり鈴を鳴らしながら登っていく、
気がつけば谷をはさんで南側に見えてくる対岸の山、たぶん薬師岳の斜面が紅葉していた。
11:00頃、細尾峠に到着した。明るくて雰囲気の良い峠だった。水を飲み汗をぬぐい、下りに備えて上着を着こんだ。
途中で足尾方面の眺めが良いところがいくつか出てくる。
紅葉が綺麗だ。ピークはもう少し先かもしれないが十分である。
足尾に下りついて、通洞駅まで足を延ばし川本さんという食堂で昼食とした。
年配のご夫婦だけで切り盛りされてるようだった。
今日の日替わり定食は、豚丼とのことなのでそれを頼んだ。
先客は地元の方と思われる男性が1人、私が入って、その後バイクツーリングの人が2人、地元の年配の女性が1人、足尾銅山の観光をしたのであろう5人のグループと続々と入店し満席になってしまい、さらに暖簾をくぐるお客をおかみさんが断っていた。運が良かった。
豚丼が運ばれてきた。甘めのタレが美味しかった。これで800円はお得だろう。
長くなった。続きは昼の風景で。
Posted at 2016/10/30 21:01:23 | |
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