
先日、X3の車検を受けてきました。
その概要については整備手帳の方で触れようと思っていますので、ここでは割愛。
で、その車検を前にして超久し振りに各部目視点検などしておりましたところ…
「おや、リヤブレーキパッドが無い!」
いや無いわけないんですが、パッドの裏板(?)がブレーキディスクに引っ付きそうになっている!
ってことはフロントも…?
「……ある。」
いやめっちゃある。
「…………??」
というのも、ブレーキパッドとローターディスク、前後ともこの車を買った時に新品交換してもらっているのです。むろん走行距離は同じです。ちなみ交換からこれまでの走行距離は約2万6千キロ。
車検時にお聞きしたところによると、実際の残量はフロント12mm、リヤ2.5mmとのことでした。
リヤだけ減り過ぎだろ……
しかし心当たりが全く無いわけではないのも事実。
まず第一に、私の運転スタイルです。
私は左足ブレーキ派(「派」というほど大勢いるのか知りませんが…)です。加えて、住宅街を走る時や、広い通りでも潜在的な危険の大きい場合などは、よく左足をブレーキペダルの手前に置いておくことがあります。その時にペダルに触れない様に注意してはいるのですが、いつの間にか触れてブレーキを引きずってしまっていた可能性があります。
でも、それなら前後均等に減ってもおかしくないはず。多少の差はあれ、かたやほぼ新品、こなた終了間際というのはさすがにちょっと「?」です。
そこで考えつくのが第二の理由ですが、これは推論です。
もともとBMWは前後重量配分50:50にこだわっているせいか、リヤブレーキに結構大き目のものを採用していることが多いです。これまで乗り継いできたBMWでも、たいていはリヤホイールのダスト汚れの方が酷かったものです。実際、X3でも前後重量配分はほぼ50:50、リヤブレーキもキャリパーこそ小さいものの比較的大径のローターを使用しています。
加えてこれは私の主観ですが、とくにカーブ進入時にほんの少しだけブレーキを残しながらハンドルを切っていくと、フロントタイヤに少しも抵抗を感じないのにしっかり荷重は乗ってスイスイと回頭していく、このいかにもBMWらしいナチュラルなハンドリング。
バイクに乗っている人は分かり易いかも知れませんが、車と違って前後のブレーキが独立しているバイクで、小回りを利かせたり旋回を後押ししたいとき、リヤブレーキだけを使って曲がるのは一つの技術です。旋回をつかさどるフロントタイヤにブレーキという抵抗をかけないので、極めて自然に回頭させることができます。その感覚に、よく似ているのです。
車の場合は前後別々にブレーキをかけることは(運転手には)できませんが、しかしブレーキバランスとして、BMWはかなりリヤ寄りの設定になっているのでは? そう考えると、あの素晴らしいハンドリングも納得できるのです。
よくBMWは「ブレーキング時にノーズダイブしにくい」と評されますが、これもバイクと似ていて、フロントよりも一瞬はやくリヤからブレーキングに入ることでノーズダイブを抑えているのかも知れません。
さて、つまりこの二つの要素が合算されてリヤばかり減りまくったのでしょうか? それにしては、以前のBMWでも同じ運転スタイルでしたが、ここまでの違いは出なかったように記憶していますが。
X3は重心が高いからとか、重量があるからとか、もっともな原因があるなら分かり易いのですけどね。もしかしてブレーキステアみたいのを採用してる? そんな世代のクルマでしたっけ?
とまあここまで書いておきながら私自身の結論としては「まあどちらにしてもこのクルマが嫌になることは無い」ということなので、ふつうにパッド交換してもらい、無事に帰ってきたわけですが(笑)
どちらかというと懸念は他のところにあります。それはまた、目処が立ったら整備手帳の方に載せたいと思います。。。
Posted at 2023/12/03 15:44:22 | |
トラックバック(0) | クルマ