
ミニデイの週末、わたくしはミニデイには行かずに、奥蓼科の秘湯を訪れていた。
土曜の早朝から、甲州街道をトコトコと進み、秋深まる日本の田舎道を堪能しようと思っていたのだが、目覚めるとすっかりお昼前。中央道もビシッと大渋滞しておった。ということでパンを焼き、バターを塗り、卵を焼いてパンの上に載せ、パズーのトランペットを口ずさみながら、ハムハムと遅い朝食を食べたもの。
そして深夜の芸術作品の録画を堪能しながら紅茶をすすり、すっかり渋滞もなくなったところで、ようやくヘップ号に火をいれた。
数日前にオメガのオイルを入れてやったフィーリングを期待しつつ、調布インターまで下道を…下道を…思わぬ渋滞にやられてしまって、中央道に乗った頃には既に一時間近く経っており、すっかりヘロヘロになっていたのであった。
やっと乗れた中央道を、まったりと、心地良く飛ばす。
振動に弱い身体となってしまったことをカバーするために、今年の五月に復活させたやわらかコイルは、路面のショックを快適に吸収し、しっとりと滑らかなドライブを提供してくれる。
その感触を堪能しながら相模湖を越えると、前方にサイドカー付きのハーレーが見えてきた。
サイドカーには女子中高生くらいの娘さん、後ろに奥さんを乗せたダンディなおじさまが、まったりと走っているのであった。
しばしその後ろについて、彼らと風を共有する。
家族三人で、一台のバイクでツーリング。そんなスタイルもありなのだと、教わった時間だった。
途中で別れて先を急ぐ。甲府盆地を過ぎて、八ヶ岳へと登る急な登りに差し掛かる。
数年前にOHついでにチューニングされたヘップ号は、昔と違って余裕を持って登って行く。ATでメイフェアだったウィリス号では、ベタぶみで80キロ以下に落ち込んでたことが懐かしい。あの頃は常に登坂レーンだったが、今は上り坂で右車線でも問題はない。変わったものだ。
南諏訪で降り、八ヶ岳エコーラインを流す。
雄大な高原の畑の中の道はとても気持ちがいい。途中で原村のたてしな自由農園に寄って、もろもろ仕入れる。
そして小雨が降り始めた道を、今度は奥蓼科へ。
紅葉に染まった、急な勾配のワインディングな湯みち街道に向かうと、前に車が。悪くないペースで走ってくれるので、こちらもまったり楽しいペースで後ろを楽しむ。標高がずいぶんと上がり、白樺の森を進んで行った先に、渋・辰野館が見えてきた。
山の野菜と、特別な温泉を堪能するのである。
温泉の成分がつよいため、15分以内の入浴にたしなめられるそれは、源泉からの冷たい湯が、木の梁からドドドと打たせ湯として落下する。
20度のその湯船と、加温して40度ちょいの湯船とを行き来して、冷温浴をするのがここの流儀。
Miniでの旅の疲れを癒そうと、温かく、白く白濁した湯船に身体を沈める。たしかに、強めのお湯だ。これがいい。
そして、いよいよ冷たい湯船へ。
まずは心臓から遠い右足から。
ちゃぷり。
ぅひゃぉうーーーーーっ!!!
震えながら左足。
ひょええええ!!!!
そして、身体をイン!!
アイアイアイアイ!!!
アオッ!!!
そして、冷たい湯船から出た時には、すっかりおてぃんてぃんが、
おてぃんてぃんが…
小学生のそれみたいにちぃーーーーっちゃくなっておりました。
久しぶりすぎる!!
マイ、サン!!!
Posted at 2011/11/08 20:55:25 | |
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