
先週の土曜日にProva本社に行った。用件はProvaフロントバンパーの熱対策。
昨年11月にProvaのフロントバンパーに交換したのだが、すぐ冬になったので「あれ?」くらいで、そんなに気にならなかったのだが、ここ最近の猛暑でかな~り気になってきた。
それは水温、油温の異常な上昇。。。
BP納車後約2年はノーマルバンパーだった。ノーマルバンパーの時は、街乗りで水温が95度に達することは全くなく、85度以下で安定していた。真夏でも85度程度で、冬だと82度くらいだった。天候はあまり関係なく、油温はだいたい水温のプラス5~10度ってとこ。高速では、水温は82度くらい、油温は90度前後でずっと安定していた。当然高速走行から停止すると水温、油温も上がるけど、油温が100度を超えるようなことはなかった。山道を走っていても常識的な速度だと油温が100度まで上がることはなかった。意識してブーストをかけてやっと100度を超えるようなかんじ。約2年間ずっとこのようなかんじだった。
前車のBHでは、ATだっということもあり、高速でブースト掛けているとすぐに油温が100度を超えて精神衛生上良くなかったのだけど、BPになって、水温、油温が低めで安定していてさすがMT!と感動していたのだ。
水温は、R-VIT(ECU側)とラジエターアッパーホース側(Defi)と両方を見ている。水温が低いうちは、サーモスタットが閉じていてR-VIT側だけ水温が上昇する。冬場は、気温が低いので走り出してしばらくはサーモスタットが開かなかった。
ところが、この夏は・・・
少し走り出すだけで水温が90度超え、油温も95度くらいになる。ただ走っているだけで(笑)
水温が95度になれば2個目の電動ファンが回り水温は下がるが、90度になるとファンが止まるので、油温がなかなか下がらない。街乗りで渋滞にはまると簡単に油温は97度とかになる。
高速では走行風が確実にあるので、水温は下がっていくはずだが、街乗り時とほとんど変わらない。ブーストはほとんどかけていないが、油温は100度を簡単に超える(爆)
今年の冬はどうだったかな?と思い出すと、街乗りでも水温が88度くらい、油温が92~3度になっていた。当時はちょっと油温が高いかな?程度にしか思っていなかったのだが。気温も低いので、渋滞時に水温が95度とかまではいかなかったので。
でも冬場でも走り出すとすぐにサーモスタットが開き、R-VITとDefiの水温が一致するのが早かったような気が。
冬でもバンパー交換前よりも温度は高かったのね。
昨年夏(ノーマルバンパー時)に、2個ある電動ファンのうち1個(水温が95度になると作動するほう)が壊れたのだが、その時は、高速走行時は普段と変わりない水温82度、油温90度前後で、止まると水温、油温共に上昇して100度を超えた。まぁこれは走行風は普通に当たって冷えていて、ファンが壊れているので止まると水温上昇とまともな結果。
でも今回は、高速走っても冷えず、止まっても冷えずと最悪な状態(笑)
先週ディーラーで電動ファンを点検してもらったが、全く問題なし。
変化点はどう考えてもバンパーだろうと思いいろいろ観察。
すると、ラジエターとバンパーの間に豪快な隙間が・・・(爆)
アンダーカバー丸見えだし。
ちょっとだけアップ。
こんなに隙間が空いていると、走行風がうまくラジエターに当たらずエキマニ側に流れてしまうんじゃないかと。
しかも、アイドリング時にファンが回るとエンジンルーム内の熱い空気がこの隙間からもわ~っと漏れてくる。どうやらエンジン内部で攪拌されちゃうみたい。こりゃ水温も上がるわな。
当初この隙間はてっきり純正バンパー側でカバーするものだと思っていたので、最初は自作パネルを作り隙間を埋めようと思っていた。でも先日kbさんのBP(純正バンパー)を見ると、ラジエターとバンパーの間の隙間をカバーするパーツがついてあった!
「なんで取り外したのよ」とディーラーに確認したところ、バンパー取り付け時に、Provaの説明書で取り外す指示があったとのこと。
水温が上昇するといっても100度を超えてオーバーヒートしてしまうとかではないが、水温は電動ファンで一時的に下がるが、油温は一度上がると下がりにくい。長距離高速走行すればするほど、温度を気にして走らなくてはいけないのが精神衛生上よくない。
通常は街乗りでも走行風で冷える→渋滞で上がるを繰り返すのだが、現状走行風で冷えない→渋滞でも上がる・・・だとこれからの季節、かなり厳しい。
ということで、ProvaにDM発射。
上記のような現状を説明し、カバーを取り外した経緯と弊害検証したかとかを質問してみた。回答としては、一部がバンパーと干渉するので取り外しを指示したと。温度上昇は水温だけみたが問題なかったと。
ただ、現状の対策は可能な限りやらせてもらうとのこと。
具体的には、バンパーと干渉する部分はワンオフで加工し、なんとかカバーを取り付けられるようにすると。
Prova本社まで来てもらえば、後は全部Provaでパーツ手配、加工もやってもらえるとのこと。
ということで、先週の土曜日にProvaにBPを預けたのだ。経緯が長かった・・・
道中も油温は街乗りなのに99度とかまで行ってしまった。
で、Provaに預けている間は、港北NTで「崖の上のポニョ」を見ていた(^^)
いつのまにか地下鉄も路線が増えていてびっくり。
映画が終わって、Provaに車を引き取りに行った。
加工後はこんなかんじ。
完全に隙間が塞がれ本来の目的を果たしている。
ラジエターの下部分から斜めにカバーがバンパー開口部下のステーまで覆っている。ちょっとわかり辛いけど黒い樹脂製のカバー。
Provaバンパーとは、カバーインテーク自体ではなく、カバーを下で固定しているステー(バンパー開口部の下あたり。衝突安全性の為についているらしい)の左右(ちょうどFOGあたり)が干渉してしまう。インテークだけ残すと走行風でめくられる危険性があるので、Provaでは取り外すようにしたらしい。
今回は、このステーの干渉する部分を切断してワンオフ加工してある。
Provaによるとこのステーは、バンパーと車両の個体差によって全体的に干渉する場合もあるらしい。Provaのデモカーはそうだったようだ。僕の車は運よく左右だけ干渉していたので、左右を切り落とすことで対応できたみたい。全部が全部この加工ができるとは限らないようだ。
僕の場合はラッキーだった。
担当の方は、「劇的に変わるかどうかわかりませんが、これで様子をみてください」と。
でも車を受け取り、少し走り出しただけでもうその効果は実感できた。
サーモスタットが開くまでの時間が長くなり、さらに水温は85度で安定。油温も90度ちょいくらい。外気温が35度の時ね。
環八の渋滞にはまっても、水温は90度、油温は95度くらいで安定。
関越に入ると、水温は82度くらいまで下がり、走行風が確実に当たっていることがわかった。
アイドリング時に、ラジエター前に手を当てると涼しい風が吸い込まれていくのがわかった。加工前は熱い空気がむわ~っと出てたから。
効果は抜群!
って、本来の姿に戻っただけなのだが(笑)
「干渉するから外す」と弊害検証をあまりしないでバンパー作ってしまったProvaはちょっと?と思うが、その後の対応は素晴らしいと思ったので±0かな。
費用も交通費だけだしね。
でも、デザイン優先でエアロを選ぶといろいろ痛いなぁと思ったのも事実。
やっぱ純正バンパーはいろいろ考えられているよ。
社外バンパーをつけている皆さんは、一度確認してみることをお勧めします。
電動ファンの故障を察知したのに続き、またしても追加メーターをつけていたから発見できた今回の不具合。やっぱ追加メーターはいいコンディションで乗り続けるためには必要だね~
まぁ、今回の件はR-VITの水温だけでもわかったかもしれないけどね(笑)