ロバート・クビサ　今期のＦ１参戦はほぼ絶望か

近年Ｆ１において有力ドライバーの一人であるロバート・クビサがイタリアで参加中のラリーでのクラッシュにより、身体に重大な損傷を負ったとのことです。
世界中のＦ１関連メディアが伝えているのと同様に、ボク自身も非常に大きな衝撃を受けています。

写真はロバートがドライブしていた車両の事故後の内部画像です。
ガードレールらしき白い鋼板がちょうどドライバーの右腕辺りにあり、これがロバートの右腕前腕部に大きなダメージを負わせただろうことが容易に想像されます。

もしも神様がいるならば何故ロバートを悲惨な事故から守ってくれなかったのでしょうか。
ほんの僅かでもタイミングや速度や角度がずれていれば、ガードレールが車内に突入しドライバーに危機的なダメージを負わせるという信じられないことも起きなかったでしょう。

ロバートは2007年のカナダGPにおいて、高速な左コーナーでの他車との接触により、約230km/hもの高速でコンクリートウォールに接触し、ある推測によればその瞬間70G以上の衝撃を受けながらも奇跡的に軽症で済むというＦ１史上に残る生還劇を遂げています。

この事故ではサバイバル・セルと呼ばれる強固なコックピット構造と、2003年より導入されたHANS（Head And Neck Support）システムが彼の生命継続に大きな貢献を果たしたと考えられています。
もしもHANSがなければその強大なＧフォースにより頚椎への重大な損傷は避けられなかったでしょう。

いずれにしろ７時間にも及んだ手術が成功し担当医師によれば１年はかかるものと推測されるリハビリが順調に成果を挙げることで、再びロバートがオープンホイール・シングルシーターのフォーミュラの世界に復帰してくれることを願っています。