吹出し温度制御アクチュエーター修理
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エアコンガスを4月に漏れ修理+補充をして、今年の夏は極楽車内だなぁと思っていたら、突然微妙な温度の風が・・・
修理後もどっかから微妙に漏れが有るのは確認してたので、ガスが減ったんだなぁと思い、コンプレッサーが回るうちにサービス缶補充だぁっ!とボンネットを開けてみるが、アキュームレーター(リキタン)はガンガンに冷えてます。
と言う事は、室内側ユニットの不具合だなぁ・・・と狙いを定め、室内ユニットのTemperture valve(エアミックスドア、温度調整フラップ)を動かすアクチュエーター不具合を確認しました。
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ピンクの配管の後ろのバーコードが貼られたユニットが『Electric Actuator』。
グローブボックスとセンター小物入れ/灰皿を外すとアクセスできます。
ちなみに外車らしく(爆)、5.5mmの6角ナットで止まってます(汗)
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早速外し、分解です。
この年式は中途半端な仕様で、このエアミックスドアのみモーター制御で、エアインレットやモードドアの制御は昔ながらのバキュームアクチュエーターです。(アメ車は2000年代初めまでこんな仕様だったりしますが)
ギア類を外し、基板とモーターを検査してみると、IC以外はOKな感じでした。
整備書でHVACコントローラーの入出力信号を確認し、基板とモーターのみ接続してテスターで計測してみると、この状態でモーターは回りっぱなしと言う状況(汗)
しかしながら、ポテンショメーターを手で動かしコントローラーが要求するモードドアの位置になると、モータードライブ信号はきちんと停止されるので、コントローラー側の不具合ではなくやはりアクチュエーター不良に間違い無い感じ。
ちなみにアメ車でエアコンの事を『HVAC』と表記しますが、これはヒーター & ベンチレーション エア コンディショニングの略だったります。
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と言う事で、不良と思われるICを発注。
汎用部品で良かったっす!
またバラすのも面倒なので、しばらくこんな状態で使用。
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基板と届いたIC。ICは『0372DP1』と言う物で、モーター駆動用の二回路オペアンプ。
さすがに古いので入手困難かと思いましたが、ON Semiconductor製TCA0372DP1が現在入手可能です。(数百円)
早速ICを交換しアクチュエーターを組み立て、コネクタに指してキーON!
ちゃんとお利口さんな動作してくれましたよ!
HVACコントローラーで温度調整をすると、外気温に合わせてアクチュエーターが動作/停止します。
このアクチュエーターを外した状態だとエアミックスドアはMAX COLD位置になるので、雨に日は結構寒かったんですよ(爆)
無事全部組み付け、動作確認OKでした。
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オマケ画像その1
整備書を読んでみると、ダイアグノスティック モード(自己診断モード)と言うのが有り、センサーの入力情報とかの表示が出来ます。
こんな所で水温表示ができました。(単位は摂氏です!)
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オマケ画像その2
これはかなり前にやったネタですが、前期型はボタンで摂氏/華氏の表示切替ができたんですが、後期型は華氏表示がデフォルトです。
整備書解読+変人の感で、これで摂氏表示にできるかもとやってみたら一発OKでした。
やはりなれない華氏表示は・・・と言う事で、実用的な摂氏表示に変更してます。
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