エビ以外の生体も追加しようと決めたので採集しに行ってきた
今回エビ水槽に加えようと、捕まえたいと思ってるのは4種類
・ケンミジンコ(約1.3mm
・カイミジンコ(約1.3mm
水槽内では居ても居なくてもどうでも良い存在とされ、むしろ景観を損ねるから嫌われがち
でも実はエビより小さな分解者として、エビの入れない隙間や砂利の中にも入り込んで糞や汚れを分解してくれると期待が持てたりもする
エビ水槽の水質パラメータとしてミジンコを目安にする場合もある
あと、好きな人にとってはピョコピョコ動くちっさい粒が可愛い
・ゾウリムシ(0.2mm
・ワムシ(0.2mm
いわゆるインフゾリア。単細胞生物
ミジンコの餌。あと、生まれたての稚エビの餌にもなる
ミジンコが生存できるということは、稚エビがちゃんと育つ環境にあるという事
水槽内では、肉眼での確認はほぼ不可能
漁師やる前のアクア始めたての頃によく通ってたショップがある
店主は値の張るディスカスやプレコが好きなようだったが、さくるどは店に行くたび、レッドビーシュリンプの水槽や水草しか入ってない水槽にかじりついてたもんだ
そのレッドビーの水槽にいろいろ棲んでた訳ですよ
ミジンコからミズミミズからミズゲジまで、エビより小さな生き物が
なんか妙に惹かれてね
そして、基本放置で調子よく回るその水槽に憧れてるんだ
…かなりミクロな採集計画となる
用意するのは軍手、移植べら、適当な容器。これだけ
時刻は朝7時前。気温1℃。雪とか降ってる
人目につかない、国道からちょびっと離れた田んぼ
昨日は雨降りだったんで、予想通り水たまりが出来てる
お目当ての物は、この湿った田んぼの土である
土を頂く際は田んぼの持ち主に許可をもらいましょう
さくるどはそんな面倒な事してないので、犯行は一瞬で済ませる
軍手すら要らなかった
フフフ、これこれ、これが欲しかったんよ
田んぼの土は水生微生物の宝庫
いつまでも現場に居られないのでさっさとアジトへ帰還
上を切り取った焼酎のペットボトルに盗って来た土を入れ、エビ水槽の水を加えてよくかき混ぜる
ある程度、泥と水が分離するまで放置だ
この泥水の中にも確実に居るであろう、絶対に水槽に入れたくない奴らが
・ミズミミズ(0.5mm〜1cmぐらいの線虫(キモい
・ヒドラ(1cm以下(エビの敵
・プラナリア(2mm〜(エビの敵
つってもまだ気温が低すぎるため、沈殿した泥の中でミズミミズが這い回ってただけだった
ミジンコは普段メスしか産まれずに、単為生殖で増えていくけど、環境変化で死滅の危機を察知するとオスが産まれて有性生殖を行う
有性卵は、「耐久卵」「休眠卵」とも呼ばれ、低温にも乾燥にも強くて、水分がない環境で数年以上経っても、適応した環境に戻れば孵化できる鬼スペック
そして、↑の水に浮いてる小さい黒い粒が、ミジンコの耐久卵
浮かんでるだけじゃなく、沈んでるものもある
ゴミが混じらないよう、浮かんだ黒いツブツブをスポイトでていねいに吸って、別容器へ
そんで、サイフォンの原理を使って、エアチューブで静かに水だけを別容器へ移す
ミズミミズを巻き込まないように細心の注意を払いながら、沈殿した泥の上澄みも少しだけ混ぜてやった
水と泥を分離できたぜ
泥のほうがミジンコの卵が数千倍も多いとは思うけど、部屋の中に得体の知れない虫が居るのは耐えられないので、もう捨てちゃう
室温に合わせてこいつらも20℃近くまで温まるから、いつまでもこうしてたら何が湧くか分かったもんじゃないんでね
再度ペットボトルに、泥水を入れて、今日は一日部屋を温めます
今は何も居ないただの濁った水だけど、ミジンコの卵以外にも、ゾウリムシとワムシも混じってるはずだ
単細胞生物で、細胞分裂で増えていくので耐久卵とか作れないけど、こいつらはこいつらなりの防衛機能を持っていて、生存が難しくなるほど環境が悪化すると、表面を硬い膜で覆う、シストと呼ばれる形態になるそうだ
これもまた、乾燥、高温、低温に耐える鬼スペック仕様
微生物って、知れば知るほど奥が深い…
ディープな内容になったが、とりまこの泥水をいい感じの温度で放置して、休眠してたモノ達の活動再開を待つわけだ
その後はひたすら観察と選別
ミジンコはともかく、ゾウリムシとワムシなんてまず見えないレベルだけど、俺は俺の目(視力2.0UP)を信じてる
最悪数匹でも確保できれば、ミジンコもインフゾリアも数日でネズミ算的に増えるハズなので、目標は各10匹づつの捕獲、同定と、隔離→培養
ブルーベリージュースでも買ってこよっかな笑
マニアックすぎたかな?
ブログ一覧 |
アクアリウム | ペット
Posted at
2020/03/14 11:11:16