何度も水槽立ち上げてきたけど、こんなにコケが出たのは初めてだ
何が悪いのか、しばらく悩んだ
水草が元気なくて、エビも元気なくて、コケばかり成長し続ける
エビなんて1匹も入ってないでしょ?ってぐらい居ない
これはもう水が悪い
あと水面に油膜がひどい
正確には油分じゃなく、バクテリアの死骸、つまりタンパク質の膜
まだ水作りが出来ていないって証拠だ…
油膜については、市販のバクテリア剤でブーストしてやれば、どうにかならないかな
バクテリアの死骸はバクテリアが分解するので、バクテリアを加えて頑張ってもらうって作戦
バクテリア剤ってのはアクアリウム業界の闇で、眉唾商品なんだけど…
こいつは信用しても良いっぽい
Youtubeで、バクテリアが生きてるのを顕微鏡で確認した動画も上がってる
バクテリアが生きてるからといって、水槽に入れた後いつまで生きて、そして定着してくれるのかはまた別問題だけど、バクテリアが確認出来なかった商品とか怪しいものもたくさんあるみたいなので、昔っからあるこのPSBが安心なのかな
入ってるのは光合成細菌と言って、1800年代に発見された古株
詳しい種類は知らんけど、水質浄化作用が農業分野に利用できるとして、長年研究され続けてる確かなヤツだ
1Lで900円。90x45x45cm水槽なら一日15ml入れると良いらしい
高いのか安いのか良くわからん
毎日入れ続けるってことは、やっぱ生存率低いのかなぁ
密閉ボトル内で生きてるってことは、嫌気性バクテリアなんだろうか
それと、バクテリアを餌にする生物として、Amazonでゾウリムシ買いました
0.1mmぐらいの単細胞生物。小学校の理科でしか聞いたことないようなやつ
この手の微生物は何もしなくても勝手に沸いたりするんだけど、確実性が欲しかった
白い点がそれ
買った分の1/10ぐらいだけ水槽に直接入れて、今ペットボトルで培養中
餌入れて放置するだけで簡単に増やせる
餌はPSB。イースト菌とか青汁とかエビオス錠とかキリンの生茶でも殖えるらしい
殖えたら水槽にガンガンブチ込んでやるんだ
で、油膜対策はまあいいとして、問題は水質
水草が元気ないのもエビが動かないのもコケが元気なのも、全てはpHで説明がつきそう
水質がアルカリに傾くと、コケ優位の環境になりやすい
光合成に必要な二酸化炭素、この水槽にも強制添加してるけど、
中性〜弱アルカリ性の水中ではHCO3-という重炭酸イオンのカタチで安定するらしい
これは、水草は吸収するのが苦手で、コケはガンガン取り込めるというコケに有利なやつらしい
なので、水中で水草が取り込みやすい炭酸(H2CO3)として安定できる、弱酸性の水質が好ましいっていう、すごい理系っぽい話だ
さくるどの頭は理系だけど、化学は苦手なにょ
つまりは、水草は弱酸性がいいって話(例外もあるそう
あと、エビも弱酸性(pH6台)が最適らしい。理由は知らん
そして、アルカリ性を好むコケが発生してる
つまり、さくるどの水槽がアルカリに傾いてるとすれば、すべての説明が付く
水草のためにはカリウム液肥だーとか言って、毎日強アルカリ性の液体をチビチビ添加してたわけで、水草が元気ない(肥料分を吸収してない)以上、アルカリに寄っていく要素は十分だ
じゃあ水槽の水を弱酸性にするにはどうしたらいいのか
簡単だ。酸性の液体を追加すればいい
クエン酸でもいいらしい
↑はピートモスという、土に混ぜて酸性土壌を作るためのもの
ブルーベリーとか、酸性の土を好む植物があるようで、それらを栽培する時に使われるようだ
ピートモスとは、コケやシダ系の植物がお腐れ様になって久しい、何か
コケの枯れたのが熟成されたものと思えばいいかと
それを脱水、殺菌してるので、吹けば飛ぶほどファッサァーしてる
近所のホムセンで298円
アクアリウムに使うには、煮出してその煮汁を使う
ピートモスの煮汁には、フミン酸とかフルボ酸と呼ばれる腐植酸が豊富で、何故かは知らないがエビがすごく喜ぶらしい
エビでは添加物扱いだけど、アマゾン由来の熱帯魚ではブラックウォーターと言って常識
魚種次第では、薄く茶色に染まった水で飼育するほどだ
腐植酸が主成分のエビの繁殖を促すという液体が、数十mlで1500円とかで売られてる
アクアリウムの闇だ
マジックリーフという、水に入れれば腐植酸を出すと言われる、何かの落ち葉が3枚で500円とかで売られてる
アクアリウムの闇は深い
ちなみに、さくるどがレッドビー水槽に沈めてる流木からも、腐植酸は徐々に滲み出ているはず。特別なものじゃないんだよ
冷ましたピートモスの煮汁を300mlぐらい水槽に入れたら…
2時間後には全然姿を見せなかったエビがお散歩し始めた
え、これ腐植酸の効果?
エビの様子が明らかに違う…
pHがアルカリを脱したから?それとも腐植酸で元気に?
それとも、たまたま環境に慣れたタイミングが重なったのか。
答えはエビのみぞ知る
煮汁を加え続けて2日目の朝
タイマーで朝8時に照明が点くんだけど
うそ?ってぐらい水がピカピカ…
何が要因なのかわからんけど、経験からこれだけは言える
これは調子いい水槽の水
水が出来上がったって瞬間なのかな。こんなハッキリ切り替わるもんか?
依然としてコケは消えてないけど、おそらく多分水は完成した
オトシンたちも、もうガラス面に餌(コケ)が無いことを理解したようで、床掃除をし始めた
エビもだんだん出歩き始めた
死んでたバリスネリアも、緑の葉を伸ばしてきた
劣悪環境で半分イジケて面白くなかったレッドビー水槽が、今朝急展開を見せたんだ
こんな長い記事書いてても、書ききれないほど手を掛けてる水槽だ
ちょっとうれしい…
多分クソ長いブログになってると思うけど
これは良くも悪くも後々自分の糧になると思うので、備忘録として。