カキナイフがぶっ壊れた
10年以上も前に、親がお中元用の三陸産岩牡蠣を買った時についてきたやつだったと記憶している
牡蠣剥くことなんてほとんど無いと思いきや、実は生のサザエを身をくり抜くのにすっげー便利と気付いた矢先の事だった
最近緩いなーと思ってたけど、柄の木材がボロボロになって、穴がガバガバなんす
単に刺さってただけなので、こりゃどうしようもない
よし、作ろう。
倉庫の肥やしになってた、2mm厚のステンレス板があった
これを使おう
以前、ルアーを作る目的で買ったのかな
固くて切るのがしんどくて諦めた…
だいじょぶ。今のさくるどには0.8mmの切断砥石がある
切り出した
設計図やら完成イメージもないので、全ては即興
とりあえず形作っていって、ひらめきで次の工程に進みつつ完成を目指す
それとなく角を丸める
なんかあれっぽい。医者が口に突っ込んでくるあれ。
せっかくのヘアライン処理されたステン板だけど、切断の熱で焦げまくりなんで、表面を磨いてキレイにします
ハンドル材は…
黒のABS板が良かったんだけど、十分な大きさのものがなくて、いろいろ探した結果、まな板になりました
15mm厚のまな板
グラインダーで切れば溶けてしまうので、のこぎりで切ったほうが効率が良い
うむ、順調
白ってのが好みじゃないが、まあ仕方がない
木を使うよりは衛生的でしょ
各部材、正確に穴あけして、ステンレスのネジ2本で固定する
小技として、ネジの頭をちょっと炙って熱くすれば、こんな風にめり込んでいくよ
表面数ミリは削り落とす予定なので、ネジの頭は奥に居てほしいんだ
グラインダーの刃をペーパーに変え、ハンドルを削るよ
船(FRP)のペンキ落としたり、表面荒らしたりするのに使ってるペーパーで、粒度が1〜2mmぐらいでものすごい粗いペーパー
まな板など紙粘土のように削っていく
とりあえずハンドルの側面を、ステンレス板が出てくるまで削る
全体を、なんかこう、いい感じに削る
整った形にはせず、なんかいい感じに削る
その後、紙やすりで表面の傷をキレイに均す。手作業だ
なんとなく完成図が見えてきたぞ
刃付け
刃とは言っても切れるほどの刃はいらない
貝の身が分断できれば良い程度の刃があればいい
切りつけても安全なぐらいの刃を付ける
このあと、フェルトで全体をもっかい磨いた
いよいよ大詰めだ
先を曲げるんです
なぜって?
曲がってたほうがなんか使いやすいんです
貝剝きナイフだけど、メインはアワビ用。一番剥く機会が多いからね
アワビの殻は皿状に湾曲してるんで、それに沿って曲がってたほうが使いやすい
角度はつまり、スプーンと同じ角度だ
いままで数百のアワビ食ってきたけど、カレースプーン以上にアワビ剥くのに適したツールはなかった
この自作ナイフがスプーンを超えることはあるのか…。自信はない
ともあれ完成だ
牡蠣ナイフよりやや幅広にしつつも、サザエにも使えると思う
牡蠣よりはむしろアワビ特化型で、ついでに牡蠣、サザエにも使えますって格好
今月はもう80匹ぐらいアワビ食ったけど、これで調理が捗れば…
牡蠣はいける
さくるどは牡蠣剥くのが絶望的に下手くそなので、何使っても一緒だ
なんだろなー、牡蠣は苦手
1個剥くのに下手すれば4,5分かかる
でもまあ、これ使って剥けた
サザエもいけた。
幅広でサザエには向かないと思ったけど、今までカニスプーン使ってくり抜いてた時よりは断然に使いやすい
曲げたおかげで、より奥からほじくれる
サザエ好きなのでね、作業効率が上がれば消費も増えるぜ
で、気になるアワビ剥き
10個ほど剥いてみたけどこれは…
スプーンと一緒!
やったぜ、今までスプーン最強と思ってたけど、スプーンに並んだぜ!
厚みやら角度がスプーンに近いんだろな
この夏、主食が貝類
加えて息止めて全身運動するわけで、7月で3kg減りました
Posted at 2020/07/31 01:00:10 | |
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