和田峠

　一年以上も前から、神奈川側が通行止めになって東京側からしか登れなくなっていた和田峠。
　１８日の深夜、眠れないのでフレクロで向かってみたら、東京側も峠の遥か手前、八王子上恩方の夕焼け小焼けふれあいの里のちょっと先、案下道口留番所跡の辺りで大掛かりな道路工事のため通行止めになっていた。工事で道路がどう変わったのかちょっと気になったので、スタッドレスタイヤのフィーリングチェックも兼ねて様子を見に行ってきた。

　和田峠は、東京八王子側の陣馬高原下バス停から神奈川藤野側の和田林道入口まで、全線ダートだった頃から好き好んで通り抜けていた道だ。
　藤野側は当時から今と同じ普通車のすれ違える道幅を確保していたが、舗装工事が入ったのは八王子側よりも遅かった。今でも狭いと思う人が多いであろう八王子側は、待避所以外では絶対すれ違えない一車線道路だったが、３５年位前に掘れた轍だけアスファルトで埋める形の簡易舗装となり、それから順次拡幅されて全面舗装化が進んでいった。
　４～５年前に陣馬高原下バス停から峠に掛けて大掛かりな補修工事が入り、路面の補修痕のつぎはぎが一掃されてとても走りやすくなっていた。今回、醍醐林道との分岐から陣馬高原下バス停までの区間に補修工事が入り、こちらも綺麗にアンジュレーションがなくなってますます走り易くなった。



　路面は濡れていてもまだ凍結する気配がなく、常識的な速度で峠道を上り下りするだけなら、スタッドレスタイヤを履いていることを意識する必要も意識させられる場面も皆無だった。正直スタッドレスタイヤであることなど忘れてしまって何の問題もない。下る最中に ABS を効かせてしまい、無駄に減らして雪や凍結に効かなくなっては本末転倒なので、それからは必要以上に速度を抑えたが。
　初期応答を除く全てが標準装着の夏タイヤより良く、とくに乗り心地が素晴らしく好ましい。これで燃費が落ちず無駄に減らなければ、一年中このタイヤのままで良いくらいだ。



　あとで調べて見たら、和田峠神奈川側の通行止めは 12/8 に解除になっていたらしい。
　八王子から秋川街道、檜原街道上川乗を経て甲武トンネル、棡原トンネルから藤野へ抜けずに陣馬街道で和田峠を越えて八王子へ戻る、というルートが自転車での私的定番周回コースのひとつだった。残念ながら、通行止めになっていた間に自転車に乗って越えられるだけの体力を失ってしまった。雪が降ってまた通行止めになる前に、機会を見つけてクルマで回って来よう :-)