火怨　高橋克彦。

文庫本を読むのが間違いなく通勤の友となり
人生の喜びの一つとなって1年以上となっている。

昨今のいわゆる流行本も読んでいるが
心震わす本に出会えるのはわずか。


『炎立つ』

先に読んだこの本もとても感動的であった。
男気を感じる、壮大な書物だ。

その文頭に出てくる、アテルイ。

それがこの上下。
すごく情熱的ですごく人情に溢れ
そして一筋で。

私利私欲にまみれた現世や自分にはない
蝦夷のため
山や空のために戦い
望んで死んでいく。

歴史的書物なんて読むなんて想像していなかった自分が
どっぷり嵌っていくこの東北、蝦夷物。

次は

『天を衝く』

を読む。



火怨


読んでみてはいかがかと。